バレエ漫画「SWAN」…私が小学生の時に始まった連載開始から終了まで、全て週刊マーガレットで読み、単行本も全巻購入、続編「まいあ」も「モスクワ編」も「ドイツ編」も全部持ってます。
バレエ少女のバイブル的存在?私も子供のときには習わせてもらえなかったけれど、30代からバレエを始めた原点は、この「SWAN」にあるのかもしれません。

そのマンガが、こんなに長い時を経て舞台化されるとは…想像もしていませんでした。そもそも、正攻法では舞台化が難しい作品。役者が演じると、表現されたレベルのバレエを踊ることができないだろうし、バレエダンサーが演じると、演技や台詞に素人感が出てしまう。それを、リーディング担当の役者と、バレエ担当のダンサー、2人で1人のキャラクターを創ることにしたのは大胆な発想だけれど、そうすることで初めて可能になった舞台なのだと思います。

役者陣は台本を持ちつつ演技もし、ダンサーはマイムで会話する…それを融合させて1人のキャラクターにするのは観客の想像力?懐かしい原作を思い出しながら楽しませていただきました。

ダンサーはダブルorトリプルキャストで、選べないくらい贅沢な顔ぶれでしたが、私はほとんどが元K-BALLET出身者だった千秋楽公演を選びました。飯島望未ちゃん、成田紗弥ちゃん、中村祥子さん、山田夏生ちゃん、関野海斗くん…久々に観ることができて嬉しかったです。

稽古場、コンクール、オーディションの場面が多いので、普段は見ることない稽古着(レオタード)で踊る姿や、2人同時に同じヴァリエーションを(左右対称で)踊る姿などを観られたのは新鮮でした。
「白鳥の湖」、「ライモンダ」、「シンデレラ」、「眠れる森の美女」、「ジゼル」、「瀕死の白鳥」、「森の詩」…と多くの作品抜粋を一度に観られたのも贅沢。
その踊りも、普段の公演のように自己ベストのバレエを表現するだけでなく、原作セリフに書かれた「熱く挑戦的なオーロラ」、「王女としての気品を前面に出したオデット」、「人類愛の象徴の白鳥」…などを表すために、また別の技術と演技力を求められたのではないかと思いますが、この舞台にかけた皆さまの熱い想いを感じさせていただきました。

今回、素晴らしいダンサーが揃ったことで、この50年で日本バレエ界がいかに発展したかを目の当たりにしました。「SWAN」連載開始時には、日本人の有名なバレリーナは森下洋子さんしかいなかったのに、その後、吉田都さん、熊川哲也さんが現れ、多くのダンサーが後に続き、今では世界中のバレエ団で日本人ダンサーが活躍しています。この「SWAN」の中で"日本バレエ界の悲願"と言われていたことが現実になったのだなぁ…と感無量です。




帝コン@小倉の翌日、東京に戻り、荷物ガラガラ引きながらクリエに直行。「民王」を観劇しました。


このドラマ好きだったんですよねー。

キャストも全員のキャラが立って面白く、熱く真摯で。深夜枠ならではの尖ったところもあり、8話連続で積み重ねるエピソードは痛快だったり、ホロっとさせられたり…で、毎週、楽しみに見ていました。


だから、3時間足らずの舞台がドラマを超えるということはなかったけれど、ミュージカルにはミュージカルの楽しみ方がありました。


キャラの性格はドラマに寄せることなく、舞台の役者1人1人の個性を生かしていたと思います。ドラマ版の翔(菅田将暉くん)がゆるふわ男子だったのに比べて、有澤章太郎くんは、いきなり「ふざけるな!」って言っちゃうような熱血系?に見えましたし、

娘と入れ替わる政敵・蔵元も、ダンディだったドラマ版草刈正雄さんと全く違い、曲者感の強い福田転球さんで、ここはダンディにすると別所哲也さんの泰山に寄ってしまうからかも?

逆に秘書・貝原を演じた山崎大輝くんは、ドラマ版・高橋一生くんに似せたクール、シゴデキ感が魅力でした。


日本の政界を扱ったドラマって、ミュージカルと相性悪そうだけど、「入れ替わり」のファンタジー要素はミュージカルにピッタリ。


有澤章太郎くん←→別所哲也さん

豊原江里佳ちゃん←→福田転球さん

の演技力とコメディセンス、たっぷり楽しませていただきました。


こういう入れ替わりものって、意外と舞台で見たこと少ないかな?パッと思い出せるのは劇団四季の日下武史さんと保坂知寿さんが入れ替わった「キスへのプレリュード」くらい🤔

日本は映画「転校生」、ドラマ「天国と地獄」など、その手の創作物に事欠かないので、どこかから原作引っ張ってきても良いのでは?


