K-BALLET TOKYOの「ロミオとジュリエット」2026を観てきました。


今回の公演、観る前から情緒が忙しかった💦

そもそもの始まりは昨年秋、マリインスキー・バレエのファースト・ソリスト、マリア・ホーレワがK-BALLETに客演、全幕でジュリエットを踊ると聞いて、日本のバレエファンが色めき立ちました。K-BALLET総監督の熊川哲也さんは英国ロイヤル出身だから、欧州のバレエ団から客演ならわかるけど、ロシアから招く繋がりもあるんだ!すごいなーと思い(←今にして思えば、その繋がりが不十分だったのでは?)、チケット確保して半年後の公演日を待ったのでした。


そして3月、公演を目前に控えた時に、またSNSがざわつき始めました。マリインスキー劇場の3月スケジュールが出て(海外サイト、英語)3月20日の「Sleeping Beauty」にホーレワの名前がある?その日は日本で踊るはずでは?どーいうこと?と騒がれている中、3月4日にK-BALLETから正式にホーレワ降板と代役2人が発表。私も10年くらいのバレエ鑑賞歴で怪我や体調不良による降板代役はずいぶん見てきたけど、他の(本拠の)劇場に出るから出られません…って初めて聞いた。それ許されるんだ?どんな契約してたんだろう?まさか口約束じゃないよね?とKへの不信感つのらせ、まあ、出演者変わっても行くけどね…と思っていたら…


また、別のベクトルでSNSが騒然としてきた?

ホーレワの代役(後半日程)として発表されたボリショイ・バレエのプリンシパル・エリザベータ・ココレワが実はホーレワよりすごい人らしくて…

まず、ボリショイのプリンシパルということは、ファースト・ソリストのホーレワより格上。昨年10月の「バレエの美神」で初来日、その時の踊りを観た人たちは皆、魅せられていたようだけれど、日本での全幕公演出演はまだ実現していなかったわけで…。この代役発表後のチケット争奪戦は激しいものだったようです。


で、3月20日が来て、私は当初からの予定通り、オーチャード・ホールで観させていただきましたが…


エリザベータ・ココレワちゃん、素晴らしかった〜😭次元が違いました。

まだ25歳のボリショイ最年少プリンシパル。少女ジュリエットを踊るなら、やはり若くて可愛いは絶対正義!

素早く繊細な足捌き、優雅な上半身、回転の正確さ、超絶技巧のリフトも初めて組むパートナー相手に完璧。

そして、何よりも"女優"でした。本当に表情豊かで、マイムだけでも台詞が聞こえるようで、バレエって演劇なんだ…と初めて実感しました。


彼女と組んだ栗山廉くんも、素敵なロミオでした。長身のスタイルはやはり財産で、男性の背が高いほど、リフトされる女性が美しく見えます。

急な降板、代役で、短期間に初対面のダンサー(しかも代役は大物2人)と合わせるのは大変だったことと思いますが、見事にやり遂げました。

栗山廉くん…たぶんミュージカルファンには一番、よく知られた現役バレエダンサーでは?「ビリー・エリオット」初演のオールダー・ビリーで、「ロミオ&ジュリエット」2024の"死"。Kバレエ内(に以前、存在した)男性ダンサーユニット"バレエジェンツ"のメンバーでもあり、テレビドラマ「カンパニー〜逆転のスワン」にも出てたし、ビジュアルの良さで大人気。でも、バレエ団の中では少し不遇で階級がなかなか上がらず、後から入ってきたダンサーに抜かれているなー、でもメンバー入れ替わりの激しいKバレエに長年在団して貢献しているし、昇格しないのかな?と思いながら、この日のロミオを見ていました。

そうしたら、終演後に大きなサプライズが!カーテンコールで芸術監督の宮尾俊太郎さんが舞台に上がり、「栗山廉くん、本公演をもってプリンシパルに昇格」と発表されました!こういう昇格発表、よくSNSで見るけれど、その瞬間に生で立ち会えたのは初めて!貴重な公演を見せていただき嬉しかったです。


