1人+1匹旅(犬連れ旅 ゲストハウスがホラー編) | In Your Corner

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あぴ家のあれこれ。


また明日!なんて言いながら更新できないかった笑 楽しみにしてた人ごめんね!←いないか笑


さて、6月14日(金) 別府温泉を堪能したあと、少し離れたところにあるゲストハウスに向かった。このゲストハウスの情報はあえて明かさない。だってめちゃ不気味だったから…


ネット情報によると口コミは4.9と高評価で、ゲストハウスとしてのこだわりがあるんだなという印象だった。わくわくしながら向かうがかなりの田舎具合に少々不安を覚える。


看板がないのでGoogleマップを頼りにゲストハウスへ到着。事前情報によると古民家とあったが、ただの手入れがされてないボロい家に見えた。


え、ここがそのゲストハウス?!


恐る恐る玄関を開けると、30代と思われるオーナー男性が鼻血を垂らしながら出迎えてくれてギョッとする。(よく鼻血がでるらしい…)


玄関正面の壁に目がとまる。来訪者が描いたと思われる絵と文字が壁一面にびっしりある。なんだか絵が怖い…瞳の絵がやけにリアルで不気味さが増す。


私が使う部屋に案内してもらうと、薄暗い畳の二間だった。奥の部屋には日本人形が飾ってある。まじか…このセンスなんなん?!


しかもオーナー夫婦?は外出するため22時まで戻らないという。宿泊代は支払ったが逃げ出したくてたまらない。ちなみに私以外の宿泊者はいない。こんな山奥で私としし丸ふたりですか?!


とりあえずシャワーを浴びて心を鎮めることにした。シャンプー中に足元に違和感を感じて視線を向けると、排水溝が詰まっていて足元に深さ数センチの水たまりができていた。気持ち悪いー!!お風呂はカビだらけだし、窓には羽虫がいっぱいいる。


キッチンもダイニングテーブルも食べた食器や洗っていない鍋、フライパンがそのままだし、私の部屋以外は足の踏み場もないほど散らかってるし。ここは本当にゲストハウスなのか?


日が暮れたので照明を点けたがなんだか怖いので、持参したランタンとラジオをつけた。日本人形が見えないように襖を閉めた。


久々にやばいところに泊まってしまった。こんなにやばい宿は今はなき宗谷岬のみつばちの家以来だ。←知ってる人はいなかろう笑


私は不便な山小屋でも快適だと思うタイプなので、私がやばいと思う宿は一般の方がすると相当なホラー宿だと思う。まるで世にも奇妙な物語の世界に入り込んでしまったのではと思った笑


朝よ早くこい!現実逃避のためにお酒を飲んでそのまま眠りについた。が、熟睡は得られず、結局5時前に起床した。


朝、窓の外を見ると昨日の昼間から干しっぱなし布団が目に入った。干す意味ないじゃん…

その他にバーベキュー用にカットしたであろう玉ねぎとピーマンが干からびていた。ボーフラが泳いでる小型水槽は二つもあった。謎すぎる…


こんなテキトーなオーナー夫婦?に朝食の用意をお願いしてしまったんだけど、本当に大丈夫だろうか?今更いらないとは言えない。


以前、みつばちの家に泊まったとき、友人から言われた言葉が頭に浮かんだ。


「こんなことならテント泊の方がマシだ」

あの日の宗谷岬は一日中雨で気温は一桁台だった。バイクツーリングで全身ずぶ濡れなのに、この言葉が出るって相当だよね?

で、私もこのゲストハウスに泊まったとき、「こんなことなら車中泊の方がマシだ」と思った。あ、なんか言葉の重みが違う?!笑

でも朝ごはんは美味しかったし、食べて体調が悪くなることもなかった。日本人形の髪が伸びたり、オーナーが妖怪だったなんてオチもない。

だけど、その後から気持ちがすごく落ち込んで旅のモチベーションがガタ落ちになった。よくわからないけと、なんで九州に来てしまったんだろうと涙がボロボロでるし、しし丸は水を全く飲まなくなって嘔吐するではないか…




つづく




※今、線状降水帯を避けるために、糸島まで北上してゲストハウスに滞在中。安全なところにいるのでご心配なく昇天