水戸黄門 異聞
「助さん、格さん、こらしめてやりなさい」
黄門様の この一声で、助さん 格さんご両人の大立ち回りが 始まる。
毎度、毎度の事で余裕しゃくしゃくの二人、立ち回りながらも
何やらおしゃべりを 始めた。
「なあ、格さんよう」
「何だい、 助さん?」
「印籠を出して( これが 目に入らぬかっ) っていう台詞、
今日は俺に やらせてくんないかなあ」
「ええっ、だけどあれ、結構 難しいんだぞ。
懐に手を突っ込んだら モタモタ しないで さっと出さなければならないんだから」
「いつも 見てるから良く知っているよう。 なっ、頼むよ俺にやらせてくれよ」
「しょうがないなあ。 じゃあこれ、 印籠渡しておくから。 落とすなよ」
「いやー、 悪いねえ。 カッコよく 決めるからさあ」
ここで( つづく) と なりますが、 次回の オチはちょっと 下品な話となります。
あらかじめ ご了承 下さい。 そう、貴方の想像どおりのオチ です。
(ひとまず 了 )
やがて黄門様の お声がかかる。
「助さん、 格さん 、もういいでしょう」
すると、すかさず 格さん。
「皆のもの、 しずまれっ、 しずまれえ」
続いて 助さん。
「この お方をどなたと心得る。 おそれおおくも、先の副将軍 水戸・・・・・・・」
と、言いながら さっと懐に手を入れたが、 肝心の 印籠が見つからない。
「あれっ、 あれえ? 」
と 両 腕 交互に懐を かき回し、とうとう帯を解きだした。
「おいっ、どうした、助さん。 早く 印籠だして。 早く、 早くっ」
あわてた 助さん、 はだけた前から つまみ出し、
「こ、 こ、 この イ ン ノー が目に 入らぬ かあ」
( 了)