と、言うことで、いろいろ情緒忙しかった公演ですが、終わりよければ全て良し!想い出に残る、素敵な公演となりました。




ミュージカル「ジキル&ハイド」2026年版。

まずは2度(シーズン)目の挑戦、カッキー(柿澤勇人くん)主演日に足を運びました。

カッキーは前回公演から全く変えてきましたね。これがカッキーのジキルとハイドの完成形か…と嬉しくなりました。
と、言うのは、前回、とても巧みなジキルとハイドだった(キャラクターとしては好きだった)けれど少しカッキーらしくないな?試行錯誤中かな?と思っていたんですよね。

前回(2023年)ハイドの歌声は朗々と響く、オペラっぽい発声で歌唱力を印象づけたけど、カッキーならもっと濁声、ハスキーなハイドになるのではないかと予想していたので意外で…。初演トークショーで喉を痛める発声は指揮者の塩田さんからストップがかかったと言っていたので、自分の演技プランを十分に表現できなかったのでは?と思っていました。そして、ハイドがそこまで黒くない分、2023年ジキルは真っ白な善人(実朝くん@鎌倉殿みたい)で、そこもカッキーらしくないような気がしていて…🤔カッキーなら善悪二元論のような単純化ではなく、もっと複雑な1人の人間の二面性を追求しそうなんだけど…と思っていたら…

やはり、2026年はやってくれました!台詞も歌も人間離れした濁った声のハイド、そして善人という言葉で単純化できない人間味あるジキル。これが観たかった☺️
ジキルは決して善人でも正義の人でもなく、家族や理解者への愛情が人より深く、身内を助けたいという想いが人より強く、それを実現に近づける才能に人より恵まれ、人より理想が高すぎた人。で、実はかなり傲慢で、自分を理解できない人間を見下している。理性で抑え込んでいるけれど、自分の邪魔をする人間への憎悪は渦巻いているはずで、そういう感情を持つこと自体、すでに善人ではないのでは(善人なら全て許すのでは)?

結局のところ、あの薬は「タガを外す」薬だと私は思っていて…。ハイドの連続殺人は無差別でなく、自分の研究を否定した理事会メンバーを、計画的に殺したわけだから、ムカついたから殺す…とタガが外れただけ。

実際、認知症の症状の1つに、前頭葉の委縮から感情を抑制する機能低下…というのがあるから、逆に機能を弱める薬なんかも、科学の力でできそう?
原作「ジキルとハイド」が書かれた1800年代にはホラーファンタジーだった話が、今だとむしろSFに近いのでは?と思います。そしていつかは現実になるかも?

そういうストーリーと現実との距離感の変化まで、カッキーのジキルとハイドには盛り込まれているようで、本当に見応えありました。

今回から、演出、舞台装置も全面リニューアルで、時代背景を見せる装置から、登場人物の内面を見せる抽象的装置に変わったような?その変更についてはシュガージキル観劇後の感想で触れたいと思っています。

他、2人の女性について

初挑戦の唯月ふうかちゃんエマは、妹タイプだけれど芯は強いしっかり者。夢見るロマンチストというより、冷静に人を見定める目を持っていそうで、科学者の妻に相応しかったと思います。

2シーズン目の真彩希帆ちゃんルーシーはかわいい。境遇の悲惨さ、汚れた仕事に反して、明るさ素直さピュアさを持ち続けているところが、この話のテーマ"人の二面性"を表しているもう1人のキャラクターなのかな?と思いました。



ご縁がありまして(身近にファンがいるため)、2022年から毎年、年1回ペースで高木雄也くん主演の舞台を観ています。


去年はミュージカルだったけど、今年はストプレ?

しかもイプセンの「ヘッダ・ガブラー」を下敷きにしていると聞いて、また面倒で難解な脚本か?と身構えて客席に座りました。


以下、ネタバレあり。

  • 出演 (敬称略)

    髙木雄也 黒羽麻璃央 /蓮佛美沙子/ 永田崇人駒木根隆介 小日向星一 銀粉蝶

    ストーリー

    人気ロックミュージシャンのジンはライブで我を失い、そのことがネットをにぎわせている。
    窓からライムの木が見える芸能事務所。事務所の社長はジンの妻でもあるショウコだ。
    ショウコの母アキコが新人マネージャーのトゴシに付き添われて事務所にやってくる。午後、ジンの元恋人で、今や事務所を背負う存在になったエートがライター・コマによる独占インタビューを受けるという。人気上昇中のタレント・ホムラは最近エートと親しい様子だ。
    ジンとショウコ、そしてエートを巡る過去と現在、世間からの眼差しと自身とのギャップ、自らの立場と将来への見通し。これらが絡み合い、事態は思いがけない方向に動いていく。


