ラ・カーサ(2008) | 深煎りSOMMELIERの“日々是葡萄酒”

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~突然?ワインに目覚め…ワインエキスパート、ソムリエの資格を取得してしまった“親父”の備忘録?~

今回は、ブルネッロ・ディ・モンタルチーノのパイオニア的存在として名高い、「テヌータ・カパルツォ」のフラッグシップである“ラ・カーサ”をいただきました。

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【テヌータ・カパルツォとは?/サイトより引用】
1859年創業で、単一畑でのブルネッロ・ディ・モンタルチーノにいち早く取り組んだ造り手としても有名。同社はトスカーナ州のマレンマ、キャンティ・クラッシコ、そしてモンタルチーノにそれぞれワイナリーを所有している。カパルツォは、シエナの南、ブルネッロ・ディ・モンタルチーノの生産エリアに位置する。敷地は200haあり、ブドウ畑が90ha、オリーヴ畑が4haでワインの他、グラッパ、オリーブオイルも生産している。
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■ヴィンテージ/2008年
■種類/赤
■タイプ/フルボディ
■生産国/イタリア
■生産地/トスカーナ州、シエナ、モンタルチーノ
■生産者/テヌータ・カパルツォ
■原産地名称/D.O.C.G.ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ
■セパージュ/サンジョヴェーゼ・グロッソ(100%)
■ALC/13.5%

色調は落ち着きのあるエッジ部分がオレンジがかった濃いめのルビー色。粘性は中庸。
香りはブルーベリー、ブラックベリー、カシス、乾燥イチジク、干しプラムの果実香と牡丹、バラ、スミレ、シダ、甘草、シナモン、ナツメグ、炒ったアーモンド、カカオ、コーヒーの芳香やスパイス香、樽由来のヴァニラ香等がしっかりと感じられます。
味わいは滑らかで柔らかい果実味と伸びのあるしなやかな酸味が高次元でバランス良く調和した上品で優雅さが感じられるテイストから、ビロードのようなとてもスムースなタンニンが口中いっぱいに広がり、余韻に向けてもそれら複雑性のある奥深いフレーヴァーが長く持続。

漫画「神の雫」でも1985年VTが紹介され、『このワインはラファエロの名画「ガラテアの勝利」、その胸のすくような勝利の余韻、勝利の甘いキスだ』と表現され、自らが「十二使徒」を選ぶ日が来るとしたら必ずやその中の一本とするだろうと言わしめたワイン。
なるほど!何気なく寄り添うようなヴェルヴェットのようなスマートなテイストはある意味「甘いキス」と呼べるかも知れませんね(笑)…兎にも角にも上質のフィネスを感じることのできる傑出したブルネッロでした。

☆ 86+ pt ☆

 

 


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