Dear My Love

Dear My Love

~眩しい瞬間を瓶に詰めて~

藤倉梓さん作・演出のオリジナルミュージカル「sign」4回目の上演です(藤倉さん曰くシーズン4)。

藤倉梓さんの作品の中で一番好きかも?

 

 

私は再演から観始めて過去3回↓生で観て、再演版のDVDも購入して家で繰り返し見ています。

 

2015年3月

https://ameblo.jp/apple-tulip/entry-12006912323.html

 

2017年3月~4月

https://ameblo.jp/apple-tulip/entry-12261173695.html

https://ameblo.jp/apple-tulip/entry-12262693198.html

 

日本では珍しいソング・サイクル・ミュージカル。

1曲で1つのエピソードが完結する短編集みたいな舞台・・・と言えば良いかな?

1曲ごとに、笑ったり、切なくなったり、励まされたり・・・いろ~んな方向に心揺さぶられるのが心地よい。

 

上演されるたび、装置も演出も変わり、今まではキーボードだけだった演奏に、今回はヴィオラとコントラバスが加わり、さらに豊かになりました。

 

曲も上演のたびに入れかわっているけれど、私的には「鐘」(八百屋お七)がなくなったのが、とーっても残念。

この曲と「夢追ひ」(竹下夢二とお葉)が、この舞台の中でも特に好きな場面だったので。

 

代わりに入った新曲「寝巻會」・・・は3人の女性の・・・パジャマ・パーティ?

それぞれが誰なのかは、歌詞を聞くとわかるようになっていて、

1人目は日本最初の整形美人女優=松井須磨子

2人目は新聞に公開絶縁状を掲載し、朝ドラにも登場=柳原白蓮

3人目は平塚らいてふの友人でニューヨークに留学した日本女性初の心理学者=原口鶴子(この方だけわからなかったので、帰宅後Wikiで調べました)

この曲はこの曲で、ナイトウェア姿(?)で歌い踊る3人がかわいく、歌詞を聞くと、まだ女性の権利が確立されていなかった時代に自分の生き方を貫いた女性たちから現代の女性たちへの応援歌のように感じました。

 

今回私が観たキャストはDawnチーム

 

彩橋みゆちゃんは、いろ~んなミュージカルに出演しているのを観ているけど、ガッツリとソロを聞くのは港幸樹さんのライブにゲスト出演されたとき以来かな?歌上手いのは知っていたけれど(港さんがゲストに呼ぶくらいだし)、今回、彼女のダンスの見せ方好きだなぁ~と思いました。

この作品で一番の人気ナンバー、「で、ミゼラブル」には、思い切り笑わせていただきました。

 

熊澤沙穂さんは、確認すると、「王家の紋章」や「Honganjiリターンズ」など観ているのだけど、印象に残していなくてごめんなさい。

パンチの聞いた歌声が印象に残り、特にラストナンバー歌い出しのソロパートが胸に迫りました。

 

遠山さやかさんは綺麗~♪歌も繊細で、夢二式美人のお葉さんがピッタリでした。TKS(カップル御用達ホテルの特別清掃)は逆に、思い切り弾けてギャップが面白かったです。

 

西川大貴くんは存在感あり。アーティストの空気をまとっているので、夢二も、「ジュヴナイル」も雰囲気がありました。

 

齋藤潤一郎くんは、「雨天決行」の凛々しさからTKSのチャラさまで、ふり幅の大きさが印象的。

 

そして、今回一番、見られて良かった~と思ったのは若松渓太くん。

若松くんは、帝劇のミュージカルのど自慢で優秀賞獲得するのを観て、「レミゼ」のプルベールも観たし、「The Last Five Years」を観に横浜まで行ったけれど、今回が一番、感動しました。

ハチ公役の可愛さは予想通り。ただでさえ健気な動物には涙腺刺激されるから、泣かされます。

それ以上に印象に残ったのは終盤の「手紙」。硫黄島の司令官(映画の渡辺謙さん)が家族にあてた手紙をモチーフにしたこのナンバー。今まではtekkanさんやキョウヤさんの味のある(個性的な?)声で聴いていたけれど、若松くんが歌うのを聴いて、むしろクラシカルな、素直な発声がこの歌には合うんだなぁ~と思いました。死を覚悟した父の想いが海を越えて届くような、透明感と広がりが感じられる穏やかで美しい歌。若松くんの伸びやかな声に乗って私の心に届き、今まで以上にこの歌が好きになりました。

 

土居裕子さん主演、俳優座劇場プロデュースの「音楽劇・人形の家」を観劇。
 
「人形の家」と言えば、新しい女性像を世に示し、近代劇の出発点となったと言われる戯曲。
フェミニズム運動と共に語られ、テレビや映画、漫画の中で劇中劇的にラストシーンを取り上げられることも多く、今の朝ドラ「なつぞら」にも出てきましたね。
でも、知っているのはラストシーンだけで、最初から通しで舞台として観たことなく、土居さん主演(しかも音楽劇)は良い機会と足を運びましたが・・・・・・・・
 
