ナンバー 267 故郷で生食 植物編 | 堀切光男のエッセイ畑

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主にエッセイ。

 

 

上は ポポウの実

マンゴーとパイナップルとバナナをミックスしたような味がします。

生家の庭にこの木が有り、沢山の実をつけましたが、子供の頃は強い匂いが

苦手でほとんど食べなかった。

 

小生の古里は 南紀 和歌山。

本州では暖かい地方です。

リンゴ、 梨、ブドウ等は実りませんが他には珍しい 野草、果実が採れます。

子供の頃にいろんな物を食べましたが、山育ちのお腹はこわれる事は有りませんでした。

只、 渋柿等を食べた後は便秘になって(糞 づまりと言った)大変な思いをしました。

 

下は 長アケビと呼んでいた 五葉アケビ。 他に丸アケビと呼んだ ムベも沢山採れた。

 

古里の川辺りに生える 樹木にイチジクにそっくりな味の実をつける樹が有り、地元では「 ヤタ ビ」と呼んでいました。

ヤタビで検索すると、ゲーム内の架空の果実と 出てきました。

この架空の果実の名付け親は 地元の ヤタビ の事を知っていたのだろうか?

このヤタビの本当の名をずーと探していたのですが、最近のテレビ番組で沖縄地方で「オオ イタビ」と言う

クワ科 イチジク属の植物が有るのを知りました。

果実の味はイチジクそっくり らしいのですが、ツルに生るというので別物です。

ただ、「イタビ」と言う 語感から検索して行きやっとたどり着いたのが・・・・・。

 

下は 沖縄の「オオ イタビ」

下の  イヌ ビワ です。

これは懐かしい「 ヤタビ」に間違い有りません。

味はイチジクそっくりだし、見た目もイチジクっぽい。

なぜ ビワ の名がついたのか 不思議です。

 

野生の果実等の名に「イヌ 何々」とつくのは良く有り、本物に対して味が

落ちるとか、犬 しか食べないとか言う意味と思われます。

 

下は 田舎では「長椎」と呼んだ椎の実 。

他に丸い「太鼓椎」が有る。

写真の椎の実は強風で落ちた物を拾って来たので薄色ですが

秋深くなって自然に落ちた椎の実は真っ黒です。

そんな実は生で食べてもエグミは有りません。

 

昔、「即身仏」となった高僧は地中に籠った後はこの

椎の実だけを食べ続け腸内を綺麗にして、やがて「即身仏」になった と聞きました。

 

小生は そんな高僧の高尚な思いを想像しつつ、

椎の実を煎って 毎晩 晩酌の つまみにしております。

 

煎って食べるといえば 下のムカゴ。

自然薯の実なのですがフライパンで煎るとジャガイモに似た味がします。

塩を振ると結構 いけます。

 

ムカゴも 椎の実も 子供の頃は 生で ぼりぼり食べていました。

下は木イチゴの木。

もっとも、木イチゴという種類は無く、草イチゴの種類に入るそうです。

田植えの時期に実をつける苗代イチゴや野イチゴ。

蛇イチゴも食べられますがとっても 不味い。

 

下は「トウ ネズミモチ」と言うそうですが、田舎では何と呼んでいたのか

定かでは無い。

この木で 食べられる種類が有りました。

稀にしか見つからないので子供同士 情報を交換したものでした。

 

食べられない実は 潰すと青い汁が飛び散ったので インクの木と呼んでいました。

 

下は ウメモドキ。

古里では「シンプリン」と呼んでいました。

意味は不明。

かなり酸味が強い。

同じように酸味が強い実は「サルトリ イバラ」の実。

古里では「イビツモチ」の実と呼んでいました。

 

どうしてイビツモチと呼ぶのかと言うと、和歌山以北では「柏モチ」の柏の木が育ちますが、

生えない南の地域ではサルトリイバラの葉を柏モチの葉の代用としたからなのです。

柏の葉では無いので、「柏モチ」では無く、サルトリイバラの葉は左右対称では無く

いびつ なので「イビツ モチ」と呼ばれました。

 

下 は古里でもかなり珍しく 一本の樹しか 記憶に有りません。

山中ではなく、日当たりの良い丘の畑に五メートル程の大木で生えていました。

名は「ケンポ ナシ」

実は枯れた枝ごと落ちてくる 変わった 果実です。

形も変わっていますが(何かの 根のよう)、味の方はすっかり忘れてしまっています。

ナシとつくので梨のような味なのでしょうか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

つづく。