旅行記~乗鞍岳

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先月の長野旅行の続き。


旅行の最終日は、乗鞍岳に登りました。


その前に、早朝に宿の裏の森をお散歩したときの写真。

宿泊していたのは休暇村乗鞍高原で、遊歩道を歩いて行くとすぐに牛留池という小さな池があります。



池の水面に風景が映っていてきれい♪


背後には、これから登る乗鞍岳が見えています。




この段階では良いお天気です!




ちなみに、この池のある場所の標高は1,580メートル。



乗鞍岳は、北アルプス(飛騨山脈)の南端に位置し、剣ヶ峰(標高3,026メートル)を最高峰に23の峰と7つの湖、8つの平原で構成されています。
長野県松本市と岐阜県高山市にまたがっていて、日本で19番目に高い山です。
(ちなみに、標高3,000メートルを超える山は全部で21あります)


上高地と同様に、マイカー規制があるため、自家用車の乗り入れはできないのでシャトルバスに乗っていきます。
バスは1時間に1本くらい出てました。
休暇村の前にバス停があって、所要時間は1時間くらい。

乗鞍スカイラインを通って畳平駐車場(標高2,702メートル)まで一気に上ります。

バスでこんな標高の高いところに行けてしまうというのがすごい!

山を一気に上がっていくので、ものすごいカーブの連続でしたが、運転手さんが安全運転で車酔いすることもなくて良かったです。
窓の外から下を見るとものすごい急斜面で下界がすごく遠くてまさに絶景でした!
でも、ちょっと怖かったので、なるべく下を見ないようにしてました(>_<)


また、標高が高くなっていくにつれ、車窓から見える木々の種類や高さが徐々に変わっていくのが面白かったです。

高度によって変化していく木々の様子を観察するのにもってこいといった感じで、
高山帯に入って、森林限界と言われる地点を超えると、高い木は姿を消し、ハイマツなどの低い木だけになって景色が一気に変わりました。

バスからの景色だけでも素晴らしかったので、怖がってないで、バスの中からも写真を撮っておくべきだったなー。



畳平駐車場に到着したのは9時前くらいだったかな。
前日も含めてずっと天気が悪かったので、この日の午前中は珍しく天気が良かったのが幸いでした。


駐車場から、これから登ろうとしている山が見えます。




出発すると、まず、畳平から歩いてすぐのところにお花畑があります。





歩きやすい木道。






雲が下に見えるというのはすごいですね~。







絶景です!





目指すは最高峰の剣ヶ峰なのですが、向かう途中にある富士見岳というところにも登ってみました。


富士見岳の手前にある不消ヶ池(きえずがいけ)



まだ雪が残ってます。




奥に見える白くて丸い建造物は摩利支天岳の頂上にある乗鞍コロナ観測所。


これが富士見岳。




だいぶ上がってきました。
下を見るとその高さに足がすくみます(゚´ω`゚)



もうすぐ頂上。
先程の不消ヶ池が下に見えます。



見る角度が変わると水の色も変わりますね。


富士見岳の頂上に到着。



山頂は岩がゴロゴロしていて狭いです。

周辺の山が見渡せます。



下を見ると、畳平駐車場が見えています(左の方)。



あんなところをバスで上ってきたんだなぁ~。


この池は鶴ヶ池。



鶴の形…なのかなぁ?



富士見岳を下り、剣ヶ峰の方に向かいます。


何だかだんだんと雲行きが怪しくなってきました…。




歩いていると、途中で大雪渓が見えてきました。



この時期は一年の中で一番雪が少ない時期なのだと思いますが、それでもこんなに残っています。



アップで見るとスキーをしている人もいます!


剣ヶ峰に向かう途中に肩の小屋という山小屋があって、そこまでは歩きやすい舗装路なのですが、そこから先は本格的な山道が始まります。
ザレた斜面という感じのザラザラした道で、石がゴロゴロしているのでけっこう危ないです。
次第に大きな岩が増えてくるので、足場の選択がけっこう難しかったです。

やはり本格的な装備をしている人が多かったです。

私はハイキング程度の服装でしたが、何とか大丈夫でした。

ただ、3,000メートル級の山というものを侮ってました。
あれが高山病というものなんですね~(;´Д`)
初めての体験でした。
激しい動悸と頭痛でけっこうしんどかったです。。。
少し登るだけですぐに息が切れてしまって。
心臓が弱い人は大変そう。。


肩の小屋で少し休んでから、登山道を歩き始めます。


少し登って、下を見てみると、左の方に肩の小屋が見えてます。




登山道の脇にあるハイマツ。



写真ではわからないですが、かなり背丈の低い木です。


植物もだんだんとなくなってきて、こんな感じのところを歩いていきます。






蚕玉(こだま)岳山頂で一休み。
ここの標高は2,979メートル。

ここから権現池が見下ろせます。



こんな標高の高いところに池があるなんて神秘的ですよね~。
日本で二番目に高いところにある湖沼だそうです。




水の色がきれいでした。


剣ヶ峰まではあと少し!ラストスパートです!


後ろを振り返ると、先程の蚕玉岳の山頂が見えます。



(人が多いところが山頂)

あんな道を歩いてきたのかぁ。
こうして見るとけっこう怖い(^_^;)




また霧が増えてきました。
下が見えない…。



そして、ついに剣ヶ峰山頂に到着!



すっかり霧に覆われてますが、ここが標高3,026メートルの世界です。


山頂には神社がありまして、岐阜県側に乗鞍本宮奥宮があって、
その裏側の長野県側には、下の写真の朝日権現神社があります。



こちら側から登ってきたのですが、どうやって反対側にまわればいいのだろうというくらい狭い岩場で、岩もゴロゴロしてるし、高所恐怖症の私にはかなり恐ろしくて、足がガクガクしてしまいました…(>_<)



こんなところを登ってきたのです。。
我ながらがんばったなぁ。




先程の権現池も見見下ろせます。





途中までバスで上ってきたとはいえ、3,000メートル級の山の頂上に立つことができて感動しました!
行ってよかったなぁ~。


上り以上に下るのが大変でしたが…(;´Д`)

私は下りが大の苦手で、しかも、滑りやすい急斜面で恐怖も倍増。。。
私よりもだいぶ年上の方々がスイスイ下りていくのを横目に、上りの倍以上かかって下山しました(;´Д`)
気づけばあんなにたくさんいた登山客もまばらになってました…。
何人もの人たちに追い越されていたので当然ですが。
でも、足を踏みしめて慎重に下りたほうが転んだりしないし、安全ですからね!

乗ろうと思っていたバスの時間にも何とか間に合ったし(^_^;)

本当は時間に余裕があったら鶴ヶ池のまわりも歩きたかったんですけどね~。。。
上から見たからいいかぁ。

でも、お花畑に先に行っておいて良かった。
帰りだと霧に覆われて全然風景が違ってましたし。


そんなわけで、なかなかできない貴重な体験が出来て良かったです!