ミュージカル版ならではの活躍を見せてくれたのは一路真輝さん、上川一哉くん。

一路さんの総理夫人は、2曲もソロナンバーがあって、ちょっと大女優忖度しすぎでは?と思ったんだけど、2曲目のバラード…夫が若く理想に燃える政治家だった時を思い出して歌うのは、ミュージカルの核として必要な"正義"や"純粋さ"を添えてくれたなぁと思う。

上川一哉くんの公安刑事はぶっ飛びすぎてビックリ。できる子だから、作る過程で面白い、もっとやれ〜!と出番増やされたのでは?と思うくらい、エンタメに振り切って、一番、印象に残りました。






記事の順番は前後していますが、こちらは帝コン@小倉の前日に、福岡で観ました。

余裕を持って帝コンの2日前(9月3日)に福岡入りすることを決め、前日(4日)も何か観ようかな?福岡公演中の演目あるかな?と調べたら、ちょうど「Agatha」をやっていて、どの辺の座席が残ってるんだろうと検索したら最前列(の上手端から2番目)がある!これは行くしかない‼︎と即、ゲットしました。


この舞台、東京では7月23日に観て、とっても面白くて、できればもう一度観たいと思っていました。

あと、終盤の記憶がちょっと朧で……💦

黒羽麻璃央くん演じる謎の男ロイは普通の人間じゃないはず…と最初から疑って観ていて、予想通り、アガサの中の悪意のような存在(怪物)だったとわかって、当たったー😁と喜んだ後、たぶん集中力が途切れたんですね😅


アガサがどのような方法(言葉、やり取り)でロイを退けたのかが曖昧で、もう一度観て、そこを確認したかったのです。


黒羽麻璃央くんロイ(アガサの怪物)が、アガサを苦しめる一人一人をナイフで殺戮する(幻想の?)場面、最後にレオ(渡邉蒼くん)を手にかけようとしたのは(暗転で入れ替わった)アガサ(花總まりさん)で、ここで彼女はレオを殺せず、怪物の支配を脱した?

アガサいわく、レオが迷宮の(アリアドネの)赤い糸だった。彼がいなければ、自分は彼らを殺して自らも怪物に喰われていた…と。

怪物(麻璃央くん)は、子供のときからずっとそばにいてアガサを見ていた。「自分を苦しめる人間を裁く事が正義」…と怪物は言うけれど、彼をねじふせるアガサ。
怪物は毒を飲み、アガサに口づけ、去っていく…耽美〜✨最後の言葉は「迷宮の中で待ってる」だったか?序盤のアガサには「推理小説を書くと言うのはね、巨大な迷宮の中に入っていくのと同じなのよ」と言う台詞があり…

27年後のレオと再会したアガサは、失踪事件の後、離婚し、数多くの小説を書いたと語る。

最後にレオが「あの後、怪物には会わなかったんですか?」と問うと、
アガサは「言ったでしょう、推理小説を書くことは巨大な迷宮に入って行くのと同じだと」
この台詞と同時に奥から麻璃央くんが出てきてアガサの横に跪き、手をとる(口づけた?)。
キャー😍😍なんて美しいラストシーン✨
迷宮に入った=何度も(小説の数だけ)怪物に会い、完全に支配した「女主人と執事」のような構図。イエス、マイロード…じゃなくて、レディか?あの場面の写真欲しい〜。本当に美しくカッコ良い幕切れでした。

麻璃央くん、トートも似合いそうだなぁ。次にやらないかなぁ?黒髪のトートも良さそうだなぁ…と密かに期待が膨らみます。



9月1日にRoppongi Clapsで、原田優一くん44歳をお祝いさせていただきました。


優ちゃんのバースデーライブに初めて足を運んだのは2013年、優ちゃん31歳のお祝い時。ブログの過去記事を確認したところ、それから7回くらい行っているよう?優ちゃんのスケジュールの都合で開催されなかった年もあるけれど、開催に気づいた時は行くようにしていました。


それにしても、優ちゃんが44歳とは…😮

ガブローシュの時から観ていることを考えると、時が経つのはあっという間。


↓セットリストは、帰りの電車の中で作ったメモを元にしているので、間違いもあるかも?


Eyes

いつか

アンヌと腕を(ラ・カージュ・オ・フォール)

心を鉄に閉じ込め(モーツァルト!)

メドレー

〜君は薔薇より美しい〜ウィスキーがお好きでしょう〜喝采〜東京砂漠〜傷だらけのローラ〜君は薔薇より美しい

As If I've Never Said Good Bye(サンセット大通り)

カフェソング(レ・ミゼラブル)

もしも鍛冶屋なら(マリー・アントワネット)

翼

君の瞳に恋してる(ジャージー・ボーイズ)

手を繋いで(???記憶不明瞭)


前日は「Agatha」大阪公演千秋楽で、この日の朝はBS朝日の収録があった…という怒涛のスケジュールでも元気いっぱいの優ちゃん。

両手の指を4本ずつ立てて、「44歳ー」と主張しながら入ってきて、あとは途切れることのない楽しいトークと素敵な歌がノンストップで繰り出される贅沢な時間でした。


オリジナル曲も、昭和なメドレーも、ミュージカル曲も素晴らしい歌声。

特に本田美奈子さんの「翼」…昔の共演者が歌い続けていること、美奈子ちゃんも喜んでるんじゃないかなぁ。この曲のロングトーンがすごくて(シュガーかと思った😮)、優ちゃん、能ある鷹は爪を隠すタイプ?と思いました。