開幕するとライブ場面。

高木雄也くん演じるミュージシャン・ジンがロックを熱唱。手拍子を煽るので、観客もノリノリで手拍子していたら、突然、歌をやめるジン。「俺が苦しんでいるのを見て楽しんでるんだろう⁉︎」、「命を消費してるんだろう⁉︎」みたいに怒鳴りはじめ、凍りつく客席。しばらくして、「ハハハ、ジョークだよ!ビックリした?」などと言い、再び歌いはじめるけど観客は凍りついたまま。


と、ここまでがプロローグ的部分で、

本編は全てマンションの一室で展開します。

一見、普通のマンションのリビングルームだけれど芸能事務所の一室。プロローグのライブでの異常行動がネットで炎上し、ジンはこの事務所に寝泊まりし、引きこもっている…というところから始まりました。


この部屋に事務所社長でジンの妻、ショウコ(蓮佛美沙子さん)、

その母、アキコ(銀粉蝶さん)、

ミュージシャン・エート(黒羽麻璃央くん)

タレント・ホムラ(永田崇人くん)

マネージャー・トゴシ(小日向星一さん)

ライター・コマ(駒木根隆介さん)…

と様々な人物が出入りし、会話から互いの関係や抱えている問題、心の闇…が見えてきます。


一波乱をもたらすのは黒羽麻璃央くん演じるエート。本(自叙伝的な?)を出すためのインタビューで、逮捕歴があること(←与太郎@落語心中と同じか?)、ゲイであること、過去に妻子ある男性(=ジン)と不倫したこと、現在の恋人と(海外での?)結婚を考えていること…などなど暴露していきます。

私、麻璃央くんの舞台はミュージカルしか見たことなかったのだけど、これはガチのストプレ。感情をぶつけ合う熱い芝居を見て、彼もまた一段ステージが上がりそう…と思いました。


主役の高木雄也くんはミュージシャン役ということもあり、本人自身では?と思うくらい真に迫って、アーティストの心の闇…を表現していきます。

ラストは追い詰められ、元ネタのヘッダ・ガブラーと同じ運命(自殺)に向かい、ベランダから身を投げるけれど…マンションは5階、庭に植えられたライムの木に救われ、間一髪で命をとりとめる脚本、優しい🥹

ラストシーンは、車椅子に座ってライブをするジンでした。


ネット社会の現代にアーティストとして生きること。求められるイメージ、他人の見る自分を演じているうちに、本当の自分がわからなくなることもあるかも?現実の役者でも、似たような話(奇行)聞いたことある…と思い出しました。現実の皆も、自分を追い詰めないでね😢


そして、私的にこの舞台で一番、面白いと思った点は、2年前の「東京輪舞」(脚本は同じ山本卓卓さん)との繋がり。


「ジン・ロック・ライム」が「東京輪舞」のスピンオフみたいな位置づけと考えて良いのかな?

この舞台ではミュージシャン・ジンと事務所社長ショウコだけど、

「東京輪舞」では俳優ジンと事務所社長ショウコとして登場していました(ショウコの衣装も同じ感じだったかも?)。


「ジン・ロック・ライム」中、ジンがエートと愛し合っていたことをショウコに話し、ショウコは家を出ていったけれど、翌日、スッキリした顔で戻ってきた…みたいな、過去を語るセリフがあり、


「東京輪舞」の中ではジンが男性ミュージシャンとの関係を妻ショウコに打ち明け、妻は家を出て、翌朝、女性と一つ布団から出てくる、さらに外で建築現場作業員と目を合わせる…という場面がありました。


そうかー、あの「東京…」のショウコさんはあれから家に帰り、何事もなかったかのように結婚生活を続けていたんだねー。

2年前に観た登場人物のその後を知ることができて、何か嬉しかった☺️


「東京輪舞」の残りの登場人物のスピンオフも作ってほしいです😁




「レイディ・ベス」2026年版、開幕直後に2回、全キャストを観て、初〜再演キャストとの落差にガッカリしたのだけど…。少し希望の光も見えて、それを確認するために(前2回では別々だった)小南満佑子ちゃんと有澤樟太郎くんの組み合わせを選び、再度足を運びました。


