試行錯誤しまくった結果、うちでのポリ袋炊飯におけるひとつの正解に到達したのでまとめます。

ポリ袋炊飯は、非常時に炊飯器を使わずに耐熱のポリ袋を使ってお米を炊く方法です。鍋は使いますが汚れないので、鍋や釜を洗わずに済む分貴重な水を節約できますし、炊いた米の入ったポリ袋をそのまま食器にかぶせて食べたり、袋のままおにぎりにすることで、食器も洗わずに済む上に、食後は袋を閉じて捨てられます(ポリエチレンは炭素と水素だけからできているので燃やせば完全燃焼しますし、ダイオキシンなどの有害物質も発生しません。自治体によりますが、素性的には可燃ごみです)。

  • いわゆる燃やすとダイオキシン等の環境ホルモンが発生するとして社会問題になった昔のビニール袋は「ポリ塩化ビニル」「ポリ塩化ビニリデン」など塩素系プラスチック系のビニール袋で、現在販売されている食品用の「ビニール袋」はほぼ全部がポリエチレン製。実は、日本では「ビニール(プラスチック)で出来たビニール袋」はもうほとんど売られてないのです。言葉だけが残ってしまったのですね。

まとめてたくさん炊くのではなく、一袋あたり0.5〜1合くらいで炊いた方がムラなくいいかんじに炊けます。
お弁当用に少量のごはんを炊きたいときになんかにもいい方法です。一袋ずつ全部違う味付けのごはんにすることも可能。

材料

白米  
白米と同量〜1.2倍程度
耐熱ポリ袋 0.01mm程度のもの
シリコン製の蒸し布など 鍋底・鍋肌からポリ袋をガードするもの<

工程

  1. 白米と水を袋に入れ、そのまま30分〜2時間吸水させます(非常時はとがなくて良し)
  2. 袋の口ををねじります。空気は抜かなくていいです。
    (災害時で米を茹でる水がきれいでない場合は、空気を抜いて袋の端でがっちり縛って炊き、炊けた後よくほぐしましょう)
  3. 厚手の鍋の底にマットを敷いてポリ袋を立てて入れ(何個でも)、米が浸かる程度に鍋に水を張り、蓋をします
  4. 中強火で20〜30分グラグラ炊いたら火を消して10分蒸らします
  5. 完成!

ちなみに事前の生米への吸水に必要な時間は30分〜2時間ですが、洗い米の水を切ってポリ袋に入れて冷蔵庫に入れておけば、すぐに炊飯できます。野外でごはんを炊くような時は洗い米の状態で持って行った方が便利。

グラグラ炊かないと米が生煮えになってたいへん美味しくないごはんになるので、必ず耐熱のポリ袋を使ってください。「透明のポリ袋(ジッパー袋含む)」は耐熱温度が低いため、加熱調理には不向きです。

ポリ袋炊飯2018シリーズ