不動産バブルの崩壊が始まった | Aquariusのブログ

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 日本の不動産バブルが再び始まったのは5年くらい前だろうか。うちの近所での話で言うと、10年くらい前に30代のカップルがペアローンを組んで新築マンション5000万円を買ったが、物件の値上がりでそれを売って新築6000万円のミニタワマンに買い替える。彼らは昔のバブル崩壊を知らない世代なので、不動産物件は値上がりするものだという意識しかない。

 

 上場企業に勤めていてネット銀行を使うという知恵があれば、10年固定金利でも0.8%くらいでは十分借りられる。その後そこに住み続けるなら問題はないのだが、コロナショックのリモートワークで「狭くても戸建てが欲しい」と考える人向けにはオープンハウスなどの狭い3階建てだがガレージ付きの物件が良く売れた。

 

 その後、マンションの土地仕入れ価格や建材価格や人件費の上昇により、新築マンションの価格が馬鹿上がりし始めた。昔のバブル時代なら都心部から電車で1時間以上も掛かるド田舎に建ててそれが良く売れた(買った人は悲惨だよな)が、ここにきてついに売りマンションと新築戸建ての在庫が激増し始めた。

 

 原因を考えると中国の急激な景気減速や日本国内のインフレによる購買力減退が思いつくが、冷静に考えるとやっぱり不動産バブルがはじけたと考えるのが順当だと思う。地方にいると肌感覚として理解しにくいが、例えば割安だと言われる晴海フラッグでさえ賃貸入居者が付かずゴミと化している。

 

 いま日本では、少子高齢化により人口減少が進んでいる。つまり何もしなくても不動産の物件は余ってくるわけで、株の下げ相場を買いでインするようなものだから勝ち目は薄い。僕がいま持っている物件はまあ捨てても良いかなと思う程度のものなのだが、都心のタワマン買ってローン残り30年という方はちょっと絶望的だと思う。

 

 ああでも東京の事務所は、近所に良い戸建て物件があったら買っちゃおうかなと思っている。車庫を気にせず品川ナンバー取れるってそれだけで便利だから。