現在、気候変動問題に対する再生可能エネルギーの進め方に対する報道が増えています。
これを機会に、気候変動問題への対応に、グリーン水素燃料化を推している理由を、数字を中心に解説します。
ほんの少し算数も使いますが、小学校高学年でも理解できる話ですので、ご安心ください。
先ずは、Geminiと私の会話を読んでください。
商用電力が始まって138年にもなるんですね。
産業革命と言えば、最初は石炭。
石炭が日本で産業に使われ出してから124年だそうです。
そして、なんといっても現代のエネルギーの主役は石油。
石油が産業で本格的に使われ出して67年です。
それぞれ、登場してからかなりの年数がたちます。
それを覚えておいて、次のプレゼン資料の1ページを観てください。
ここで観て欲しいのは、2012年の時点で、日本の最終エネルギー消費の割合が、電力24.9%、電力以外が75.1%と云うことです。
電力も、石炭も、石油も登場して長い年数がたちます。
その中で、この比率は、流動的ではなく、かなり”落ち着いた”比率と言えるでしょう。
そして2013年にこの数字を知ったとき、私は電動化によるCO2削減はかなり難しいだろうと思いました。
そして、「サーフィン発電」( 現:SSPG ) の主目的を、発電からグリーン水素(CO2を全く排出しないで次世代燃料の水素を生産する)に置き換えました。
そして10年が経過した後の2022年のデータが出てきました。
簡単にするために、数字を少し丸めて説明します。
2012年に全体の4分の1、即ち25%を占めていた電力が、10年たって、4分の1の、さらに10分の1。
2.5%増えました。
そこで、計算問題です。
「2012年に4分の1であった、電力の割合を、2分の1まで引き上げるには、このペースでいくと全体で何年かかるでしょうか?」
答えは、簡単ですね。
100年です。
達成時期は、2112年です。
そして、仮に電力と電力以外のエネルギーを使った動力装置のエネルギー使用効率が同じであるとするならば、電力供給量はどれくらい増やさなければなりませんか?
答えは2倍です。
つまり、100年かけて、電動化率を全体の50%まで引き上げて、電力供給量を2倍に増やし、さらに発電においてCO2が全く排出されなくなっていれば、25%以上のCO2削減効果を期待できます。
もちろん、動力装置のエネルギー使用効率の向上、即ち省エネも日々進むだろうし、技術の進歩によって電動化のスピードもあがることも期待できます。
しかし、
『対策の国際枠組み「パリ協定」を踏まえ、政府は地球温暖化対策計画の中で、温室効果ガスの排出削減目標を2040年度に2013年度比73%減としている。』
が達成できるのでしょうか???
おそらく、達成可能だと思っている人の方が少ないでしょう。
このような計画が出てきた背景には、2012年時点の、日本の最終エネルギー消費における電力と非電力の比が1:3であるという意味があまり深く考慮されなかったんだろうなと想像します。
仮に、最終エネルギー消費における電力と非電力の比が3:1であったなら、遥かに実現性が高かったかも知れません。
現在、三菱商事の洋上風力発電からの撤退を受けて、エネルギー政策への関心が高まっています。
これを機会に一度立ち止まって、全体を見直すのが良いと思います。
その中で、グリーン水素燃料に、もっともっと重きを置いて欲しいと思います。
水素は貯蔵性に優れ、タンクやボンベもバッテリーと比べればリサイクルしやすいでしょう。
余談ですが、日本以外の世界的なCO2削減の現実的な最善策は
”天然ガス(シェールガス)を掘って、掘って、掘りまくれ”
だと思います。
そして、どことは言わず、世界中のCO2の排出量の多い発電所を最新式のLNG火力発電所に置き換えて行くのがベストだと思います。
一方で天然ガスの採掘を増やせば、それだけ枯渇する時期も早まります。
天然ガスが無くなる前にグリーン水素の生産と使用の拡大を進めれば良いというが、私の考えです。