今回、この2人にはとても満足し、何とか2026年版を受け入れられそうです。


ただ、津田英佑さんガーディナー、高橋健介くんルナール、松島勇之介くんフェリペはまだ物足りないかな。

津田さんはあまりにも前任・石川禅さんの完コピで、セリフのスピードもイントネーションも全部同じ?そこはあの(アナ雪)ハンス王子を演じた津田さんならではの個性ある悪役を観たかったなぁ。

逆に健介くんと勇之介くんは個性的だった前任者たちに引きづられないようにしたのかもしれないけど、メリハリがなく面白みがなさすぎる。この3人が揃っての"ベス暗殺未遂〜ガーディナー心臓麻痺"…初〜再演であれほどスリリングで面白かった場面を、よくもこれほど平坦に、つまらなく演じられる…と逆に感心してしまった。


前回から役変わりになった石川禅さんアスカム先生と吉沢梨絵さんキャットは温厚で控えめに寄り添う感じが、今回のベスたちにはピッタリだと思います。


そして丸山礼さんのメアリーは本当に凄かった。1回目の観劇時は、悪役の迫力はあるけど哀しみは見えない…と思っていたのが、今回はラストのベスとの場面で目にいっぱい(ライトが反射して光るほど)涙をためて話すメアリーが本当に哀れでした。これは認めざるを得ない女優っぷり。ミュージカルの世界にようこそ。


有澤樟太郎くんロビンには、ロビンってこんな

キャラだったんだーと(初演&再演でわからなかったことを)教えられました。ずーっと彼のやること、思いつきで動くこと、理解できなかったのだけど(命の危機に直面させておいて「ご機嫌ななめー」とか、追われてベスの屋敷に逃げこむとか、「(夜でなく)朝になったら逃げよう」とか諸々)、ロビンっておバカだったのね(誉めてます)!反射的、本能的に行動する脳筋!これは初演のいっくん&和樹くんには表現できなかった(彼らは無理に理由とか考えて自縄自縛になってたかも?)。自由で破天荒で愛すべきおバカと思うと、初めて納得できて、ロビンの魅力がわかりました。

ベスとの組み合わせでは、どうも奥田いろはちゃんの方がお似合いでカップル感ある…という評判らしいのだけど…たしかに有澤くんと満佑子ちゃんにはラブラブ感はないかも?

でも‼︎似合わないからこそ、「王女と流れもの」なんじゃない!そういう意味で、カップル感がなく、不器用で少しかみ合わないからこそ、最高のベスとロビンとして、私は有澤くんと満佑子ちゃんの組み合わせを推します!


満佑子ちゃんは…私が今まで観た4人のベスの中で唯一、この先エリザベス1世になる…という未来が想像できます。ストイックで甘え下手な感じが、1人で世界に立ち向かったエリザベス女王だな…と。今回、ベスが"我が父は王〜"と歌わず、自由を求めていたのに、最後、すぐに女王になることを受け入れた…という流れが(前2回の観劇では)理解できなかったのだけど、今回の満佑子ちゃんを観て、あ〜、この賢い子は夢が叶わないことを知っていたんだな、叶わないからこそ口に出して求め、自由の象徴のようなロビンに惹かれたんだな…と全てが腑に落ちました。その満佑子ベスを観た上でキャットの歌"大人になるまでに/なくす夢もある"という歌詞を思い出すとより一層、切なくなり、でも、このベスになら国と世界を託せると、頼もしくも感じたのでした。歌声の凛とした響きに加えて姿勢の良さ、特にイモーテルを置いた後、くるりと客席に背を向ける動きと背筋の美しさ(実は歌よりダンスが得意と本人が以前、言ってた)に見えた決意と孤独。ああいう細部にキャラクターが現れるのだなぁと見惚れました。


そういうわけで、有澤ロビンと満佑子ベスの2人は、初演以来、納得いかなかった脚本まで私に得心させてくれました。この2人にこの舞台が託されて良かったと、初演初日から作品を見守って来た者として、安堵できる観劇になりました。



