S F 的 小話「不思議な 体験談」 ネット マガジン二千年三月に 掲載
「オレはトラックを改造した トラック屋台のラーメン屋なんだけんどよう。
ある夜、 四時 位だったかなあ。
店じまいをして帰ろうとした時、 道路 わきの 茂みの間から 這い出してきた
不思議な 男に出くわしたのよ。
その男は 手足が ぶっとくて 、ほとんど四つん這いの様に歩くんだよ。
まるで、カメのように見えたな。 その男の言う事を要約すると
( 私は 宇宙人です。 私の 星は引力が 強くて、地球の 人類の様に
二足歩行には 進化しませんでした。
でも、強い引力のお陰で 反重力研究が 進歩して 飛行機は すべて
反重力エンジンで飛びます。
今では亜高速 で飛べるので、こうして地球にも やって来られるんです)
と、こう言うじゃないか。
オレは半信半疑 ながらも 、男の話を 聞いていたのさ」
つづく
「その 宇宙人と名乗る男は
( 実は 宇宙船が故障して困っているんです。 そのトラックの部品を
少し譲ってもらえませんか?
なーに,ライトについているフィラメントだけで良いんです)
と、 まあ こう言ったのさ。
まあ、 それぐらいなら いいよと 言うと、 その男は
フィラメント をはずして オレについて来い と言うんだ。
少し離れた所に小型の 宇宙船 があったのよ。
男は すぐに宇宙船の故障を 直し、お礼に宇宙旅行をさせてやる
と 言ったのよ。
オレはちょっと怖かったので断ったんだけど (ホンの 一時間 くらいだから)
と 言うので、まあ それくらいなら良いかなって、宇宙船に乗り込んだのさ
宇宙空間はそりゃあ すばらしかったよ。
( 絵にも 描けない美しさ) ってこんな事を 言うんだろうなって思ったもんよ。
宇宙船は太陽系 を一回りして帰って来たんだが、腕時計を見ると
ピッタリ一時間が過ぎていたな。
元の場所に降ろされて オレはまだ夢を見ているような心地で
自分の トラックに近づいて行ったのよ。
そしたら オレの トラックには・・・・・・
駐車違反の 切符が 七つも取り付けられていたんだよ」
( 了 )