永冬生活…家裁 | 腹回り鏡餅に浮輪ネガポジ部屋

腹回り鏡餅に浮輪ネガポジ部屋

光と闇は表裏一体。
2017年末に 脳梗塞で倒れ 糖尿病も併発、軽い右側麻痺、言葉がたどたどしい。
LDH系、特に三代目JSB、特に登坂広臣(臣ちゃ)好き♡♡♡
斎藤工(工ちゃん)好き♡♡♡
《いいね》は生存確認、内容に関わらずしてます。
(記事に無関係、無神経な※ 無言削除)

私は悩んだ末、行動を起こすことにした。
家庭裁判所に、娘との面接権を得る為の調停を申し込んだのだ。

いざ、という時の為の、逃げ道を作ってやりたかった。
私の所にも、祖父母の所にも、お前の逃げ道はあるんだよ、てことを知って欲しかった。

私には。
娘自身がコチラに来たい、と言わない限り、無理矢理引き取ろうとか、会おうとか、の気持ちはなかった。
そんなことをして彼女を苦しめたくなかった。
だから今まで、直接行動を起こさなかった。

私が何かをした時の、元ダン側の行動は予想できた。

私が、ただただ娘と話しをしたくて学校に逢いに行った時の、元義母の行動。

娘の誕生日に贈りたくて元ダンに託した、ささやかなプレゼントを闇に葬られたこと。

どうしてそんな行動で返されたか、は、理解出来たが。

だから、私が何かをすることで、娘に【危害】が及ぶのを避けたかった。
でも今は、そんなことを言っている場合じゃなかった。

父の運転で家裁へ向かう。
申し込む為の手続きは、母が率先してやってくれた。
母は、私が娘に会う、と言ったのを、何より喜んでいた。
私の気が変わらぬうちに、サッサと手続きを済ませたかったのかもしれない。

いつもはわずらわしい筈の母のお節介も、正直、1人では心細かったので、有り難かった。

家裁に申し込んで約1ヶ月後。
調停の日の通知が来た。
これもまた、それから約1ヶ月後だった。

調停当日。
私は家裁に1人でいた。
母が心配して、ついてくる、と言ったが、流石に断った。

これは母でなく、私が面接権を得る為の調停だ。
1人でチャンと向き合いたかったのと、この期に及んで親についてきてもらっては、恥ずかしい、とも思ったのだ。

大事な娘に関すること。
これくらいは、自分のカラダで、自分だけでやらねば、と。

家裁に着くと、控え室で待つように言われる。
最初に来ているかどうかの確認(名前を呼ばれる)され、そのまま、次に呼ばれるまで待つ。

この控え室は、訴えた側、と、訴えられた側、で分かれており、病院の待合室のように大きな部屋で、椅子が並んでいた。
場合が場合なので、お互い顔を合わせぬように、という配慮なのだろう。

どのくらい待ったろうか。
名前を呼ばれ、いよいよ部屋へと入る。

調停員は男女1人ずつ。
やや年輩の、優しい人達だった。

座るとすぐ

「今日は、相手の方は仕事の都合で来られないとのことです。」

と告げられた。

((ケっ、逃げやがったなっ。))

内心そう思ったが、それはかえって好都合だった。
なんせ相手側の時間の分も、たっぷり話せたのだから。

元ダンとの生活のこと、元ダンの性癖や様々なことを強制されたことを、包み隠さず、かつ、真実だけを話した。
変に自分擁護せず。

もちろん。
子どもを置いて男の元に走ったことも。

調停員さん、特に、女性の調停員さんが、非常に親身に話しを聞いて下さった。

そして

「大丈夫ですよッ。あなたには、チャンと面接権はありますからッ。」

と。

《旦那に酷い仕打ちを受けたとはいえ、あんなカタチで家を出た私でもですか?》

「当たり前ですッ。どんな理由があれ、あなたは母親なんですからッ。大丈夫。」

話し終えて部屋を出る時も

「絶対に逢えますからッ。それは当然の権利ですからッ。頑張りましょうねッ。」

そう言って下さった。


逢える…

娘に逢えるんだ…


2週間後。
再び家裁に。
名前を呼ばれ、部屋に入る。

前回の調停員さんが、優しい笑顔で迎えてくれた。

再び

「必ず面接権は得られますからッ。」

と励まされ、一旦、部屋を出る。

今回は、相手も来ているようだった。

暫くして。
再び部屋に戻った私の目に、浮かない顔の調停員さんが飛び込んできた。
何か様子がおかしい。

調停員さんは、重い口を開いた。

「チビロンさん。実は…。」

調停員さんの口から出た言葉は、にわかには信じられぬ言葉だった。

今回。
元ダンは逃げることなく、呼び出しに応じて来た。

しかし。
元ダンは1人ではなかった。
今の奥さんと、一番下の子ども(元ダンと奧さんの間にできた子ども)、そして…

なんと。
娘本人までも連れてきていたのだ。
それはもちろん、私に娘を逢わせる為なんかじゃなく。

元ダンを呼ぶと、娘も、奥さんと下の子どもも、部屋に入ってこようとした。

全員で涙ながらにでも、私の悪人ぶりをアピールするつもりだったのか、

或いは、

現在の家族関係の良好さをアピールし、私を排除しようとしたか。

調停員さんが

「ご本人(元ダン)以外は入室しては困ります。」

と言うと、娘が、どうしても自分の口から言いたいことがある、と。

何度か押し問答の末、仕方なく、元ダンと娘を入室させる。

娘は

「私は今、母親と逢う気持ちはありませんッ!!」

ただただ、それだけをひたすら繰り返していたそうだ。

調停員さんが何を聞いても、何を言っても。

「あれだけ強く、娘さん本人が言ってちゃねぇ…。」

調停員さんが、困ったような、申し訳なさそうな顔で言う。

先程までとは別人のようだった。

《取り下げますっ。》

私は即答していた。