一ッ葉パーキングエリアで夜明けを迎えました。
宮崎といえば、サーフィンが盛んなところ。
波を見るのを楽しみに来ましたが、それと同じくらい見たかったのが海岸です。
一ッ葉有料道路に沿って盛り土を固めるように敷き詰められたブロック。その下側には綺麗な砂浜が続きます。
ウミガメが産卵にやって来る(やって来た?)綺麗な砂浜ですが、この砂浜は人工的に復元された砂浜です。
昔はもっと広い砂浜が広がっていたそうですが、日向灘の強い波と海流のせいでガジガジと国土が削られ砂浜が無くなっていったそうです。
そこを長い期間を掛けて、いろんな技術を使って砂浜を復旧している現場がここです。
私はここを訪れるのは2015年の7月以来なので、砂浜の復元がどうなった興味がありました。
北側の海岸は、落ち着いているようです。
南側は、大きく砂が盛ってあって、盛んに作業が進んでいるようです。
でも、なんだか以前よりも派手な工事現場のような雰囲気がします。
あれ~つ!!
2015年当時から修復作業が進んでいないというよりも、昔に戻っているようにさえ見えます。
どうしたことでしょうか?
原因は、この看板を見ればわかりました。
波による砂の浸食が激しいので、試験的に川砂利・川砂を使って砂浜を修復しようとしているようです。
川砂利・川砂は総じて海砂より粒が大きいので波にさらわれてゆくスピードが小さくなると考えているのかも知れません。
この看板の写真を見ると、川砂利・川砂を散布しようとしている場所は、砂の浸食を防ぐ目的で構築した3つの突堤の、すぐ北側のエリアになっています。
さては、海岸の浸食防止のために構築した突堤が、離岸流を生み出して余計に浸食を速めたか???
経済的合理性だけの観点からは、海岸に波消しブロックを並べれば浸食のスピードは落ちると思いますが、そうせずに長い期間をかけて白い砂浜を取り戻そうとする姿勢には共感を覚えます。
頭の中を昔NHKで放送されていた”プロジェクトX”の唄がよぎります。
砂浜を取り戻す取り組みは、私が初めて宮崎に来た2,000年少し前のころには既に始まっていたと思います。
そして国土交通省が国の直轄事業として、砂浜の回復に取り組みだしたのが2013年ころだったと思います。
そのころから、この看板はあったと思います。
(ただし、2015年の写真と比べると、木枠の木目が違っているので、看板自体は新しいものに建て替えられているようです。)
2013年ころと言えば、私は風前の灯だった自分の会社を「サーフィン発電」で盛り返そうと、必死で方々を廻っていたころです。
国家プロジェクトと一人のプロジェクト、規模と予算は雲泥の違いがありますが、始まりは同じころのようです。
でも、タライ廻しならぬ、タラレバ廻しで私の試みは失敗に終わりました。その後は会社は倒産し、自宅マンションは競売に賭けられて住む家を追い出されてと、それどころじゃなくなりました。
それでも、バイトで生活の立て直しを始めると、休みのに日には友人にに安く売ってもらったLet’sノートを抱えて、横浜の臨港パークに出かけては、波を観ながら細々と研究を続けて現在に至っています。
サーフィン発電は、波が海底の影響を受ける深さより、少し前まで集波板を張り出して、波を集めて来るのが基本原理です。そして波が集められた周辺の海岸は波が小さくなります。
だから、砂浜を波から守る効果も期待できます。
もっとも、人工物が海にせり出すので、昔ながらの自然の砂浜を望む人達からは反対されるかもです。
「なんだ、この洞窟の中の古代壁画のような絵は!?」
と、思われる方もいるかも知れませんが、これでも私の科学的な思考と英知が詰まった絵なんですよ。
特に、波の形は当時の半導体リソグラフィーの先端技術が応用されているかもです。
最近になってこちらのブログをご覧になって、サーフィン発電に興味を持たれた方は、私のFacebookのサブページである「サーフィン好きの天使へ」を覗いてみてください。
記事は古いですが、2013年1月からスタートして、サーフィン発電に関するいろいろな資料を掲示しています。
あの頃からあまり進展していませんが、今でも内容を大きく変える必要もないと思っています。
本物は時間の経過に耐える.....です。
この場所は、海岸と波の他にもとても魅力的な要素があります。
先ず、宮崎空港からクルマで15分くらいの至近距離にあります。
歩いて行ける距離には、立派なホテルがり、隣には大きなコンベンションセンターもあります。
もし、サーフィン発電がバズったら、ここに世界中の科学者や技術者を集めて、美味しい焼酎と地鶏で朝まで議論をしたいです。
ここはサーフィン発電の聖地になる下地を持った場所です。
昔からお気に入りだったカフェ(確か、ブルーポイント)は、今は営業していなくて、中で工事をやっているみたいでした。
また、店が復活して、ここで波を観ながらゆっくりしたいものです。