【思い出】病気の思い出 その1 | 人生50年あとはおまけです

人生50年あとはおまけです

成人病オールスターズのおっさんが
書き残す終活日記。
2014年8月以降も生き残っていたら
なるべく続けます

幸いにも大病と呼ばれるものには

縁がなくもうすぐ60歳になる。

成人病と呼ばれるものにも罹患は

しているようだが、

幸いにも、

日常生活に制限もなく

日々を過ごせている。

 

ただ、小さな?ケガや病気は

結構多く、

救急車のお世話になった事も

覚えているだけで4回はある。

(打ち2回は尿管結石)

 

その中でも、印象に残っているのが

左足のリンパ管炎?

 

当時私は、新大久保のマンションに

単身赴任していて

歌舞伎町のクライアントに

夕方出勤する生活。

その仕事帰りにはよく

歌舞伎町のサウナに行ったものだ。

当時サウナは

歌舞伎町に数件あって

どれも

1時間のショートなら¥1.000。

通常料金は¥2.300くらいだったかな。

大きな湯舟につかって、

風呂上りにビール。

最高のリフレッシュ。

背中がカラフルな人に

囲まれて至福の時を

過ごしたものでした。

 

いつだかにサウナに行ったときに、

どっかにひっかけたのか左足の指に

切り傷がついた。

その時は

全く気にしていなかったのだが、

その数日後、

出勤時に耐えがたい

痛みが左足を襲った。

なんとも形容しがたい痛みに

119番をした。

場所柄(大久保通)か、

すぐ救急車が来て

私はとある病院にかつぎこまれた。

これが私には幸いした。

かつぎこまれた病院は

国立第一病院。

新大久保というと、多くの大学病院や

著名な病院があるなかで、第一病院に

送られたのは、

私にとって奇跡だったかもしれない。

 

当時は意識朦朧としていて

記憶希薄だが

気づいたら病室のベッドの上。

入院が夕方だったせいか、

テーブルに夕食があったのだけ

覚えている。

当然、全く手も付けれずに

残してしまいましたが。

 

翌日、主治医?からの説明で

左足が細菌感染を起こしており

2~3週間の入院が必要と告げられる。

痛みはだいぶ治まったが、

その代わり痺れ?みたいのが増強

して、

「痛いから何とかして欲しい」

と暴れたのを覚えている。

その翌日だったか、医学生たちが

集団で患部をみに来ました。

目をキラキラさせて

私の左足を持ち上げ裏返して

触って、撫でてウンウン頷く

若い学生たち。

なすがままの私。

国立だし、

こういうのは仕方ないのかな。

 

午後には血液培養のための動脈採血。

全身の検査で、採血、CT、MRIなど

を数日にわたって行いました。

 

数日後。痛みはだいぶ引いたけど

歩けるほどには至らず。

手持ちぶたさになったので車いすで

1階の売店行ったり、見舞いに来てくれた

友人と庭でたばこ吸ったりしていました。

 

数日後の回診時に

「病気特定できたから治療します」

みたいな事いわれて点滴が開始。

 

その後は点滴を中心に入院生活を

送るのですが

この時ほど、

看護師さんのありがたさを

実感したことはありません。

心の支え、というんですか。

 

気弱になっている入院生活で

ある意味唯一無二の存在が看護師さん。

 

こういう気持ちになるには

入院するしかありませんし、

ぜひとも体験すべきです。

 

栄養士さん、理学療法士さんにも

お世話になりました。

納豆食えないといった次の日に

冷ややっこが出たのには感激しました。

左肩が重いといった次の日に

2時間ものリハビリをしてくれて

なんとなく軽くなった時には

思わず号泣してしまいました。

 

こういった医療のプロがチームで

患者さんを支えてくれる、

日本の医療環境は

本当に素晴らしいです。

 

特にこの国立第一病院は

国立だけあってか、

非常に充実していました。

どこの誰ともわからない私を

最先端の医療技術とマンパワーで

復旧してくれる。

3週間近くの入院は

通常のQOLとは比較はできないけど、

それでも多くの医療スタッフに

支えられた入院生活は

落ち込んだ私には

非常に大きな力となりました。

 

退院時に師長さんから、

「Mさんは回復早かったですね。

よかったね!」

と言われたとき、ひょっとしたら

同じ細菌感染でも、悪化した人も

いたのではないか?

イヤ、割合的にそういうケースが多い

症例だったのではないか?

と思ってもしまいました。

 

紹介状をもって、かかりつけ医に

行ったとき、

先生から「マジか??」と

言われて紹介状みたら

「溶連菌感染症」

劇症型ではなかったようですが。

あの!話題の!

感染症だったのか!

 

今でこそ笑い話だけど、

どこでかかったのか?

というと

あのサウナしかない。

というかそこで切り傷を作ったのが

原因???

 

どこで罹るかわからないのが

ウィルスや細菌の感染症です。

用心するに越したことはありませんが

これはまぁ運みたいなものでは

ないでしょうか?

 

超個人的意見ですが、

感染するリスクよりも

どこで治療するか?の方が

生き残る確率を左右するのでは

ないのかなー、と

今もふと思ってしまいます。

 

医療の中にいる身としては

こんな発言NGなんですけどね