アマローネの造り手として有名な1857年創業の「ベルターニ社」。
今回はそのベルターニ社から枝分かれして、2012年に設立された“テヌータ・サンタ・マリア”のリパッソをいただきました。
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【テヌータ・サンタ・マリアとは?/サイトより引用】
テヌータ・サンタ・マリアは、ヴェローナで初めてワイン醸造を行ったベルターニ家によるワイナリー。
2012年に3代目のGaetao Bertani氏がベルターニ社を離れ独立し、同ワイナリーを設立。現在もGaetao氏が醸造を行い、息子である4代目のGiovanniとGuglielmoとともに家族でワイン造りとワイナリー運営を行っています。畑は現在3エリアに渡り42ha程を所有し、減農薬栽培を行い、ベルターニ社が編み出した伝統的なアパッシメント技術を用い、クラシックなスタイルを守り続けています。
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■ヴィンテージ/2015年
■種類/赤
■タイプ/フルボディ
■生産国/イタリア
■生産地/ヴェネト州、ヴェローナ
■生産者/テヌータ・サンタ・マリア
■原産地名称/D.O.C.ヴァルポリチェッラ・リパッソ
■セパージュ/コルヴィーナ(75%)、コルヴィネーラ(15%)、ロンディネーラ(10%)
■ALC/14%
色調は深みのあるほのかに紫がかった濃いめのルビー色。粘性は強めで、凝縮感が感じられます。
香りはブルーベリー、ブラックベリー、カシス、プラム、プルーンの果実香に牡丹、バラ、スミレ、杉やメントール、甘草、丁子、アニス、シナモン、スパイス香、ほのかにチョコレート、カカオ、樽由来のヴァニラやスモーク香のニュアンス。
味わいは濃縮感のある豊かな果実味と伸びのある優しい酸味がバランスよく調和。タンニンは肉厚ながらもとても柔らかく滑らか、余韻にはそれら全てのテイストが渾然一体となったエレガントなフレーヴァーが口中に長く持続します。
伝統に裏打ちされた確かな実力…リパッソではありますが、アマローネの力強さの奥底にある妖艶で甘美な味わいの片鱗を感じることができる素晴らしい一本でした。
☆ 83+ pt ☆