また感想をかなり溜めてしまって…💦

かなり前に観たミュージカルですが、オリジナル・ミュージカル・カンパニーOne on Oneの「サレドシル」の感想です。


One on One(浅井さやかさん主宰)は、以前、友だちに勧められた「レプリカ」を観てから"推し劇団"なのだけど、油断して公演チケット発売情報を見逃してしまうこともしばしば💦前回の「呼吸する島」もチケット取れず、配信で観ることになったので、今回の「サレドシル」は早くに情報ゲットして、発売日にチケットとりました✌️


でも、発売日時点で分かっていた内容は内藤大希くん、鯨井康介くん他…の出演者と↓の文だけ😅


「井の中の蛙 大海を知らず。されど空の青さを知る」
ちっぽけって誰が決めた?
できないって誰が決めた?
暗い井戸の底。狭い世界。
見上げれば真っ青な空。           
どうしようもなく期待してしまう。
……とうの昔に、諦めたのに。
 
ちっぽけな劇場の片隅で、 
サレド…シル。


どんな話かさっぱりわからなかったけれど、浅井さやかさん、内藤大希くんへの信頼でチケット購入。結果、期待通り、素敵なミュージカルでした。


ストーリーは小さな劇団をめぐる話で…

10年前に突然、主宰者(鯨井康介くん)が解散を発表したミュージカル劇団"サレドシル"。

劇場が閉鎖されるとの話に劇団の作曲担当(内藤大希くん)、制作担当(田宮華苗ちゃん)、装置・衣装担当、10年前の舞台を観た観客、ミュージカルをやりたかったベテラン歌手、俳優志望の若者…が集まり、解散公演の続きを作る…というのが大まかな流れ。

批評家の酷評に心折れてしまっていた主宰者、理由も伝えられず解散を伝えられた劇団員たち…小さな劇団にはありそうなエピソード、きっと浅井さんの経験もあるんだろうな…と思うと胸が痛みました。


劇中劇は、ゴッホとピカソの話。2人の生きた時代は少しずれているけれど、ゴッホの絵の情熱に感動したピカソが不思議なカエル🐸の力を借りてタイムトリップし、ゴッホの自殺を止めようとする…という話。あれ?ついこの間、エミール・ベルナールが不思議な魚🐟の力を借りてタイムトリップし、ゴッホの自殺を止めようとする話(「Old Watercolor Fish」)を観たばかりだけど?本当〜に演劇関係者やクリエイターの皆さまはゴッホが好きですねー☺️このOne on Oneには、歴史上の偉人と御伽話を組み合わせて題材にしたコードシリーズというのがあった(私はモーツァルト×人魚姫しか観てないけど…)けど、まだゴッホやピカソは登場してなかったんですね。


この舞台では、ピカソが時を超えてゴッホと出会ったことでゲルニカを描き上げる…反戦の想いも込められた舞台…願いを叶えるカエル🐸など、ファンタジー要素も含みつつ、反戦の想い、骨太なテーマも感じられました。


出演者も素晴らしく、ベテランの蔵重美恵さん、入江加奈子さんの存在感はもちろんのこと、元気でかわいい若手…と思っていた内藤大希くん、鯨井康介くん、田宮華苗ちゃんも、いつの間にこんなに立派に🥹と思うくらい、歌も芝居も複雑な心情を表現しつつ惹きつける魅力を持った中堅?ベテラン?俳優になっていたんですね。


そして、今回、目(耳?)を引かれたのが役者志望の青年を演じた中桐聖弥くん。ハローワークで役者になりたいと申請し、ここでは紹介できないと言われたからと直接、劇場に来てしまう(さらにエピローグでは中野ブロードウェイで就職活動していた)トンチキな青年だったけど、彼が歌うたびに「Wow!」と(心の中で)声を上げてしまった。明るい光がさすような、シアターグリーンの劇場にはおさまらない広がりを感じる歌声✨さすが、日本で初めてマリウスとルドルフを両方演じた男(←この事実はもっと宣伝した方が良い)!この子はこれから日本ミュージカル界を背負う一員になる…と実感しました。


この舞台のタイトルで、劇中の劇団名とされていた「サレドシル」は、

「井の中の蛙、大海を知らず、されど空の青さを知る」という言葉からとったもの。


私、この"されど…"の部分、大河ドラマ「新選組!」で近藤勇の台詞から初めて知り、そんな続きがあったのか?と思っていたんだけど、今回、あらためて調べたら中国の「荘子」は前半部分だけで、"

されど…"以下は日本で付け加えられたものらしいですね。

狭い世界であっても一つのことを極めたいと考える人を応援する言葉…そこに日本人の矜持や優しさを感じるなぁ。あらためて勉強になりました。