💰【点頭てんかん】指定難病の医療費助成。申請方法と、親が「今すぐ」やるべきこと
こんにちは、Aoパパです👋
息子Aoが「点頭てんかん(ウエスト症候群)」と診断され、病気そのものへの不安と同時に、もう一つの大きな不安が襲いかかりました。
「医療費、どれくらいかかるんだろう…家計は大丈夫なのか?」
予後への不安という"心の闇"とは別に、家計が破綻するという"現実の闇"も迫ってきます。
でも、訪問看護師さんの一言で、私たちは大きな希望を見出しました。
「点頭てんかんは小児慢性特定疾病だから、医療費助成が受けられますよ」
今日は、その「医療費助成」について、当事者の親として必死で調べた情報をまとめます💙
点頭てんかんとは⤵️
指定難病とは⤵️
私たちのこと⤵️
SB中村晃選手のお子さんも同じ病⤵️
⚠️【重要】この記事のスタンス
📌 私は専門家ではありません
私は医師でも、社会保険労務士でも、ファイナンシャルプランナーでもありません。
息子の診断を受け、必死で調べた「当事者の親」のメモです。
📌 自治体によって制度は異なります
医療費助成の制度は非常に複雑で、自治体によっても大きく異なります。
この記事では「長野県長野市(財政力指数21位・2023年)」をモデルケースとしています。
長野市は、東京のような税収豊かな自治体と地方都市の中間的な位置づけです。
参考にしていただきつつ、必ずご自身の自治体の窓口(保健所や市役所)にご確認ください。
🏥 知っておくべき大黒柱:国の「小児慢性特定疾病医療費助成制度」
📌「小慢(しょうまん)」とは
「指定難病」の医療費助成には、大人向けの「難病医療費助成」と、子ども向けの「小児慢性特定疾病医療費助成制度」(通称:小慢)があります。
18歳未満(継続の場合は20歳未満)のお子さんは、この「小慢」の対象となります。
点頭てんかん(ウエスト症候群)は、この小慢の対象疾病です。
📌 対象疾病
2025年4月時点で、小慢の対象疾病は16疾患群、801疾病に拡大されています。
点頭てんかんは「神経・筋疾患」のカテゴリに含まれます。
💡 参考リンク
詳しい対象疾病リストは、小児慢性特定疾病情報センターで確認できます。
💰「小慢」で、医療費はどうなる?
📌「医療費がタダ」ではなく「上限額が設定される」
この制度のキモは、「医療費がタダになる」のではなく、「世帯の所得に応じた"自己負担上限額(月額)"が設定される」ことです。
原則、医療費の2割が自己負担となりますが、その2割の支払いが月額の上限に達したら、それ以上は払わなくてOK、という仕組みです。
📌 国の定める自己負担上限額(月額)
自己負担上限額は、世帯の所得(市町村民税額)によって決まります。
| 階層区分 | 市町村民税額(年額) | 自己負担上限額(月額) |
|---|---|---|
| 生活保護 | - | 0円 |
| 低所得Ⅰ | 非課税(世帯年収80万円以下) | 1,250円 |
| 低所得Ⅱ | 非課税(世帯年収80万円超) | 2,500円 |
| 一般所得Ⅰ | 7.1万円未満 | 5,000円 |
| 一般所得Ⅱ | 7.1万円以上〜25.1万円未満 | 10,000円 |
| 上位所得 | 25.1万円以上 | 15,000円 |
💡「重症」認定で上限額がさらに下がる!
以下の条件を満たすと「重症」認定され、自己負担上限額がさらに軽減されます。
- ①高額療養:医療費総額が5万円/月を超える月が年6回以上ある
- ②重症患者基準に適合:医師が認める重症基準を満たす
点頭てんかんは、症状によっては重症認定を受けられる可能性が高いです。
重症認定されると、上限額は2,500円〜5,000円程度まで下がります。
✨【希望】長野市の"神制度":子ども医療費との合わせ技で自己負担0円!
📌「え、結局1万円とか払うの?」と思ったら…
「小慢で上限が1万円とか言われても、毎月1万円は厳しい…」
そう思って、私はさらに調べました。
そこで登場するのが、自治体独自の「子ども医療費助成」です!
📌 長野市の子ども医療費助成(2025年4月〜)
長野市では、2025年4月から、18歳までの子どもの医療費が完全無料化されました!🎉
それまでは「1レセプト(1回の診療)につき500円」の自己負担がありましたが、2025年4月以降は窓口負担0円です。
🎯 長野市の子ども医療費助成(2025年4月〜)
- 対象:18歳年度末まで(満18歳に達する日以降最初の3月31日まで)
- 自己負担:0円(完全無料)
- 所得制限:なし
📌「小慢」と「子ども医療」、どっちが優先?
ここで重要な疑問が浮かびます。
「小慢」と「子ども医療」、どっちが優先されるのか?
