週末のアルバイトを無事に終えました。
バイト先の店のある木津川市では、最近はクマが頻繁に出没すると言われています。
最新の情報では、お店から700mくらいの場所で目撃情報があったそうです。
みなさま、気を付けてください。
私は普通におとなしくしていても、騒ぎが向こうからやって来る人と言われています。
職場では、私とクマとの遭遇は時間の問題とされているようで、遭遇したらどうするか役に立たないアドバイスをいろいろ貰いました。
私はクマに代わって、冬眠していたいです。
さて、モビリティショー関連の動画を観ていたら、東京都の小池知事が水素社会について話しをされている番組を見つけました。
もちろん東京にも、海がありますね。
東京の海と言えば、レインボーブリッジから観る東京港の眺めは圧巻です。
そして、お台場の砂浜には、穏やかで綺麗な波があります。
しかし、SSPGを世に出すことを目指す私にとって、興味のあるのは太平洋に連なる東京都の離島です。
これ等の島々には、ハワイにビッグウェーブをもたらす、アリューシャン列島沖の低気圧からの発生したうねり ( sewll )が同じように到達します。
ハワイ諸島は、緯度でいうと、硫黄島とほぼ同じ位置にあります。
Google Map上で硫黄島の位置が良くわからないという方は、Google Mapの検索窓で、24.78,141.32 と入力すれば出てきます。
その硫黄島をGoogle Map の航空写真モードで見ると、興味深い発見がありました。
硫黄島の”航空写真”を適度な大きさにすると、丸い形をした東側の海岸の少し沖に泡のような輪が見られます。
これは、サンゴ礁か何かの浅瀬で、サーフィン波が発生し、海岸に到着する前に泡立っている様子です。
ここで注目して欲しいことがあります。
それぞれの場所で、円形の海岸を取り囲む波の向かっている方向です。
Google Mapの写真ですので、拡大すればわかりますが、それぞれの場所で、波は、陸地の方に、ほぼまっすぐに向かっているようです。
これが、海流であれば、島を挟むようにして下流に流れてゆきます。
しかし、島に向かってくる波 (うねり/swel )は、島に近づくにつれて、海底の影響を受けて、海底部の等高線に沿うような形で向きを変えて、浅瀬に向かってきます。
これは、波の回折として、昔から良く知られた現象ですが、こんなに鮮明に強力に曲がるとは驚きです。
私はこれまで、海底の地形の影響を受けて波の進行方向が曲がる動画をいくつか公開してきました。
1.宮崎の人工の海岸で、扇状の入り江に入って来た波が綺麗に円弧を描く動画
2.最近、何かと話題の伊東市。その海岸部で見られる回折した波どうしがぶつかり合う動画。
これ等は、いずれも海底の地形に沿って、"波 "(この場合はswell )の進行方向が鋭く変わる実例です。
このたび、硫黄島周辺という非常に大きなスケールで、島を取り囲むように波が寄せてくることを確認できました。
SSPGの原理は、海岸近くに寄って来る巨大な波 (wave & swell )を巧みに集めて、強い水平流を発生させることにあります。
硫黄島の写真は、波の向きを変えられるという、非常に鮮明な自然の実例です。
期待できるエネルギーの大きさは、ハワイの標準的なビッグウェーブクラスならば、波頭の幅885mあたりで、標準的な原子力発電所(約1,000MW)1基分に相当すると言われています。
同じエネルギーの波が硫黄島に来ているとしたならば、このリングの長さからおおざっぱに計算すると、原発10基分くらいでしょうか?
静かで穏やかな海の中を何千キロと旅をする波 (うねり:swell ) のエネルギー。
条件が合えば、ビッグウェーブとなって突如海面に現れますが、殆どの場合は海底との摩擦で人知れず消えてなくなり、僅かな残りのエネルギーが海岸に打ち寄せています。
うねりが運ぶエネルギーを巧みに引出し、電気を起こし、水素を生成して貯蔵できたなら、日本は世界の中心で最も強力なエネルギー資源大国となることでしょう。
一方で、硫黄島は、太平洋戦争の激戦地です。
この地で日本とアメリカの多くの人達が亡くなりました。
そして、この島は、現在は基本的には自衛隊の方しか立ち入ることができません。
Google Mapの写真でしか見ることができませんが、硫黄島周辺の波のリングのことを、杏里の名曲、ドルフィンリングへのオマージュで、”エネルギー・リング”と名付けさせていただきました。





