学力の行方 | 「衣食住育学」石川幸夫のブログ

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教育畑40数年、猫好き、子ども好き、音楽好き!幼児、小学生の算数指導用に、水道方式のタイルを独自開発。教育評論家・教育研究家・子育て評論家としても活躍中です。

 

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学力の行方

■見える学力、見えない学力

 今日もご訪問頂きありがとうございます。

 

・親にも求められる「読解力の5つの力」

 子育ての過程にある子どもの能力や学力に対する悩み。子どもたちに欠けている「読解力」、これからの教育を語る上で、親もこの「読解力」が必要とされています。まず、読解力ですから読む力が必要になります。それは、読める、音読できるという一見単純な力と、読み取る力という内容を理解する力の二つがあります。正に、対象は親ですから様々な情報を読み散ると言うことになるでしょうか。

 

 最近では、盛んにコロナ感染者数などのグラフを目にします。こうした、表やグラフから読み取る力も同様に必要になるでしょう。そして、心を読み取るという人(子ども)の心情を理解し、その思いを読み取る力です。そして、この先重要になるのが先を読む力になります。

 

・子どもの学力を左右する学習の質

 ヘッドスタートと言う言葉があります。今、世界から孤立し始めているロシアですが、その昔、宇宙開発ではアメリカをリードしていました。後れを取ったアメリカが真っ先に目を付けたのが教育でした。実際、当時のアメリカ国民の読字率は低く、その為、子どもが学習を開始するのに最も適した時期はいつなのか、教育者や科学者、経済学者なども集まり論議されました。その年齢は4歳で、遅くとも4歳から開始すべきと都の結論に至ったのです。結果はご存じの通りです。

 

 「初めに言語あり」国は違っていても、思考、判断、想像、推理、そして、聴く事、集中力にも言葉が仲立ちをすることから、言葉の指導が最優先されました。言葉の軽視は、そのまま直接その後の学力に大きな影響を与えます。そして、時代は、知識以上に創造性、論理的思考を次世代の子どもたちに求め始めています。今でも、幼児期から計算学習が盛んに行われていますが、計算力では、先日も申し上げた通り、100円ショップの計算機にすらかないません。幼児期から何を学ばせるのか、「とりあえず」という考え方では、先に繋がらず、子どもが苦労する事になります。また、幼児期の英語も、母国語の理解と定着、そして、母国語の語感を吸収する時期が3歳頃までなので、母国語の語彙数を高めることと並行して、幼児英語を開始することで、相乗的に言語力が上がることが確認されています。

 

・学習の習慣化

 そして、学習の習慣化です。毎日同じ時刻に開始し、けして欲張らず、年齢に3を掛けた時間を目安に毎日行います。出来れば、同時に朝起きる時刻、そして、よる寝る時刻も決めておくと良いでしょう。年齢ごとの睡眠時間は下記の表を参考にされて下さい。学習は毎日の日課とします。顔を洗う、歯を磨く行為とおなじ習慣にします。この、学習の中には日記も加えておくと良いでしょう。今日の学習として、何を学習したかを簡単に書きます。また、どうしても学習できないときは、「今日は○○で、出来ませんでした。」と記しておきます。これでも、良いのです。こうして、習慣化出来た子は、学習もだらだらせず、一定時間内にテキパキとこなします。

 

 また、時間の管理も上手で、これは、幼児期から時間を大切に扱うことで、時間に対する意識が、その行動までに良い影響を及ぼしています。「時間的知性」を高める事で、生活全般によい生活リズムを刻めるようになります。これは、健康管理にも一役買い、良いことずくめです。学習の習慣化は、一日の生活リズムを作り、早寝早起きという習慣化にも、学習の習慣化は、生活にも、健康にも、良い影響を与え、物事を行う際、段取りを組むことも出来るようになります。意外ですが、子どもの学力は、見える学力だけでなく、見えない学力が支えていることがよくわかります。そして、この時間的知性や見えない学力から、思考に論理性も加わっていきます。どうぞ、学習の習慣化お子さんとチャレンジしてみて下さい!!