約束のネバーランド9⃣ 開戦  白井カイウ 出水ぽすか | 青子の本棚

青子の本棚

「すぐれた作家は、高いところに小さな窓をもつその世界をわたしたちが覗きみることができるように、物語を書いてくれる。そういう作品は読者が背伸びしつつ中を覗くことを可能にしてくれる椅子のようなものだ。」  藤本和子
  ☆椅子にのぼって世界を覗こう。

 

 

 

 

”ミネルヴァさんの扉”を開けたエマとルーカスは、ミネルヴァの正体を知る。と同時に、もはや彼からの援助は望めないものの、逃げてきた農場G・Fをはじめ、4つの高級農園に人間の世界へ通じる”道”があることを知る。そして、全員で生き残る決意を固め、次の狩りですべてを終わらせるべく準備を進めるが……。

 

 

 

 

エマは、ウィリアム・ミネルヴァが偽名で、1000年前、鬼と”約束”を結んだ一族の末裔であるジェイムズ・ラートリーであることを、彼の残した録音メッセージから知ります。

 

 

敵か味方かと、ミネルヴァの正体に疑いを懐いていましたが、うーん、そうきたかという感じです。

侮れない展開に、わくわくラブラブが止まりません。

 

 

この巻では8巻での疑問が、次々と明かされ、とりあえず満足は得られたのも束の間、またしても新たな謎と、新たな人物:ピーター・ラートリー(ラートリー家第36代当主=ミネルヴァの弟)まで登場して、バイヨン卿の猟場が作られた経緯が明かされます。

ミネルヴァさん絡みだったとはねぇ。真顔

 

作りこんでますねぇ。

 

 

まずは、「七つの壁」。

確か第6巻で、その先に未来があるとか言ってたよな。

エマはムジカの言葉を思い出し、そういうことだったのかと納得してるけど、読者には、まだその理由は明かされません。

一体全体、どーゆーことはてなマーク

うー、早く教えてくれ~。ネガティブ

 

 

そして、西の果てに建設予定の試験農園。

限りなくアヤシイ実験が行われているようです。

実は、ここに「22194」が……。

やっぱりねー。にっこりニコニコ笑ううさぎ

良し良しですわ。

 

 

そして、そして、またまた出ました、Gで始まる農園、G・R(グッドウィル・リッジ)。

ここにも、”道”があるらしい。

 

 

 

進むときには、一気に進むのね。

ルーカスの予測していた日より早く音楽が音符鳴り響き、鬼たちの狩りが始まります。

鬼たちは、バイヨン卿から、上級貴族でも食べられない乙女のトキメキ特上の人間:エマと”成人”:ルーカスがいることを知らされ、気合入りまくりです。

 

どうやら”成人(オトナ)”もキラキラ貴重らしいです。

それに、ルーカスも高級農園:G・B出身だしね。

そりゃあ、いやがうえにも、戦意も高まろうというものです。

 

 

”レウウィス大公”、”バイヨン卿”、”ノウス&ノウマ”、”ルーチェ”との生死を賭けた闘いの始まりです。

 

対する子どもたちはというと、<自由になるのが一日早まった!>と、これまたポジティブに勝つ気筋肉満々。

かねてより準備した計画を、着実に実行していきます。

 

 

 

そして、エマとレウウィスの遭遇場面で、to be continued です。