私は、実母から重箱の隅を突くように、「〇〇ができない」「あなたの〇〇が〇〇だったら良かったのに」と、あちらサイドにとっては軽く「こうだったら(あなたは)もっと良くなるのに」という発言を息を吐くようにされてきました。
例えば容姿のことであれば、私は身長160cmあるんだけど、「あと3cmあったら」とか、「足首がもっと細かったら」「二重だったら」とかまぁよくぞそこまでケチつけられるよな、って(自分のこと棚にあげてね)ことでディスられてきました。(足首ってマジ笑える
モデルにでもするつもりだったんかな
)
勉強やピアノでも、学校でトップでも、「〇〇コンクールで○○にもなれなかった」とか「500点満点で500点じゃなかった」『今回はなんで3位だったんだ』などなどずっと欠点を探されては貶されてたし、「どうすれば、母のお眼鏡に叶う日が来るのだろう(いや永遠に来ることはない)」って思ってました。ヤマトタケルも、父の期待に応えるためにあれだけの偉業を成し遂げながらも、お父さんから永遠に認められずに伊吹山で死んじゃったんだけど、そんな気持ちでいました。(それほどのことはなんもしてないんだけどさ)
母本人は、ただ正直に本当のことを言ってるだけ、という認識だから、私を傷つけてるとか一切わからないようです。(いまだに)
いまだに覚えてるんだけど、うちの従兄たちとかくれんぼして遊んでた時に、親たちが『そろそろごはんだから出てらっしゃい』って言ったんです。
うちの実母じゃない叔父叔母ね。
呼ばれてもくすくす笑うだけで、従兄弟たちは出ていかなかったの。
でも、ついに私の実母が苛ついた声で私を呼ぶ声がしたから、私はそこからすぐに出ざるをえなかった。
そしたら、従兄弟たちが『これだから、いい子ちゃんは』って私に言ったんだよね〜。
その時私は思ったんだ。
(呼ばれても出て行かなくてもいいと思える親がいて、羨ましい。)
私は、そこで出て行かなかったら、後でどんな目に遭わされるかわかっているから、出ざるを得なかっただけで、決して『いい子』だからではない。
そういうことすらわからずに、私のことをただ『いい子ぶって〜』って呑気に言える従兄弟たちがほんとに羨ましかったのを、今でも覚えています。
とにかく,今の自分を全否定されながら、『もっと良くなれ』『もっとできるようになれ』『(母にとって都合の良い)いい子であれ』とずーーっと追い立てられてきたんですけど、ついに母の願いをほぼ全て叶えた今になっても、毎日『おまえのここが足りない、母への敬意が足りない、もっと私を構え、自分のこどもよりも実母を大切にしろー!』『おまえの育て方を間違えた,私は可哀想』って、3人育児で白目むいてる私の現状も知らずに、ワーワー訴えられるので、今までの報われない努力はいったい何だったのだろうって悲しくなる時もあります。(いい大人だから、もう諦めて割り切ろうとしてるんだどね)
その刷り込みが、現在の私のメンタルに、どれほどの悪影響を及ぼしてるかを考えると、(常に何か意義のあること、得をすることをしていないと不安になる病とか、出来ない自分が許せない、人にもそれを強要しがち、平均以上で当たり前、それ以上でなければ生きてる価値なしとか
、暇な時間=悪、とにかく向上あるのみ、みたいなやつとか)多少人より勉強できるとかピアノができるとか、吹けば飛ぶくらいどーでも良いことなんだよなってことがよくわかります。
子育てして、やっとわかってきたことです。
それまではわからなかった。(兄に感謝)
私は、子どもたちを、私のような『いい子』にだけはしたくないと思っています。
自分のことを受け入れられず、常に不足と不満と罪悪感を持って生きるのは、重たいです。その重石(大元は、そのままの自分を否定され続けた怨みや憎しみ)はもう,自分で外していくしかないんだけど、毎日、すごく心のエネルギーを喰います。
私は、後で白眼剥かれても,ため息つかれてもいいから、かくれんぼしてたあの時に『出て行かなくても、私は大丈夫(それでもお母さんは愛してくれる)』って思える確信がほしかった。
それは、喉から手が出るほど欲しいものでした。
だから、私は自分がたとえ白眼剥いても、ため息ついても、自分の思い通りにならない、こどもが起こすどーしようもないことを、『ま、いっか』『しょーがないね』って笑って流せるようになりたいし、それこそが、勉強させるよりピアノをさせるよりも、大事なことなんだって身にしみてわかっていることです。
これが出来るようになるのは、私にとってはものすごく難しいことだし、苦痛を伴うことでもあります。
だけど、子供達が家で(どうせお母さんには通じない)って心を閉ざして、20年後に後遺症の残る『いい子』を演じて生きることだけはさせたらあかんって思って、日々格闘中です。
まずは、勉強や習い事云々より、私の課題はそれ。
それができなくて自分も辛くて、自己嫌悪で悩むこと多々だけど、自分と闘いながら、『あなたはそのまんまでいい』というメッセージを、有言無言で伝え続けられる母になりたいです。