約束のネバーランド8⃣ 禁じられた遊び  白井カイウ 出水ぽすか | 青子の本棚

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「すぐれた作家は、高いところに小さな窓をもつその世界をわたしたちが覗きみることができるように、物語を書いてくれる。そういう作品は読者が背伸びしつつ中を覗くことを可能にしてくれる椅子のようなものだ。」  藤本和子
  ☆椅子にのぼって世界を覗こう。

 

 

 

 

オジサンの案内でA08-63:ゴールディ・ポンドを目指すエマとレイ。彼らの前に現れた野良鬼は、傷ついても再生を繰り返し、減らないばかりか仲間を呼んで増え続ける。それでも何も教えてくれないオジサンの行動から、身の隠し方、危険の察知、鬼への対処方法を学習する二人。しかし、一日目にして持参した銃弾は半分以下になり、目的地到着を明日へと控えた三日目、業を煮やしたエマが宣言する。「私がオジサンを助けてあげる」

 

 

 

 

このオジサン曲者で、最初からエマたちのうち一人を見殺しにし、残った一人を連れ帰るというとんでもない計画を企てていました。

ひぇ~。ゲッソリ

ゴールディ・ポンドへの案内を了承したのも、そのためだったなんて……。

 

なので、エマたちが鬼にやられそうになっても積極的には介入せず、付かず離れずの微妙な距離を保っていました。

しかし、エマの例の「みんなで生き残ろう」精神の発揮によって、そんな心がぐらりと揺れるのですが、時すでに遅し、エマが鬼にさらわれてしまいます。無気力

その鬼こそが、知性鬼である”密猟者”でした。

 

 

さらわれたエマが目覚めた場所は、まるで絵本の中のように可愛らしい村、シークレット・ガーデン:「秘密の猟場」。

しかし、そこは鬼の貴族:バイヨン卿の私的施設で、三日に一度、時間限定で猟が行われていました。

狩られるのは、もちろん子供たち。

狩られて減った数は、農園から秘密裏に補充され、常に一定数の生きた子供たちが確保されています。

 

もしかして、ノーマンも……。

と思ったのですが、残念、補充元はバイヨン卿の息のかかるグランド・ヴァレー農園に限られていました。

でも、他にも同じことしている鬼いそうやし、ノーマン生きてるかも。。。

とは、私の希望的観測です。

 

 

そして、その猟場こそが、なんとエマたちが目指していたゴールディ・ボンドだったのです。凝視ガーン

えーっ、なんで?

ミネルヴァさんって信用して大丈夫な人?

 

 

どんなときでもブレない”たらし”のエマは、そこでも、子供たちを助け……。

このパターン、ちょっと飽きてきた。大あくび

また、仲間増えてるし。。。

でも、お子達には、このメッセージは必要なんだな。

 

しかし、オトナな私は、単純にエマの義憤を喜べず、鬼たちのしてることって、かつてまじかるクラウン王様や殿様が森の動物たちネザーランド・ドワーフにしてきたことと一緒やんと、知性鬼に人間を重ねてしまうのです。

命を繋ぐためならいざ知らず、って思うと、じゃあ農園はセーフなのか?となっちゃうしね。

人間は特別って思うしかないのかなぁ。

悩ましい問題ですね。

 

 

まぁ、そこは置いといて物語に戻りますと、バイヨン卿の客で本能に従い猟を楽しむ鬼:レウウィス大公の登場で、また一波乱ありそうです。

 

そして、G・V農園出身の生き残りの子どもたちを指導する大人:ルーカス(オジサンの友人、生きてたんやネガティブ)を紹介されたエマは、森へと抜ける穴の奥にある鍵のかかったミネルヴァさんの”扉”の存在を教えられます。

 

 

一方、改心?したオジサンは、レイとともにエマを助けるためG・Pの地下にある猟場へ。

 

 

相変わらず気になるところで to be continued 笑ううさぎ

 

過去は 変えられ ないし

死者の 代わり なんて いない

 

それでも

 

仲間の想いを 継ぐことは できるよ…!

 

 

 

 

 

 

 

【おまけ】

 

◆G・*

G・F……グレイス・フィールド(エマたちのいた農園)

G・B……グローリー・ベル(オジサンのいた農園)

G・P……ゴールディ・ポンド(猟場)

G・V……グランド・ヴァレー(バイヨン卿御用達の農園)

 

みんな”G”で始まってるのは、なんか意味があるのかなぁ。

気になります。

 

まさか、26個はないよね。汗うさぎ