射座に立ったら前後際断
射撃競技は標的に当てるか外すかどちらかの結果がたいてい伴います。APSのハンドガンなら3種目で合計35発撃つことになります。自分が撃った35発のなかで、当てた・外したをみなさんはどう受け止めていますか? おそらくいろんな意見があるでしょう。今日はその時の気持ちに触れてみたいと思います。
一般的には標的に当てたら嬉しいものだし、外したら悔しいものでしょう。だとしたら一射ごとに一喜一憂するのでしょうか。APSハンドガンなら35回その機会があります。それで射撃を楽しめているのならこのページをそっと閉じてかまいません。Tobby_Sawadaは狙って撃った行為にエラーが少なければまたは想定通りの動きができたら当たって当然、エラーが多かったら外してもそりゃそうだよね、と納得するだけです。淡々と今の一射に気持ちを向けます。そういう練習をしてきました。すべてが撃ち終わり得点に納得ができなかったら、どう次の練習にいかそうとかどこを克服しようとかの方向に思考を動かします。
そうしないと、さっき外したから今度も外すかもとか次は当てたい、みたいなう気持ちの揺らぎが常に発生します。また、撃つ前に外したらどうしようとか、当たったらその次も当たるのか? という心配に気持ちがとらわれてしまうかもしれません。このようなことを始めたらずっとその思考が頭のなかでループし始めます。その状態で再現性のある射撃を続けられるはずがない、それがAPSに関わってきたTobby_Sawadaの7年間の結論です。
だから自分は射座に立ったら「前後際断」を思い浮かべ、今の一発に心血を注ぎます。次回はその言葉の意味に触れましょう。