MTGむかしばなし⑤ ~歪んだ秘宝編~
ところでウルザズレガシーの話です。
例によってここでも構築済みデッキを購入するわけですが、やはりファイレクシアの疫病王が最高でしたね。
骨砕きとかファイレクシア流再利用もあって、クリーチャー主体だけど除去手段が豊富みたいなデッキを組んでいました。

今の基準でもそれなりに強い。-1/-1のほうはタップ状態だろうとマナが無かろうと起動できるのがいい。
とにかくウルザズレガシーには良いカードが揃っていて、カジュアルでもトーナメント志向でも使えるカードが多かったです。
ルーンの母、霊体の先達、修繕、無慈悲、なだれ乗り、ゴブリンの溶接工、輪作、ウェザーシード・ツリーフォーク、樫の力、錯乱した隠遁者・・・

今の白単に欲しいくらいのスペック

トークンが4体も!?
しかし、それらよりも私の心を掴んだカードがありました。それは厳かなモノリスです。

魔力の櫃を持っていなかったのもありますが。
これはそのままでも1マナ分の加速になりますし、次のターンに使うなら3マナ分。通電式キーと組み合わせるともっとすごい・・・!
しかも幸運なことに、このカードはすぐに3枚くらい集まったんですよね。
あとはパリンクロンも2枚くらいすぐに出て、この辺が結構活躍しました。
それとカジュアルで大人気だったのが流転の護符。

マナコスト無視というのがすごく感じられたあの頃。実際、弱くはないのですが。
それと各ミシュラランドはどれも大人気でした。
特に樹上の村。
ただ、コモンのカードがこの環境でのカジュアルプレイを壊しつつありましたが・・・
もちろん怨恨です。みんな怨恨使ってましたね。

だってどう見ても強いし。アドバンテージ損しないうえに軽くて強いオーラなんてそりゃ使いますよ。
この辺で新規の布教用にヤヴィマヤのワームと怨恨、各種エルフを入れたデッキを貸していたこともありました。
そしてこのセットからFoilカードが封入されるようになりましたね。
初めて引いたFoilカードは未だに忘れもしない「歩く海綿」

スポンジというタイプは後にも先にもこれだけ。
記憶の壺とかは偏頭痛と組み合わせたら強いくらいの認識で、そもそも持っている人が少ないので大した話題にもならないまま禁止になりましたね。
各々のデッキが強化され、熱が上がっていく一方でした。その中で、いよいよ大変動といえる変化が生じます。
それは・・・
MTGむかしばなし④ ~禁止編~
ウルザズサーガ。
地元の書店では、このセットから構築済みデッキが販売されており、周りは「速攻」を購入していました。
で、私は少し出遅れてしまって速攻を買えませんでした。
残っていたデッキから「疫病」を選択し、改めてデッキを作っていくことになりました。
疫病のレアは崇拝と最下層民で、崇拝の効果に驚いたものでした。

無敵感がすごい。
ただ、速攻に入っていたアルゴスのワームはちょっと羨ましかったですが。

でもこっちもずっとドローが止まる。このデメリットが重すぎでしたね。
だってこっちも新しい土地引けないから土地破壊されてるのと大差無いし。
しかし出会いがあれば別れもあるというもの。
ミラージュのカードとはここでお別れとなりました。
スタンダードのローテーションをここで知ったというわけです。
構築済みデッキにより全員の構築力がかなり上がっていき、かなり雰囲気は良くなってきました。
それに、エコーによって早いターンにデカいクリーチャーが出てくるようにもなったりしたし、どうにかこうにかマナカーブが整ってきていました。
あとは土地。
伝説の土地が各色に1枚ずつ。
伝説の土地なんて、もう響きからして強そうでしたよね。伝説の土地はヴォルラスの要塞とかテフェリーの島もあったけど持っている人はいなかったし。
特にセラの聖域とガイア揺籃の地が人気でしたね。アーティファクトなんてそんなに出ないからアカデミーは不人気。
クリーチャー生け贄に捧げなければいけないからファイレクシアの塔も不人気。シヴの地溝は空気。
しかし、そういった凄いカード達を差し置いて、それはもう衝撃的なカードが私達の前に現れたのです。
それはセラのアバター。
ライフに等しい?それはつまり20/20?
どういうことだ?理解が追いつかない。

墓地に落ちずにライブラリーに戻るのは、当時はメリットだと思っていました。
セラのアバターは瞬く間に評判になり、能力だけを聞いた人は、そんなカードが現実にあるはずがないと疑っていたり、引き当てられなかった私などはとにかく羨ましくて仕方なかったりと、色々と罪深いカードでした。
時のらせんとか天才のひらめきも凄いけど、カジュアルでは巻き直しのほうがよく使ったし、この時点では壊れたカード達のことは誰も気にしていませんでした。

