歯列矯正(ワイヤー矯正)で大変なこととして
ネットでよく見かけるのは
こんなことです。
「青ゴムが痛い」
「月一回の調整後は痛くてものが食べられない」
「口内炎ができる」
「抜歯が痛い」
「人前で食事ができない(青菜が装置にひっかかったりして
周囲に不快感を与える)」
「食後の歯磨きが大変」
「ブラケットが取れたりすると
急に通院しなくてはならないのが面倒」
これはこれで、納得できるものですが、
私にとってダントツ一位でつらかったのは、
「小臼歯3本抜歯の喪失感」
です。
どれも無傷の健全歯でした。
(抜歯が3本なのは、右上5番は15歳のときに
変な歯科医によって強制的に抜かれているからです。)
→(毒親と歯 - 3 -、毒親と歯 -4-、毒親と歯 - 5 -
上下左右6番、7番の歯にはインレーがはいっているし、
上の左右1番はレジン修復してあるし、
といった具合で、
虫歯修復の多い口腔内なので、
せっかく今まで健全だった歯を3本も
矯正のために抜歯しなければならないというのは
悲しかったです。
8020が言われる中、
アラフィフで歯を24本に減らして
本当にいいのか、悩みました。
(親知らずは歯茎の中に横向きに埋まったままです。)
それも私の不正咬合は「過蓋咬合」なので、
「前歯を下げるためのスペース」は作る必要がないのです。
上顎の抜歯スペースは、
左3番が少し八重歯になっていたのを並べるのに使い、
下顎の抜歯スペースは、
前歯のガタガタを取るのに使い、
残りは奥歯(6番・7番)を
ひたすら近心移動することで埋めるプランになっています。
特に右下は、
抜歯した5番のスペース分まるまる(8ミリはありそう)を
6番の近心移動で埋めようとしていて、
それで矯正を5年やっていても
終わりが見えない状態になっています。
「もし、15歳のとき
変な歯科医に右上5番を抜かれていなかったなら、
非抜歯で矯正できたのか」
を、今矯正してもらっている先生に聞いたことがあります。
私の場合、ボーダーラインケースだと言われました。
「やってやれないことはないけれど、
奥歯を奥へ動かす必要があるので時間がかかる」
とのことでした。
言い方を変えれば、
「親知らずを抜く大変さを我慢できて、
時間がかかってもよければ、非抜歯で矯正できた」
です。
変な歯科医が15歳の私から
生えたばかりのバージンな右上5番を
抜いてさえいなければ、
他の3本の健全な小臼歯も失うことなく、
過蓋咬合を矯正で治すことができたのです。
★「非抜歯で矯正するのには時間がかかる」
★「抜歯して矯正するのにも時間がかかる」
←今現在の状況です。抜歯スペースを埋めるための
右下6番近心移動に2年以上かかっています。
どちらかを選べ、と言われたら
もちろん「非抜歯」での矯正を選びます。
誰だってそうではないでしょうか?
変な歯科医のせいで、
本来は失う必要のなかった健全歯を
4本も失うはめになったのだと思うと、
悔しくて悔しくて泣けてきます。
そしてその一般歯科医が今、講習を受けただけで、
MEAW矯正という非抜歯矯正をやっているというのだから、
「ふざけるな!
」と言いたくもなります。