何かイメージ違ったなぁ。
女性の自立がテーマと言われているから、私は、もっと聡明な女性、強い女性、「クレイマークレイマー」のメリル・ストリープみたいな主人公を想像していたんですよね。
それが全く真逆で、幼くて、愚かで、世間知らずで、自己中心的。自分のやったことが犯罪(サイン偽造)であっても、夫のためだから悪くないと思っている?全然、共感できず観てました。
まぁ、そういうノラだから「人形」なのでしょうね。夫にかわいがられるだけのお人形。
 
それが最後の最後、一瞬にして自我に目覚め、家を出る。唐突だなー。むしろ衝動的。
当時はこの結末がセンセーショナルだったのでしょうね。
やっぱり全編観ないと、一部のシーンや一般的な作品論で判断してはいけないなーと思いました。
 
土居さんをはじめ、出演者の皆さまは的確に、戯曲の意図するところを表現されていると思いますし、観ることができて良かったです。
 
あと、舞台装置が本当に美しく、ステキでした。
この日は終演後に、「バックステージガイド」というタイトルの、美術プランナーさんの装置解説がありました。
 
まず、この舞台に出てくるのは居間だけ。それを時代考証に忠実に作るか、シンプルにするか、抽象的にするか・・・のどれかで普通は考えるけれど、今回は「音楽劇」ということで動きをつけ、パネル3枚が半円状に並んでいるところから、動くことで今が登場する・・・という舞台を考えたそうです。
 
次にこの舞台が作られた19世紀末という時代背景を考えると、価値観が動いた時代。
19世紀末の絵を使おうと思い、前面のパネルにはクリムトの絵、居間の両サイドにはミュシャの絵を配した。
クリムトは女性の内面、ミュシャは男性(夫)の理想を表している。
また、今の上の欄間には動物が描かれているが、これは夫がノラをひばり、小鳥と呼ぶ、童話のような世界観が現れている・・・とのことでした。
 

「エリザベート」2015年、2016年にヘレネ(エリザベートの姉)を演じた原広実ちゃん(2019年は怪我のため休演)。

今回、その広実ちゃんのライブに、2019年マックス(エリザベートの父)のハラシン(原慎一郎くん)がゲスト出演するからと友達に誘われ、シャンソニエ蛙たちに足を運びました。

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うろ覚えだけど、セットリストは↓みたいな感じ。

シャンソンのタイトルはたぶん・・・なので?つき。「二都物語」と「モダンミリー」の歌のタイトルが思い出せない・・・

 

シャンソン-パリの空の下?  広実

パパみたいになりたいリプライズ 「エリザベート」より  広実&ハラシン 
愛さえあれば「アナと雪の女王」の替え歌(ハラシン紹介) 広実
とびら開けて「アナと雪の女王」  広実&ハラシン
「二都物語」  シドニー・カートンのソロ ハラシン
   ″     ルーシーのソロ       広実
それ以上の・・・「ルドルフ・ザ・ラスト・キス」  広実&ハラシン
ブイドイ「ミス・サイゴン」        ハラシン
シャンソン-群衆?          広実
「モダンミリー」の歌            広実
メロディ(玉置浩二)          ハラシン
I Need to be in Love(カーペンターズ) 広実        
A Whole New World「アラジン」より 広実&ハラシン
夜のボート「エリザベート」より     広実&ハラシン
 
私、行く前は勘違いして、広実ちゃんのライブにハラシンがゲストで出るんだから、基本、広実ちゃんソロライブで、ハラシンはデュエット1曲とソロ1曲くらいかな?と思っていましたが・・・・
 
嬉しいサプライズ。
「広実の部屋」というタイトル通り、広実ちゃんは黒柳徹子さんのような司会者に徹し、トークはハラシンがメイン。
歌は広実ちゃんも歌うけれど、トークでは上手く話を引き出してくれて、多くのことを知ることができたトーク&ライブでした。
ハラシン、昔(パイレートクイーンの頃)から注目はしていたし、オリジナルミュージカルの主演作(Count Down My Life, Play a Life)は観ていたけれど、なかなか王道翻訳ミュージカルのソロナンバーを聞く機会がなかったので、彼が歌う「ブイドイ」や、「夜のボート」、「A Whole New World」etc.etc. は初めて。・・・美声だなぁ~。
とっても豊かで深く、温かみのある声。好きな声だ~~。
 
トークではマックス役の解釈について(友だち親子、娘を可愛がる父→早く旅に出たい、女性とイチャイチャしたいのに娘が障害になる父)、
マックス冒頭のラブシーンについて(キスが必要な理由)、
コルフ島での存在の解釈(シシィの中の父で、亡霊ではないのではないか?トートダンサーが連れてくるから演出家は亡霊と思っている?)など興味深かったです。
 
