一、ホテルに損害を与えない。
二、ホテルの敷地内で傷害・殺人事件を起こさない。
これ以外なら、何をやっても許されるのが、犯罪者御用達の会員制ホテル:アミュレット・ホテル別館。
そこは、犯罪者のために用意された安全地帯で、対価
さえ支払えば、どんなサービスでも受けられる。
例えば、精巧な偽造パスポート、対戦車用グレネード、銀行内部の警備情報、等々、なんでも
OK。
そして、ホテル内で起きた事件は、警察に知らされることはなく、遺体も残らない超高温で焼却され、事件の痕跡も秘密裏に処分される。
オーナー:諸岡が、殺し屋の復讐劇を描いた某アクション映画にインスパイアされて開業したという噂もあるようです。
そのモデルって、キアノ・リーブス
のコンチネンタルだよね。
残念ながら、雰囲気は全く違うけど……。![]()
そんなホテルの中で起きる殺人事件が4件。
連作短編ミステリィとして綴られています。
元殺し屋
のホテル探偵:桐生が、ホテル専属医師:ドクの助けを借りて真相究明します。
Episode1 アミュレット・ホテル
まずは、アミュレット・ホテルのご紹介のような密室殺人事件です。
十一階の『高層フロア』の客室で、その部屋の宿泊客とは別の絞殺死体が発見されます。
その部屋は、ドアの内側に置かれたサービスワゴンで外からは開かず密室状態となっており、中には一人の従業員が……。
容疑者3人のアリバイをホテル探偵:桐生が崩していきます。
冒頭からの叙述トリックに、まんまと乗せられてしまいましたヨ。![]()
Episode0 クライム・オブ・ザ・イヤーの殺人
ホテル探偵:桐生が殺し屋
から探偵
になった原因の殺人事件。
『安楽椅子犯罪者(プランだけで、自分では動かない)』とでも言うべき犯罪計画者で、『殺し屋エレボス(=桐生)』の育ての親:道家(どうけ)が亡くなり、遺言で
クライム・オブ・ザ・イヤー(その年で最も優れた?犯罪を成した者に与えられる賞)の選考委員であった彼の代理として桐生が出席します。
その授賞式で起こった毒殺事件の犯人としてハメられた桐生が、真犯人を挙げたことで、オーナーからホテル専属の探偵にとオファーが。
同じくこの時に、ホテルの専属医師となったホストっぽい金髪の男:毒島(ブスジマ)医師の二転三転する正体にニヤニヤ。
「ドク」という呼び名は、ドクターじゃなくて「毒」からきてるのか
いろいろ名前にこだわりがあるみたい。。。![]()
Episode2 一見さんお断り
幼馴染が騙し取られたキーホルダーを取り返すべく奮闘する僕は、窃盗グループ『ケルベロス』の一員で、スリを働いています。
気軽に取り返してやると請け負ったものの、相手は、上部組織『エキドナ』の陰の支配者に誘拐され、キーホルダーはその男が手にし、アミュレット・ホテル別館の中へ。
後を追う僕は、ホテルスタッフから会員証を求められ、門前払いされますが侵入を試み……。
なにゆえに、キーホルダーにこだわるかと言うと、不動産王の隠し子だった幼馴染には、二十億を超える遺産の相続に条件がつけられており、キーホルダー等の財産目録の品を失くすと財産放棄させられてしまうのです。
なので、あの手この手でホテルへ侵入しようとするのですが、そこは鉄壁の守りです。
そして、中では殺人事件が……。
ちなみに、アミュレット・ホテルの「アミュレット」は、「お守り」という意味で、ホテル会員の犯罪者を守ることからついたのだそうです。
Episode3 タイタンの殺人
アミュレット・ホテル『出資者の会』が、五年ぶりにエグゼクティブ・ルーム『タイタンの間』で開かれます。
その会議の休息時間に、アミュレット・ホテルの廃業を提案した武器密輸王が殺されます。
犯人と疑われたのが、「このホテルが全てだ」と言うオーナー:諸岡。
会議の出席者は、もちろん全て犯罪者で、『ザ・セブン』と呼ばれる業界トップクラスの面々で、武器密輸王、賭博王、詐欺王、麻薬王、闇の会計士の五人。
欠席は、亡くなった桐生の育ての親の犯罪計画王:道家と五年ほど前に急逝した強盗王でした。
会議参加者は全員、金属探知機による確認が実施されていましたが、一人だけ例外がありました。
それは左足に義足を装着しているオーナで、そこには凶器となったナイフを隠せる空間があり……。
この『閉鎖された空間』での殺人事件には、五年前のタイタン会議での襲撃事件が絡んでおり、過去の事件共々一挙解決です。
ですが、これは、ちょっと納得いかない部分
があって……。
まぁ、別にええねんけど。。。![]()
設定は、結構好みではあったのですが、ストーリィ的には、どれも微妙かなぁ。
知らんけど。。。![]()
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