答えは「小慢が優先適用され、残った自己負担に子ども医療が適用される」です。
💡 具体例:一般所得Ⅱ(上限1万円)の場合
- まず「小慢」が適用され、自己負担上限額が月1万円に設定される
- その残った1万円に対して、長野市の「子ども医療」が適用される
- 結果:自己負担は0円!
📌 結論:長野市在住なら、実質自己負担0円の可能性大!
つまり、長野市在住の場合、点頭てんかんのような高額治療を受けても、世帯の最終的な自己負担は0円になる可能性が非常に高いのです!
これは、本当に大きな希望です💙
💡 他の自治体でも同様の制度がある可能性大!
長野市は財政力指数21位と、日本の中間的な自治体です。
東京都や神奈川県などの税収豊かな自治体は、もっと手厚い可能性があります。
逆に、地方都市でも「18歳まで医療費無料」という自治体は増えています。
必ずお住まいの自治体に確認してください!
📝 診断されたら、親が「今すぐ」やるべき4つのこと
📌 重要:助成は「申請しないと受けられない」
この手厚い助成は、待っていても誰も教えてくれません。
親が「申請」しなければ、ゼロです。
診断されたら、すぐに以下の行動を起こしてください!
🎯 親が今すぐやるべき4つのこと
① 市役所(または保健所)に電話する
「子どもが小児慢性特定疾病(点頭てんかん)と診断されました。申請したいです」と伝えます。
必要な書類一式をもらいましょう。窓口は「保健所」または「市役所の福祉課・子育て支援課」です。
② 病院の「医療ソーシャルワーカー(MSW)」を捕まえる
大病院には必ず「医療ソーシャルワーカー(MSW)」がいます。彼らは制度のプロです。
「小慢の申請と、他に使える制度はありませんか?」と全て相談してください。
③ 主治医に「医療意見書」を依頼する
申請には、医師が書く「医療意見書」が必須です。これが一番時間がかかります。
「小慢の申請に使います」と伝え、すぐに作成を依頼しましょう。
④ 世帯全員の「課税証明書」などを用意する
所得階層を証明するために、マイナンバーカードや課税証明書が必要になります。
市役所で発行してもらえます(手数料300円程度)。
📌 申請から認定までの期間
申請から認定までは、通常2〜3ヶ月かかります。
ただし、認定日は「申請した日」に遡ることができます!
だから、診断されたらすぐに申請することが重要です。
⚠️ 申請前の医療費は対象外!
申請日より前にかかった医療費は、原則として助成の対象外です。
診断されたら、一刻も早く申請してください!
🤔 よくある質問
📌 Q1. 所得制限はあるの?
A. 小慢には、厳しい所得制限はありません。
どんなに所得が高くても、上限額は最大15,000円/月です。
そして、自治体の子ども医療費助成(長野市の場合は完全無料)が適用されるので、実質0円になる可能性が高いです。
📌 Q2. 受給者証はどこで使えるの?
A. 「指定医療機関」でのみ使用可能です。
大きな病院はほぼ指定医療機関ですが、小さなクリニックは指定されていないこともあります。
お住まいの自治体のHPで確認できます。
📌 Q3. 入院時の食事代も助成される?
A. 入院時の食事代も助成対象です!
ただし、個室料金や保険適用外の費用(差額ベッド代など)は対象外です。
📌 Q4. 更新は必要?
A. 毎年更新が必要です。
更新時期になると、自治体から案内が届きます。更新を忘れると、助成が受けられなくなるので注意してください。
💪 知識は、家族を守る"武器"だ
📌 家計崩壊の危機を回避できる
息子の病名に絶望し、目の前が真っ暗になりました。
でも、訪問看護師さんの一言のおかげで、「家計が破綻する」という最悪の闇は回避できるかもしれない、という光が見えました。
📌「知っている」か「知らない」かで、未来が変わる
「知っている」か「知らない」か。ただそれだけで、家族の未来が大きく変わります。
制度は複雑で、役所は積極的に教えてくれません。
でも、調べれば、使える制度はたくさんあるんです。
📌 当事者として、使える制度はすべて使い倒す
私たち家族も、これからすぐに申請の準備に入ります。
当事者として、使える制度はすべて使い倒し、この長い戦いを生き抜いてやろうと思います。
💙 まとめ
点頭てんかんは「小児慢性特定疾病」に指定されており、医療費助成が受けられます。
国の「小慢」と、自治体の「子ども医療費助成」の合わせ技で、実質自己負担0円になる可能性が高いです。
診断されたら、すぐに申請してください!
「知っている」か「知らない」かで、家族の未来が変わります💙
最後まで読んでいただき、ありがとうございました🙏
点頭てんかんと診断されたお子さんのご家族、医療費に不安を感じている方の少しでも参考になれば幸いです。
※この記事は個人の調査に基づくものです。制度は自治体によって異なります。必ずお住まいの自治体にご確認ください。また、医療費助成の詳細は変更される可能性があります。最新情報は各自治体のHPや窓口でご確認ください。