「破果」の後はこちら…

山崎育三郎くんのラジオ番組「山崎育三郎のI AM 1936」のイベントであるコンサート「This is IKU」のために日本武道館へ。


セットリスト


【オープニング】いっくん(山崎育三郎くん)ソロ

TOKIO

Witch Game

千年トラベラー


【ロバート秋山さんコーナー】

TOKAKUKA

私のお父さん

ふるさと

君は薔薇より美しい


【昆夏美ちゃんコーナー】

美女と野獣

とびら開けて

ミュージカルメドレー

・世界が終わる夜のように

・恵みの雨

・エメ


【GLAYのTERUさんコーナー】

HOWEVER

GLAYメドレー

・ずっと2人で

・Winter, again

・誘惑

生きてく強さ


【学生合唱団とのコラボコーナー】

春駆ける

栄冠は君に輝く

誰が為


【山崎育三郎ソロコーナー】

キッチュ

最後のダンス

On Your Side


【アンコール1(全員で)】

にじ


【アンコール2(いっくんソロ)】

マイ・ウェイ

レポはこちら↓ニッポン放送サイトに詳細に書かれているので、私から追加することはないかな?


いっくんのトークについての感想だけ、少し付け加えます。

レポの最後に出てくる、いっくんプロデュースのミュージカル×ボーイズグループのオーディション詳細はこちら↓



まずは、よくここまで来た…と思いました。

2010年6月、C.C.Lemonホールで行ったソロデビューコンサートのカーテンコール…「次は武道館でお会いしましょう」と言うのを聞いて、私、完全にジョークだと思っていたのですが😅

それから16年後の今、すでに5回(StarS, Act Againsg Anything, This is IKU×3)武道館に立っているいっくん。有言実行の人なのですね。


ここまで来るのも決して順風満帆でなく、前事務所の倒産や、それに付随して続けられなかったものもあると思います。ただ、この道は上手く行かないと思うと、すぐに方向転換できるのも、いっくんの強みだと思う(それは時に寂しいけど)。


研音に入った時、当時は天海祐希さんくらいしかミュージカル(らしきもの?)やる人がいない事務所に入って、舞台を捨てるのか?テレビの人になるのか?と思われたけど…。ドラマもバラエティも大量に仕事をこなし、知名度も上げ、それを武器に事務所にもいろいろなアピールをしたのでしょうね。気づけば研音にはミュージカルできる人材が大勢集まり、その中の主力俳優出演の「昭和元禄落語心中」を共催するまでになりました。いっくん1人の想いが大事務所の方向性にまで影響を与えたというのはすごいこと。本当によく頑張ったね。


でも、いっくんの目指す「ミュージカル界の革命」、「日本発のミュージカルを海外へ」はなかなか難しいと思っていました。

稽古期間中はギャラなしで、(多くの役者には)職業として成立しづらい現状。(劇団四季を除けば)ロングランできないことによる収益の限界。事務所のしがらみや忖度。


稽古のギャラなしでも舞台に立ちたい人が次々現れるのに敢えてギャラ払いたいプロデューサーはいないでしょう(四季だって、出演回数を保証しているだけで、稽古には払わないのでは?)。劇場スケジュールも主役級役者スケジュールも3年先まで決まっているからロングランシステムは整わない。日本オリジナルミュージカルを作っても、海外のようなワークショップや地道なプレビューも行わず、劇場スケジュールに合わせているから突貫工事みたいな作り方になり、面白さで海外に負ける。StarSやIMYなど、ユニットを作って影響力を発揮しようとしても、それぞれの所属事務所が違うと、長期に渡ってスケジュールを確保するのは難しく、一過性のお祭りにしかならなかった(他にも理由あるだろうけど…)。


日本ミュージカル界を変えるなんて、無理でしょ…と思ってました。


そこに飛び込んで来た、このオーディション「OK!Diamonds」のニュース。そう来たか!

概要を読むと、現在は事務所に所属していないこと、合格後は研音とソニーに所属することが条件。なるほど、それなら上記の問題がかなり解決できる。育成と舞台制作を同時に、時間をかけたワークショップやプレビューもできるかも?あくまでいっくんが力を持って、慣習の打破からやらないといけないけど…。いっくんがポロっと言った、「できれば稽古期間もギャラを出したい」という一言に本気を感じました。

まずは、やりがい搾取の打破から…ですね。


この武道館コンサートのラスト、久しぶりに涙浮かべて熱く語るいっくんを見て、この人のファンでいて良かったと思いました。

チケット買うくらいしかできないけど、微力ながら応援させていただければと思います。