高齢者免許更新の講習 | 最後の呟き壺

最後の呟き壺

あと何年生きるかわからないけれど、今を楽しんで生きるつもりです。その時々の思いを忘れないように記録しています。

これは老女の備忘録として書いています。


先日、高齢者(70歳~74歳)の免許更新のための講習を受けてきました。
鮫洲ですので、講習官はみなさん警察官ということですね。
内容は、座学が約30分、適性検査が30分、実車運転が説明、待ち時間込みで60分(実質運転は15分)計2時間、受講料は¥6450でした。

そこでいろいろな発見があったのですが、まず、自分の老化と機能低下という点では、
なんといっても視力です。一応視力検査はまあ、まあの合格点だったんですが、
暗いところから、明るいところへの順応、特に暗闇で数秒非常な明るさを見つめた後に
視力検査の左右上下の窓開け輪記号がゆっくり浮かび上がってくるはずが、私の場合、
リミットを切って60秒後もうすぼんやりして分かりませんでした。
愕然として、座り込んでいたら、若い講習官の方が「それがあたりまえなんですよ。みなさんそうですから、気になさらないでください」なんて、慰められてしまいました。
己の老化現象を突き付けられるって、こういうことかもしれません。
水平視野の検査も、70代では平均値にポイントがつきました。
あーあ、いくら自分ではまだまだ、大丈夫と思っていても、身体の諸々の機能低下は
人並みにやってくるものなのですねぇ。

実技の運転では、右から向かってくる車を左折時に様子見したため、もじもじしていたら、「左優先でしょ、行っていいんですよ」って、ご注意うけました。
確かにそうなんですが、私はかなり用心深く相手の動向を見る癖があるようで、これは判断力低下にチェックされたかもしれません。一時停止、加速からの急停止など一通りの運転が終わって降車する時、講習官のかたが、いつもはどこ運転されていますか?と聞くので、最近は近くのスーパーへ行くだけです、以前は長距離も定期的に運転していましたが、と答えると、「長距離はやめておきましょう」とのアドバイスです。
う~ん、そうですね。それにしても、すっかり気落ちしてしまいました。

まあ、自動車運転については、高齢者の事故がある度に私自身も身がすくむ思いがしていましたので、どこかで諦めなっければならないとおもっています。
でも、思い出すのは、50代から両親の送迎のため、1年に何度も上信越道を運転したことです。私は運転が好きです。高速では本当に爽快な気分になります。
でも、今、この結果を見ると、もう走らないほうがいいのだなあと思います。

ところで、この日の参加者は10名ちょっと、女性は3人でした。
この講習で気づいたこと、それは、講習官の方が、実にお話がお上手なことです。
警察官というと、私などは、「相棒」「科捜研の女」「臨場」「捜査一課長」などから
想像してしまいがちですが、いえいえあんな人達はいません。もっとざっくばらんでユーモアがあって、とても親しみやすくお話してくださいます。
でもね、それって、こっちが高齢者だから、ものすごく気を遣って敬意をはらってくださっているんでしょうね。
そして、ここが肝心なところですが、講習官の方は一言も運転を控えなさいなんていいません。運転することは条件下では権利としてありますし、ひとそれぞれの事情で運転なさるのですから、そこまでは踏み込んだ注意はできないはずです。ただね、この講習指導は、あとから効いてくるブロウのようなじんわりしたプレッシャーがかかるように構成されているんです。
さすが警察、うまいですよね。

いかに自分の老化現象を自覚させるか、この講習会の目的はそこなんじゃないでしょうか。私が、車から降りて、感想を聞かれた時「私は臆病なので、車に乗る時はいつもドキドキしています」と言うと。「そこなんです、一番大切なことは自分を過信してはいけない。慣れすぎてはいけないんです。慢心が事故の元になりますからね」とおっしゃっていました。そうですね。ただ、この講習会で、私は今まで以上に、臆病になったような気がします。
さて、今回は更新してみても、次回は免許返上でしょうか。