土地アンタップできる打ち消し超強い!
そしてしばらく経つと、「禁止カード」の噂が流れ出します。
MoMAが圧倒的な結果を出し、そのキーカードたちが禁止カードになったのです。
仲間内ではほぼ無視されていたトレイリアのアカデミー、時のらせん、そして意外な授かり物が禁止。
仲間内ではほぼ影響が無いけれど、しかしそれらがなぜ禁止になったのか、一部のメンバーは気にしていたようでした。
ドリーム・ホールなんかは納得できましたが。


手札がマナに、マナが手札に
セラのアバターは禁止どころかトーナメント級のどのデッキにも入っていない。
トーナメント級のデッキとは、依然として計り知れないほどの差がある。
しかし、そこに私達が届くことはない。
ある意味、カジュアルでいることを肯定し、馴れ合うことを選択した瞬間でした。
Magic OnlineやArenaが普及する遙か前の話であり、安いレアですら揃えるのが大変だった時代です。
MTGむかしばなし③ ~転覆編~
デュエリスト・ジャパン
書店にあったMTG絡みの書籍がこれくらいしかなかったのです。あとはカードリストとか。
カードリストは第5版とミラージュ、ビジョンズ、ウェザーライトでしたね。
ミラージュは英語版のパックだけ売られていて、このカードリストを参考にしてカードの効果を確認していました。周りは英語版を敬遠していたので、自分だけケアヴェクの火吹きとか霧のドラゴンを使ってドヤっていました。
これの内容がある意味、当時の私達におけるトーナメント情報の全てであり、その他の読み物も新しい実用的な知識でした。
が、それ以上の情報が本文以外のところにあったのです。
それはイエローサブマリンの通販のページ。
シングルカードの値段がズラリ並ぶそのページは仲間内でのトレードの常識を変えました。
ここにいち早く気づいていた奴が極楽鳥をシャークしやがったのですよ。十字軍もシャークされたなぁ・・・
そして値段が高いカードをいくつか見ていくと、その中に直観があったりして、どうもこれは強いカードらしいということを知って掘り起こすのでした。ちゃんと理解するのはさらに後になりますが。

複数枚サーチすることと墓地に落とすことの強さが学べるカード。
あとはこちらが強いと思って使っていたカードが軒並み100円レアだったり。
風鳴りの精とか余裕の100円でしたね。あと泥衣のワームも内輪では人気あったのに激安だし、リバイアサンも奈落の王も安いし。
そもそも他のワーム連中はレアどころかアンコモンでもない。

回避能力の強さがまだわかっていない頃。土地破壊で再評価するのはもう少し後。
この辺りでレアリティを意識し始めます。ストロングホールドまではレアリティでエキスパンションシンボルの色が変わったりはしなかったので、明らかに強いのはレアだけどそうじゃないのはよくわからなかったわけです。
それも通販ページで解決しましたが。
そしてエクソダスが出て、レアリティが瞬間的にわかるようになってくると、このカードはなぜレアなのか?なぜ高価なのか?とか、色々考えるようになっていきます。
トーナメント上位のデッキを見ても、どういうカードなのかよくわからないので理解できません。
であれば、第5版のカードリストを見て、高評価のものをよく分析していくしかありません。
マナ・コストと効果の比率、マナカーブ、自分が強い動きをするだけじゃなく、相手にとって嫌な動きをすること。
複雑な効果だったり、マナ・コストに対して効果が大きいのはレアで、コモンはシンプル。アンコモンはその真ん中。
価値があるカードは「いつでも強い」or「特定の状況下でめちゃくちゃ強い」
自分のカード資産の価値をこの辺りでちゃんと精査していくと、まあ悲惨な状態であることに気づくというわけです。

スリヴァーデッキとかに入れていたヴォルラスの研究室。今思えば5マナで2/2は重すぎ。

肉占いは当初はレアと気づかずにボックス行きしてしまっていた。今の基準でもかなり強いカード。
派手な効果も強いわけですが、ハルマゲドンも神の怒りも最初はよくわからず(自分も巻き込まれるので強くなくない?と)、この辺りで学んで理解するわけです。
この2つはまあいいですが、ジョークルホープスはもっと後にならないとわかりませんでした。

こんなに壊してどうしようというのだ?
ネビニラルの円盤は土地が残るので、すぐに強さが理解できましたが。
この中で、自分の理想とするデッキが徐々に見えてくるわけですが、そのデッキと自分の今の資産の乖離がありすぎて、もうそれは苦悩しました。
どうしようもないので、一旦妥協案を用意してでも前に進むしかありません。
とりあえずはまた赤緑とか黒緑でデカブツを出すしかないという感じです。
ある意味、この時期が一番キツかったかもしれません。
近くにカードショップが無いのでシングルカードを買うというのも難しいし、パックを買うにもお金が要るし、買ったところで欲しいカードは出ないし。
そうこうしているうちに、新しいサイクルへの以降というイベントを迎えることとなります。
ウルザズサーガが発売されたのです。
第5版のカードに書かれていた名前、ウルザ。その物語。
今となっては大問題児のセットですが、目新しいカードはやはりワクワクしますし、ここでまたMTGへの情熱も再点火することとなりました。