「エリザベート」108回の長期公演、気持ちと身体を維持するのはなかなか大変だったよう。
朝一に筋トレして、プランク5分できるようになったとか(「髑髏上の七人 極」当時から20kg(?)痩せたという体型を維持されて、至近距離で見てもカッコ良かったです)。
 
子役出身だということは、何となく知ってたけど、まさか1歳でデビューとは!
NHK朝ドラ「なっちゃんの写真館」がデビューだったそうです。
 
ディズニーオーディション(「アナ雪」以前に、「魔法にかけられて」や「ラプンツェル」も受けてた)の厳しさも聞くことができたし、「アナ雪」映画続編も当然出演ですね(四季の舞台版には出られないかなぁ)。
広実ちゃんとデュエットした「とびら開けて」のラスト、「結婚して!」の返事が「ごめんなさい」で、凹んでいたのはかわいかった(広実ちゃんいわく、結婚しても名字変わらない(原→原)のはつまらないと)
 
歌われた曲の作品についてもいろんな思い出話
「ルドルフ・ザ・ラスト・キス」エピソード(デヴィッド・ルヴォーは女性陣にモテモテ)、
「ビリー・エリオット」エピソード(長期公演、ハードな作品だったけど楽しかった。吉田鋼太郎さん大好き)
「ミス・サイゴン」エピソード(再演時、バーでキムにちょっかい出す役で、芳雄くんクリスに胸ぐらつかまれ爪痕が残った)
などなど、どの話も新鮮!
私、観劇歴長いし、いろ~んなトークショー行ってるから、主役の方たちのトークではその話聞き飽きたよ~って言うのも多いけど、今回は全てが新鮮!何しろハラシンが素で話すのを見ること自体初めてだから新しい話ばかりで、とっても楽しかったです。
 
原広実ちゃんの素のトークを聞くのも初めてでしたが、サバサバ系?舞台で観る以上に長身、スラリとスタイル良くてかわいい。
情感たっぷりのシャンソンをはじめ、ミュージカルのヒロインナンバーも上手い!
トークの回し方も上手くて頭良いですね~~!
「二都物語」と「モダンミリー」のミュージカル講座?では、広実ちゃんが描いたイラストの人物相関図を持って、ストーリーや見どころをわかりやすく説明してくれました。
絵もカワイイし~、こんなに話す(MCの)才能もあるなんて新発見!今後も頑張ってほしいし、この企画、Vol.3、Vol.4・・・と続けていってほしいです。


トーク中は写真OKだったので、貼って良いのかな(写真OKは拡散、宣伝しての意味のこと多い)?
熊川版新作として世界初演された「カルミナ・ブラーナ」に足を運びました。

こちらの舞台で私がとったチケットは20000円の席(一番上が25000円だったので上から2番目ランク)。

普段、帝劇等で15000円までのチケット代は慣れてるけど、2万超えは少し悩んで、思い切って購入しました。

 

さて、当日、会場に着くと、上演時間は休憩なしの65分?短っ!?

 

でも、お値段分の価値は十分にある公演でした。

指揮はイタリア人アンドレア・バティストーニ氏、

客席7列までつぶして作られたオケピには東京フィルハーモニー交響楽団、

舞台上には凄い人数の新国立劇場合唱団、3人のソリスト、

途中にはNHK児童合唱団も・・・

すでに音楽だけで、1つの公演、演奏会として成り立つクオリティ

 

それに加えて、K-BALLET COMPANYオールスターキャスト。

普通の公演だったら、同時に観ることができないようなプリンシパルダンサーが勢ぞろいの贅沢さ・・・

 

ずっと歌が歌われているとは言え、歌詞はラテン語で全く理解できず、ストーリーも漠然としかわからなかったけれど、

開演前に↑の配役表で誰が何役か頭にたたきこんで観たので、とりあえず今、どのようなキャラクターが踊っているのかはわかりました。

 

山本雅也くんの鳥、ソロパートもあり、ブルーバードを思わせる振付も・・・

宮尾俊太郎さん、背も高く、陽のオーラが太陽にピッタリ

遅沢佑介さんは逆に、影のある役お似合いで鋭い踊りのサタン(素肌に模様がトートみたい?)

矢内千夏さんのビーナスと堀内將平くんのダビデ(と他の男女)の絡みはエロチック

成田紗弥さんの白鳥も印象的でした。

中村祥子さんのフォルトゥーナは最初と最後だけの出演だったけれど、女神のオーラと存在感が凄い。

で、関野海斗くんアドルフは主役だけど、初めて見る名前。これまで海外にいて、今シーズンからK-BALLETに入ったのかな?今後の活躍を楽しみにしています。