ナンバー3 桜吹雪の思い出 追加の写真あります | 堀切光男のエッセイ畑

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主にエッセイ。

1997年5月

小学生の二人の娘を連れて、恒例の山菜取りを兼ねたハイキングに出かけた時の事です。

 

いつもシーズン前に行くので、小さなお山を一家じめです。

 

山菜は時期が早いのでちらほらでしたが、山菜おこわにするには十分採れました。

 

見晴らしのいい中腹でお弁当です。

 

午後の暖かい日差しが、ほかほかと優しく包んでくれます。

 

あちこちからウグイスの鳴き声が聞こえてきます。

 

なかには舌足らずで

 

「 ホッ、、 ホッ、ケキョ、キョ ? 」

 

と鳴くのがいたりして笑っちゃいます。

 

その時でした

 

突然、強い風が吹き、あっという間に周りは白いものに包まれました。

 

見るとずっと下の谷間から沢山の桜の花びらが、まるで雪の様に舞上がって来るではありませんか。

 

谷筋に沿ってカーブを描きながら、なだらかな山肌をまるで駆け登って来るようです。

 

「お花のふぶきだ」

 

「桜吹雪だね、すごいねー」

 

「きれいだねー」

 

後から後から舞上がって来る桜吹雪に時を忘れて見とれてしまいました。

 

何度も山に行きますが、この日一度きりの桜吹雪の思い出です。

 


下の沢から桜吹雪が・・・・