ついに梅雨が開けましたね。
そして、途端に暑くなる。
もはや、30度なんて涼しい方で。
車を日の当たる場所に停めようものなら、40度を超えます。
目玉焼きができそうな体感温度です。
クリニックの前にあるひまわりは、太陽に向かって開花中。
毎年行われている8020運動からくる良い歯のコンクール。
今年も朝霞市で開催されました。

毎回驚くのは、80歳以上の方々しかいないのに、杖、歩行器、車椅子を利用せず、しかも単独で来場すること!
ご家族に連れて来てもらいました、という方は一人いるかいないか。
まさに、健康の塊のような方々です。
受け答えもハキハキされており、しかも食べることに不自由されておられない。
皆さん、素晴らしいとしか言いようがありません。
日本の高度経済成長を牽引してきた人たちは、高齢となっても最前線で健康を体現しておりました。

その一方で、介護を必要としている方々も増加中。
今年に入ってから、介護認定審査会議に上がる件数が増えました。
予定回数ではまかないきれなくなり、臨時会議が入るようになりました。
歯科訪問診療を行っていても、介護施設は定員割れすることはなく、空きが出たらすぐに入るを繰り返しています。
そして、逆に職員不足は慢性化。
食事と排泄のお世話だけでも大変ですから、口腔ケアは後回し。
お陰で、我々が診察する時点では口の中は荒れ地の荒野。
食事をするための大事な歯が逆に肺炎の感染源となる細菌の温床となっています。
残骸となる歯牙になる前に、抜歯しておけばと悔やまれます。
歯牙保存に苦戦している立場なのに、推奨せざるを得ない。
健康ってまさに財産です。
私が気になる商品を紹介します。
歯磨きを楽しく行おう。
スタイルでえらぶ歯磨き粉。
広瀬アリスさん、高畑充希さん出演の歯磨き粉CM。
SLOW or FAST

ゆっくりじっくり磨きたい人はSLOW。
早く磨きたい人はFAST。
スタイルで選ぶ口腔ケアとうたっています。
成分表を見てみると、だいたいは一緒です。
意外だったのは、配合量はさておき。
フッ素濃度1450ppm。
高濃度なのです。

リフレッシュ感だけじゃなく実用的です。
この歯磨き粉がプロ仕様の歯磨き粉に勝てるわけではありません。
ですが、ブラッシングするリフレッシュタイムの一時として、秀逸、と感じます。
最近の歯磨き粉の中では、やるなLIONさん、と感じました。
ブラッシングした感覚として、配合量に差をつけてSLOWとFASTを分けてますね。
どちらも、歯面清掃は良好。
あとの歯面に対する予防効果はプロ仕様の歯磨き粉に軍配が上がります。
もしくは、うがい薬(もちろんプロ仕様)でケアが宜しいでしょう。
それでも、ブラッシングを楽しい時間に変えるツールとして、面白い歯磨き粉だと思います。
最終的には、歯科医院専売グッズが予防に良いことに間違いはありません。
ですが、楽しさがイマイチ。
こんなコンセプトのグッズがあったら楽しいです。
ふじみ野市は入間郡市歯科医師会の第6支部の所属になります。
学術部を拝命しているので、入間産業センターに行ってきました。

狭山市はおりぴぃがゆるキャラなようです。
講演は、アライナー矯正の光と影
私の母校である昭和大学矯正科の槙宏太郎教授の講演。
アライナー矯正はマウスピースを嵌めてワイヤーを使わない歯並びを治す治療です。
シュミレーションで歯列を動かしマウスピースで歯を動かしていくというもの。
ただ、美に王道はなし。
そして、抜歯を必要とするケースには向かないから、全てにできる訳ではない。
シュミレーション達成率は約60%。
思い通りに歯は動かない。
矯正医が微調整を加えないと上手く並びません。
「インビザ」って聞いたことがあるかもしれません。
インビザ社がもっていた特許が切れたのでSNSのあちこちで、マウスピースを使用して歯並びを矯正する広告が解禁になりました。
アライナー矯正です。
キ○イ○インに見られるように、安売り広告して廃業が目立ってきました。
シュミレーション達成率60%。
あとは矯正医の腕次第。
誰もができるようにはまだ確立されていません。
矯正医のプロが長年研究してのお話です。
アライナー矯正の警鐘に歯科医師の方々は真剣に聴いていました。
美に王道はなし。
まさにその通り!
昨年、日経新聞でサブスク矯正がシンガポールで流行ってると掲載されていましたが、今、日本にそのトレンドが上陸しています。
最初と最後だけ診察。あとはプレート交換だけ。
そりゃ、失敗もするでしょう。
ケースバイケースですから。