ほとんど輸出されないため知名度は高くありませんが、少量限定生産でクオリティの高いワインが造られているとのこと。
カナダ産ワインというと、どうしても“アイスワイン”のイメージがありますが、今回は日本には輸入されていないメルロー100%のワインをいただきました。

◆ヴィンテージ/2011年
◆種類/赤
◆タイプ/ミディアム
◆生産国/カナダ
◆生産地/オンタリオ州、ナイアガラ・ペニンシェラ
◆生産者/Trius Winery at Hillebrand
◆原産地名称/V.Q.A.ナイアガラ・ペニンシュラ
◆セパージュ/メルロー(100%)
◆ALC/14%
色調は、輝きのある濃いめのルビー色。
香りは芳醇で、ブルーベリー、ブラックチェリー、干しプラム、カシス等の果実香や微かにコーヒーやビターアーモンドのニュアンスが感じられます。
味わいは、ズバリ“エレガント”(笑)。果実味、酸味、タンニンが心地良く調和しており、アタックは軽快で、ミネラル感が感じられる喉越し、余韻として残るスパイシーでビターなテイストが飲み手の心を擽る仕上がりとなっています。
まあ正直言うと、個人的には若干抜栓が早過ぎたか?メルローらしい果実のまろやかさがもう一声?欲しかったところですが、それを差し引いてもその高いポテンシャルの片鱗は垣間見えました。
初めていただくカナダ産のワインでしたが、フランス的な“気品”が感じられる、なかなか素敵な1本でした。