経営が苦しいと言われていた、全日本プロレスが企業再生業を専門とするスピードパートナーズに買収されたという。
計画倒産なんて話が、この報道の前には雑誌に掲載されたが、今回正式に買収が会見にて発表されたのだ。
この会社のことはよく知らないので、書くことは控えるが、このオーナーの発言を見ると、「?」となってしまう。
◎2年以内に東京ドーム、3年以内に4大ドームツアーを目指す
◎早ければ来年3月のドーム大会を目指す
◎来年4月からは地上波放送を目指す
◎総合格闘技に選手を出させたい
◎総合格闘技団体の買収もあり得る
◎今年4月からは鎖国。3月にはフリー選手の見直し。
◎リストラももっとシビアに。例にKENSOを出した。
これを見ての私見を。
正直今の全日本プロレスは秋山らがフリーで参加して動員も伸びているとはいえ、ドームをやれるほどのものはない。新日本プロレスに比べても本体の選手層は貧弱。
これで4大ドームツアーってあまりに非現実的ではないか。
魅力的な若手が育っていることもないし、武藤が一番のネームバリューでは厳しい。
地上波放送だって、かなり道のりは遠い。過去のノアなどの経緯を考えれば明らかであり、今の時代にテレビに頼るのも理解できない。
総合格闘技に出すなんて言っているけど、対応できるのは総合でダメだった河野ぐらいか。
プロレスラーが総合に出るメリットは「?」と言える。
総合につきものは「けが」。
これでプロレスができなくなっては支離滅裂だ。
けがさせたくなければ「八百長」という手はあるが・・・。
総合格闘技団体の買収もどこまで本気なのか。
以前のK-1などのイメージでプロレスより大きい市場規模を狙うということなのか?
今の現状を知らないということはまさかないだろう。
鎖国も今の時代に本当に会うものなのか。
すべてのことについて「寿命」が短くなっている世の中で、鎖国で成り立つとは考えにくい。
KENSOが最近ZERO1に出だしたのは、これがきっかけなのかな?
ほかにも「近藤をヘビーに」とか何か、結構口出ししそうなオーナーでレスラーの離脱とかなければ良いが・・・。
「四天王プロレス」を超えるとか「リングマットや鉄柵を見直す」とか言っているが、四天王プロレス以上の極限の戦いを「よりけがをしにくい環境で」実現するということなのか?
何だかいまいちビジョンが見えてこないし、早々と撤退なんてことにならなければと願うばかりだ。