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可能性を広げたい女性のための「こころ」と「えがお」のトリセツサポーターａｐｐｌａｕｓｅ８(アプローズエイト)です。
私が好きな女優の１人が、樹木希林さんです。
希林さんの言葉や考え方、一挙手一投足がとても面白いと私は思います。
例えば、あるテレビ番組でのお便りコーナーで、視聴者から「飾らない希林さんが大好きです」というコメントが読まれた際、希林さんが真面目な顔で、「これでもね、飾っているのよ」と答えられていて、私は爆笑してしまいました。
残念ながらお亡くなりになりましたが、本を通して希林さんの考え方に触れ、面白いなと思った言葉を抜粋してみました。
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「樹木希林 １２０の遺言～死ぬときぐらい好きにさせてよ～」 樹木希林著 宝島社 より
第一章 生―人生と幸福について
幸せというのは
「常にあるもの」ではなくて
「自分で見つけるもの」。
私はすべての物に対して、絶対こうでなければいけないという鉄則はないと思っているんです。
たとえば私の顔。
これはミスして出てきちゃったわけですよ（笑）。
でもこのミスを生かそうと思ってやってきた。
自分で<人>を見極めるためには、
一人にならなければならない。
人間が抱えられるものには
限度があって、それ以上、
抱えようとしても抱えきれない。
「もっと、もっと」という気持ちを
なくすのです。
「こんなはずではなかった」
「もっとこうなるべきだ」という思いを
一切なくす。
子供の時に他人と比較する
無意味さを知ったので、
受賞してもしなくても、何とも思わない。
ときめくことは大切。
自分がもっと素敵になれば、
それに見合った出会いも訪れるものです。
失敗したらね、そこからスタートなの。
あんまり深く考えない。
持っているもので、
なんでもやっていくだけ。
人から評価されるのは危険な事です。
あたり前にまず物事を考えないと、
あたり前に自分が成長していかない。
本物だからって
世の中に広まるわけじゃないのよ。
偽物のほうが広まりやすいのよ。
どうぞ、物事を面白く受け取って
愉快に生きて。
あんまり頑張らないで、
でもへこたれないで。
第二章 病―がんとの闘いについて
気づきをしないと、もったいないじゃない？
せっかく大変な思いをするのに、それを「こんなふうになってしまって」と愚痴にしていたら、自分にとって損ですから。
がんになって、整理をし始めました。
撮影が終わると台本は処分して、衣類や食器など１日１点は捨てるようにしています。
物がない暮らしはさっぱりするんですよ。
私は何でもおもしろがれるの。
「痛い」じゃなくて、「ああ気持ちいい」って言い換えちゃう（笑）。
それが当たり前なんだと受け取って生活していく面白さがあるなって思うんだ。
がんがなかったら、私自身がつまらなく生きて、つまらなく死んでいったでしょう。
そこそこの人生で終わった。
がんになって死ぬのが一番幸せだと思います。畳の上で死ねるし、用意が出来ます。
片づけをしてその準備ができるのは最高だと思っています。
人生がすべて必然のように、
私のがんも
まったく必然だと思っています。
第三章 老―老いと成熟について
年を取ったら、みんなもっと
楽に生きたらいいんじゃないですか。
求めすぎない。
欲なんてきりなくあるんですから。
年を取るって、絶対に面白い事なの。
若い時には「当たり前」だったことができなくなる。それが不幸だとは思わない。
そのことを面白がっているんですよ。
不自由なものを受け入れ
その枠の中に自分を入れる。
年をとるというのは、そういうことです。
さて人間としてどう終了するかっている風に考えると、これはなかなか、「未熟なまんまで終わるもんですねえ」というのが実感だから。
マイナスの出来事も含めて、
自分の栄養かな。
１００歳まで長生きしたい
という風潮も、どうなのかしらねえ。
自分が楽しむためなのだろうか、
と考えちゃいますね。
６０歳を過ぎたら６０歳を過ぎたなりの、
何かいい意味での
人間の美しさっていうのが
あるような気がするんです。
第四章 人―人間と世間について
こんな姿になったって
おもしろいじゃない。
向き合うから
欠点が全部見えてくるわけね。
好きなことをやりたいのなら、
まずは自分の性格を俯瞰してみて、
自分がどういう人間かを承知して、
手を打っておかないと。
心のこうべを垂れて、
相手に接すると、
案外通じるものだなって。
端から見てよさそうにみえているものが、案外その人にとってつらかったりするものがあるから、みんなそれぞれだから。
お金や地位や名声もなくて、傍からは地味でつまらない人生に見えたとしても、本人が本当に好きなことが出来ていて「ああ、幸せだなあ」と思っていれば、その人の人生はキラキラ輝いていますよ。
自分が存在することで、他人や世の中をちょっとウキウキさせることができるものと出逢える。
そういう機会って絶対訪れます。
戦争って、
自分のすぐそばの人達との戦い。
人間なんて正しくないんだから。
第六章 家―家族と子育てについて
人は父を、いい星の下に生まれたと言ってたけど、違う。
いい星の下にしたんですよ、自分の性格で。
マイナスのところを、
違う言葉でもって
評価するようにしてるの。
第七章 務―仕事と責任について
人間にも冥利があって、
置き場所によって、
その人が生きたり、
つまらないことになったりしますね。
期待されないっていうのが
一番いいものができるの。
人として生まれてきたこと自体、計り知れない魅力があると思うんだけど、それを出し切れていないんじゃないかなと思うの。
第八章 死―生と死について
「いつかは死ぬ」じゃなくて
「いつでも死ぬ」という感覚なんです。
老衰でなくなっていくというのは
最高のものなんだから。
やり残したことなんて、
死んでみないとわからないですよ。
いまなら自信を持ってこう言えます。
今日までの人生、
上出来でございました。
これにて、おいとまいたします。
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いかがでしたか。
本の中には、これらの言葉を話した際の背景について、詳しく書かれていますので、もしピンときた方は、ぜひ本もご覧になってみて下さい。
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樹木希林 120の遺言 ~死ぬときぐらい好きにさせてよ (上製本)
1,296円
Amazon |
言葉の深みも変わってくると思いますよ。
～こぼれ話～
希林さんの言葉ってホント面白いな～と思いながら、本を読んでいると、こんな言葉が書いてありました。
「えっ、私の話で救われる人がいるって？
それは依存症というものよ、あなた。
自分で考えてよ。」
参りました！
はい。自分で考えまーす！
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