明治31年の「新井旅館 暑中見舞い」のハガキです。
粛啓
本年ハ不例暑気酷甚御座候處
御高堂御揃被遊益御多祥奉恭賀候
随而弊館儀御愛顧二依りテ追日繁栄二趣キ候段奉鳴謝候
猶豆相鉄道モ去五月出来仕リ候ニ付テハ御道中之御便利相調可申ト
存候間御光来ノ程御待申上候
先ハ右暑中御伺迄
草々頓首
伊豆国田方郡修善寺
温泉旅館養気館
明治三十一年 月 日 新 井 平 八
昔の書中見舞いのハガキですが、要約すると、
「謹んで申し上げます
本年は例年と違って非常にひどい夏の暑さとなりました。
皆々様御揃い遊ばされ、益々御多祥のことと、うやうやしくお祝致します。
なお、わたくしども、日ごろの御愛顧によって連日繁栄に趣きまして、深くお礼申し上げます。
ならびに豆相鉄道も去る五月に出来上がり、旅行がとても便利になり、おでかけくださることをおまちいたしております
まずは暑中うかがいまで」
そんな明治31年の暑中見舞いのハガキでした。
どうぞ皆さま、暑さに負けずお過ごしください。
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