中にちいさなテナントがいくつも入りキッチン、ドア、金具、照明器具、装飾部材、衛生設備などなんでも売られています。(水槽+サメも売ってた)
そして『建材館』の外にはノコギリと名刺をもった職人さんがいて、、、
材料を買ったあとは職人さんをピックアップして工事。
(もちろん他のスタイルもありますが)
昨年、日本から20社ほどの企業が建材販売するためにこの上海の建材館に出店し、『新日本建材館』をつくりました。
私もそのうちの1つ、日本の杉、ヒノキ板やフローリング、建具(ドア)などを販売、紹介する店舗の設計をしました。

木の香りが分かるように壁、床、天井にヒノキをたくさん使って心地よさを感じてもらえるように計画したものです。
中国では木造の住宅はとても少なくそのほとんどが石でつくられていて、まずは木の内装、「木の文化」の紹介から始めなくてはなりません。
そんな思いから設計したのですが完成を見届けていなかったので今回確認のためお店に寄ってみました。
細かい納まりはともかく、店内に入ったときにふわっと薫る木の香りや空間の心地よさは意図した通り。


バブルのように経済発展している中国ではピカピカ、テカテカの高級部材が好まれがちで素材感を求めるのはもう少し先なのかもしれません。(日本もそうでした)
でもこの空間を上海のたくさんの方に体験してもらい自然で素朴な木の内装が受け入れられてほしいと願っています。
APROJECT建築デザイン事務所