高層階の住居
■子育ての変化、遊びの変化…
今日もご訪問頂きありがとうございます。
「衣食住育学」この5文字は、私たちの生活の柱になっています。勿論、ここに生活を支える「経済」も加わってきます。今日は、親にも、子供にも、知らず知らずの内に心理的影響を与える住環境についてお話をします。
私は、東京は築地の生まれで、つくだ煮で有名な佃で育ちました。今では、墨田川沿いにリバーサイドマンションと言われる高層のマンションが立ち並んでします。私が20代のころからマンションがブームになり、あちらこちらにマンションが立ち並ぶようになりました。それまでは、4~5階建ての建物でしたが、この頃から10階建が主流になり、その後、15階建など高層化へと進んでいきました。
この頃から、住環境の変化からか、特に高層階に住む親の子育てに、ある傾向がみられるようになってきました。それは、子供の遊びにも変化を与えたのです。それは、無意識の中で、高層階にいるということから、子供を守る意識が強くなり、子供の外出にやたら神経質になってきたのです。それが、下の表にあるように、10階建て以上のマンションが増えてくるころから顕著になりました。
高層階は景色もよく、夜景もきれいです。半面、その高さからと、美観の関係上、布団を干すことも、洗濯物を干すこともできず、それまでの普段の日常から少しずつ生活が変化していきました。子どもも、初めのうちはエレベーターを使うことが楽しかったのですが、次第に億劫になり、家遊びが増えていきました。
ファミコンの販売開始が1983年ですから、マンションの高層化と、ファミコンの販売開始は、十環境の変化と共に家庭環境、そして、子供の遊び環境を大きく変える分岐点になったのかもしれません。過保護や過干渉が問題になり始めたのも、丁度この頃からです。近年では、度重なる大地震から、高層階に住む親御さんに、普段は感じることのない、無意識の心理的負担が増しているとも言われています。
高層階では、子供も、どこか管理された生活を感じているようで、親と同じように、見えないストレスが積み重なっているようです。大切なのは、休日の日は、部屋から出て、土の感触、大地の感触を感じ、踏みしめることです。高層マンションでも、低層階はそうした心理的圧迫も少なく、人の感覚の中で、「高さ」はやはり心理的恐怖心を感じ、特に女性の場合は、子供を守ろうとする心理が強く働くと言われています。それが、見えないストレスとして、小言が多くなったり、イライラする原因にもなります。天気の良い休日は、家族で外に出ましょう。気持ちも心もリフレッシュしましょう!