中四国ではお馴染みのスーパー・マルナカは、創業家が株をすげえ高値で売っちゃってイオン傘下になって久しい。イオンとしては物流拠点のない地域の地場スーパーを買ったくらいの感覚なのだろうが、もともと日本一のオーバーストア状態だった香川県では最近その閉店速度がものすごい。
僕が押さえているだけでも三本松店・丸亀店・香西店そして今回の志度店なのだが、調べたら四国各県であちこち閉店しているようだ。志度店はやたらと広い駐車場がありそこそこ繁盛していたが、最近では近所にラ・ムーが出来たこともあり夕方の割引シール狙いの人がずいぶん減っていた。あとはイオンになっちゃったんで、鮮魚や品揃えが悪化したというのもあるだろう。
かつては交差点の反対側に「シートピア志度」という小さなショッピングモールがあり、キョーエイとマルナカが戦ったが結局はマルナカが勝った。その頃は徳島文理大学の学生さんたちも数多く住んでおり、居酒屋やホテルもあってかなり活気のある街だった。それがまあ今ではご多分に漏れず限界集落だ。
僕はトップバリューが嫌いなのでほとんど利用しなかったが、徒歩圏内で買い物をしていた人には結構なダメージだと思う。最近では近所のコープがあまりの集客の悪さで日曜日休業(!)になっちゃったし、あちこち町医者がぽんすか潰れるし(マジですよ!)、高徳線の特急が停まるというのになんという過疎化だ。
全品20%引きというチラシが入っていたので、物見遊山で行ったら買い物かごを山積みにしたばーさんだらけだった。不思議なのは買っているのがカップラーメンとかトレペばかりで、それ山ほど買っても2割引じゃそこらのドラッグストアとあまり変わらないのになあと思う。酒や化粧品は安くなっていないから、いやホントにマルナカ大儲けだろうな。
土地はどうせ定借だから返されたって誰も借りないだろうし、建物がなくなったら固定資産税がハンパない。売ろうにも売れず税金ばかり取られて、最後は物納で終わりかもしれないな。株も債権も土地もそして会社もそうだが、利確するのはとても難しいなあと思った。