SF 的 小話「時空間物体移送機」 ネット マガジン 二千年 三月掲載
ラーメン屋のK さんが、最近またまた 商売そっちのけで,何やら発明に
没頭 しているらしい。 何を 作っているのかと聞くと
「オレは 時代劇が大好きなんだが、映画の中で蕎麦は食べていても
ラーメンを食べているのを見たことが無い。 これが気に入らない。
(赤穂浪士) の中でも杉野 十平次が扮したのが二八蕎麦の屋台引きだ。
どうしてラーメン屋台じゃないんだ?」
「しょうがないだろ、江戸時代 にラーメンは無かったんだから」
「そうだよなあ、でも オレはあきらめなかった。 で、ひらめいたんだ、
江戸時代にラーメンを流行らせればいいんだってね」
「どうやって?」
「時空間物体移送機を作って 江戸時代にラーメンを 送りつけよう」
( やれやれ、 またヘンな事を考え始めたよこの人 )
つづく
「で、 赤穂浪士の討ち入りといえば、時の 将軍は犬公方の 綱吉だ。
綱吉にラーメンを食べさせようと思う」
「綱吉はやめた方が いいんでないかい? ( 生類憐れみの令)を出した位だから
動物性 油たっぷりのラーメンは食べないんじゃあ ないかな」
「なるほど、確かに。 それじゃあ豊臣秀吉 にしよう。
秀吉は舶来物好きだし、その時代辺りからボツボツ流行らせれば
丁度 赤穂浪士の討ち入りに間に合う かも知れない」
・・・・・という訳でK さんは只今( 時空間物体移送機) の研究に没頭しています。
( 赤穂浪士)の蕎麦屋台が ラーメン屋台に変わっていたり、
( 鬼平 )がラーメンをすすっているのを見かけたら
K さんの研究が 成功したものと思って下さい。
(了 )