昨日、ずいぶん久しぶりにJR渋谷駅に行ったのだが、そのあまりの変わりように正直ついていけなかった。事務所が大井町なのでりんかい線で1本で行けるし、以前は新南口近くにあって思い切り離れていたホームも山手線のすぐ隣に移動した。ところがだな、渋谷駅ホームに降りてハチ公改札に出ようと思ったら、思い切り死ぬほど迷ったのだ。
10年前くらいは週に2度は渋谷に行っていたし、当たり前のように買い物や飲み食いをしていた。昔はまだ東急東横線がドンツキの地上駅で、駅前も東急東横店や東急プラザや東急レックスなどの商業施設があった。そのうち渋谷ヒカリエがオープンして、東横線は地下深く潜って副都心線に接続された。このあたりが変化のスタートだったと思う。
そのうちにえらく離れたところに渋谷ストリームがオープンして、そして今では渋谷東急東横店が渋谷スクランブルスクエアになった。それでもこの駅の動線設計をした奴は死ぬほどのくそばか野郎で、東西自由通路がないうえあちこち工事だらけで「JRや銀座線から副都心線へ乗り換える」なんてホントに迷路だよ。このあたり新宿駅の動線設計を見習って欲しいと心底思う。
ああしかし、それにしても。たった10年で時代に取り残されたジジイとしては嘆きしか出ないが、以前は駅の西側や北側を主にして栄えてきた街が、無理やり真ん中から東側や南側をメインにしようとする設計はいかがなものか。工事途中とはいえ動線はぐっちゃぐちゃで案内板も少なくて、地元民の僕でさえハチ公前に出るのに難儀したほどなのだ。
今回は所用があって仕方なく行ったが、もう渋谷には行きたくないなあというのが本音だ。新宿も池袋も東京も上野も忌避感なく歩けるが、渋谷だけはもう歩きたくない。直感的にわからないからというのもあるが、なんだか悪い街になっちゃったなあというのが正直な感想だ。正直あまり良い思い出もないので、僕の中で渋谷は封印することにする。