ルー・デュモン/ボージョレ・ヌーヴォー・ヴィエイユ・ヴィーニュ(2020) | 深煎りSOMMELIERの“日々是葡萄酒”

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~突然?ワインに目覚め…ワインエキスパート、ソムリエの資格を取得してしまった“親父”の備忘録?~

遅ればせながら(汗)…先月19日に解禁された“ボージョレ・ヌーヴォー”のお話を少々…。

すっかり下火?となったボージョレ人気ではありますが…ワイン好きの方々にとっては落ち着いて新酒をいただける現況に、むしろホッと胸を撫でおろしていたんじゃないでしょうか?
もちろん、それを言っちゃあ~飲食店さんや小売店さんには怒られちゃうでしょうが…(苦笑)

さて今年最初にいただいたヌーヴォーは、フランスで活躍する日本人醸造家・仲田晃司氏が手掛ける樹齢70年以上の古樹のブドウのみで造る渾身のボージョレ・ヌーヴォー。

今年は1年後ではなく、解禁と同時にいただきました。

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【ルー・デュモンとは?/サイトより引用】
ルー・デュモンは日本人醸造家の仲田晃司氏が設立したネゴシアン。
それぞれのテロワールや個性を研究し尽くした仲田氏が、自ら厳選した葡萄を醸造方法から熟成まで全て氏がイメージするそのアペラシオンのスタイルに合わせて仕込み、ワイン造りを行っています。
全ての過程において手をかけ、情熱をもって造られるワインには、仲田氏の人柄はもちろんのこと、日本人ならではの細やかな感性、丁寧なモノ造りの精神がしっかりと表現されています。
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■ヴィンテージ/2020年
■種類/赤
■タイプ/ミディアムボディ
■栽培/リュット・レゾネ
■生産国/フランス
■生産地/ブルゴーニュ、ボージョレ
■生産者/ルー・デュモン
■原産地名称/A.O.C.ボージョレ
■セパージュ/ガメイ(100%)
■ALC/13%

色調は輝きのあるほのかに紫がかった濃いラズベリーレッド。粘性は強め。
香りはラズベリー、ブルーベリー、チェリー、カシスの果実香に牡丹、バラ、シダ、メントールや甘草、丁子、シナモン、ほのかになめし皮、腐葉土等の芳香も感じられます。
味わいはフレッシュ感を伴なったまろやかな果実味と伸びのあるシャープな酸味から、しっかりとした厚みを感じるタンニンのフレーヴァーが広がり、余韻に向けては心地良いビターかつスパイシーなニュアンスが持続。

抜栓後まず驚いたのは、ガメイらしからぬ濃い色合いと赤系オンリーではなく黒系果実のエッセンスも感じられる芳香。ただ口に含むと果実の凝縮感と鋭利な酸、骨太なタンニンが各々主張しあったカオス的な味わいを強く感じたこともあり、1時間半放置…その後デキャンタに移し替え、20分程ゆっくりとスワリング…するとどうでしょう、果実味・酸味・渋味が三位一体となった味わいに豹変! ヌーヴォーをデキャンタージュなんてお初でしたが(笑)、それだけ例年と比較すると熟成も可能なくらいの強さを備えた、「ガメイ」という葡萄品種の力をしっかりと感じさせてくれる素晴らしい年として記憶に残るかも知れませんね。
 

そんな訳で、ワイン好きの皆様には是非とも味わっていただきたい、今年の仲田・ヌーヴォーでございました。
HP 80pt

 


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