青子の本棚

青子の本棚

「すぐれた作家は、高いところに小さな窓をもつその世界をわたしたちが覗きみることができるように、物語を書いてくれる。そういう作品は読者が背伸びしつつ中を覗くことを可能にしてくれる椅子のようなものだ。」  藤本和子
  ☆椅子にのぼって世界を覗こう。


青子が読んだ本の感想ハートです。




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毎年同じの今年の抱負。

 1.秘密は守る。

 2.陰口はたたかない。

 3.人は裏切らない。

に加えて、

 4.健康に留意。

 5.汚部屋整理。(使わないものは捨てる)

は、やはり年のせいか。(^_^;)



みなさま、今年もよろしくお願いいたします。☆-( ^-゚)v 


 

 

 

 

淳平は、沙羅に蜂蜜とりの名人:熊のまさきちの話をする。淳平が夜中に小夜子に呼び出されたのは、たびたびヒステリーを起こしとび起きる娘:沙羅に手をやいてだ。たぶん神戸の地震のニュースを見たせいだと言う。地震男がやってきて、自分を小さな箱の中に入れようとする夢を見るらしい。淳平と高槻と小夜子は、大学時代の友人だった。人見知りする淳平だったが、一つ年上の高槻が気軽に声をかけてきて友となった。そして、密かに小夜子に好意を寄せる淳平に、高槻は小夜子が好きだと告げ交際をはじめ……。

 

 

 

 

『神の子どもたちはみな踊る』に書き下ろしとして掲載された短編に、ドイツ人イラストレーターの絵がつけられたアートブックです。

なるほど、それで”HONIGKUCHEN"とドイツ語なのね。

本文のイラストは、リキテンスタインっぽいです。

 

ちなみに、表紙の熊くまクッキーは、まさきちではなく、鮭を取るのが上手なとんきちです。

キュートですねぇ。

とんきちの友人(熊くまクッキーやけど)まさきちは、蜂蜜取りの名人(熊くまクッキーやけど)です。

 

 

そして、『神の子どもたちはみな踊る』既読だけど、やっぱり忘れてました。汗うさぎ

 

 

 

36歳独身の淳平は、神戸出身。

24歳のときに描いた短編小説が文芸誌のキラキラ新人賞をとり、芥川賞の候補にもなった短編小説を得意とする(長編は書けない)作家です。

 

卒業後、新聞記者になった高槻と大学院に進んだ小夜子は結婚し、娘:沙羅が生まれます。

そして、淳平は彼女の名付け親となります。

 

しかし、高槻に恋人ができ、小夜子との関係は破局を迎え離婚。

沙羅は小夜子が引き取ることに。

 

 

友人の想いを知りながら、抜け駆けしてウエディングケーキ結婚しちゃう三角関係と言えば、漱石の『こころ』ですね。

 

しかし、淳平は死にません。昇天バツレッド

まぁ、それを言うなら、高槻だって死にません。

それどころか、結婚後も二人との付き合いは続き、生まれた娘の名付け親にまでなっています。

 

 

そして、酔いにまかせてではあるけど、鈍感だだの、アホだのと高槻に罵られても、淳平はクールにかわしています。

 

否、気づいてないのかも。ゲッソリ

とは言うものの、心の底では傷ついています。

その証拠のように、彼の書く短編小説は、どれも報われないハートブレイク愛の物語です。

高槻も小夜子も解っているのに、彼だけが……。

 

 

 

まさきちととんきちの物語が、メタファのような役割をしていて、村上春樹っぽいなあと。。。

 

ラストは、希望が見えていい感じハートでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【おまけ】

 

◆『鱒』ルンルン

小夜子がハミングするシューベルトの『鱒』。

『鱒』には、隠された裏の意味があるのだとか。

 

「鱒」は「若い女性」で、「釣り人」は「チャラ男」。

う~ん、小夜子と高槻かぁ……。

なら、鱒を釣りあげるのを見ているのは淳平か。

曲調は爽やかなのにね。

 

そー言えば、『野ばら』もだよな。