優秀な子が持つ「学習アルゴリズム」! | 「衣食住育学」石川幸夫のブログ

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教育畑40数年、猫好き、子ども好き、音楽好き!幼児、小学生の算数指導用に、水道方式のタイルを独自開発。教育評論家・教育研究家・子育て評論家としても活躍中です。

 

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解き方の手順を身に付ける

■特に効果的な学習には、体系的な手順が重要!

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 優秀な子の特徴に学習に対する「分析総合」の考え方に沿った学習が多く見られます。まず、ぜんたいを俯瞰し見ること、たとえ計算問題でも、問題文をしっかり読むことなど、こうした取り組みが、ケアレスミスを防ぎ、問題内容に関する勘違いから、誤った解答を出すことを防いでいるようです。

 

 こうした、問題の捉え方、解法への手順という「学習アルゴリズム」を身に付る学習は、まるで、高学年で学ぶプログラミング学習その物です。無駄な指示がない、分かり易い解放の手順に沿ったプログラムは優秀でバグ少なく、良いプログラムになります。

 

 では、小学1年生から身に付けさせたい「学習アルゴリズム」とはどのようなものでしょう。実は、プリント学習を行っている幼児教室で行っているのですが、問題文をしっかり読むことから始めています。これは、意外にも盲点で、問題内容を理解することから始めるには、こうした設問にある「問題文」の理解から始めていきます。ここには、問題内容が書かれていますが、その他には指示も含まれています。「次の計算をして、答えが5になるものをえらびなさい。など、計算問題に目が行ってしまい、問題文を読まない、いわゆるフライングになる子どもたちが増加しています。

 

 こうした問題文を飛ばし、自分勝手な答えを出してしまう子に限って「こんなのかんたん!」と問題に対するアルゴリズムを無視します。その為、ミスを犯す教科は算数だけでなく、他の教科にも同様の傾向が出ています。低学年の内に、解法の手順、学習アルゴリズムをしっかり身に付けていくことで、3年生頃から目立ち始めるケアレスミスを未然に防ぐことができるようになります。ケアレスミス、不注意なミス、軽率なミス、ちょっと考えればわかりそうな”軽い”ミスと考えられていますが、4年生にもなると、問題に対する軽率な判断そのものが、子どもの能力として定着してしまいます。

 

 例えば、幼児で平仮名を学ぶ機会が増えていますが、ここでも、筆順の決まりは、学習アルゴリズムの一つになります。線は左から書きます・交わる文字は横線から先に書きます・左右に分かれる文字は、左から書きます・上下にある文字は上から先に書きますなどなど、このか基準の手順が、漢字学習に「引き継がれていきます。

 

 学習アルゴリズムで一番分かり易いのが算数です。低学年に多いっ計算問題は、まさに手順をしっかり学ぶことが大切で、この手順は、計算ミスを防いでくれるので、基本的学習として定着させたいですね。例えば、「計算は一の位から行う」などはその典型です。計算は左から右へ・×、÷が混ざった計算は×、÷から先に計算・( )のある計算は、( )の中の計算から先に行うなど、複雑な計算になるとき、この計算の手順を使うことで、ミスを防ぐことができます。優秀な子は、計算式を見て、この学習アルゴリズムにあてはめ、計算式にアンダーラインを引きながら、その手順を確かめ計算しています。

 

 この「学習アルゴリズム」の定着が、非認知能力の向上同様に求められている「論理的思考力」の向上に繋がっています。問題を解くことそのものが、身に付けた解法の手順に沿って行われるので、イレギュラーな問題でも、思考を巡らすという、問題解決能力をも高めてくれます。アルゴリズムは特定のタスクを解決するための手順の集合ですので、学習におけるプロセスも一種のアルゴリズムと言えます。お子様の学習をサポートする際は、このような手順を参考にすると効果的です。また、お子様一人ひとりに合わせた個別のアプローチも重要ですので、柔軟に対応することが大切です。