約束のネバーランド1⃣ GFハウス  白井カイウ 出水ぽすか | 青子の本棚

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「すぐれた作家は、高いところに小さな窓をもつその世界をわたしたちが覗きみることができるように、物語を書いてくれる。そういう作品は読者が背伸びしつつ中を覗くことを可能にしてくれる椅子のようなものだ。」  藤本和子
  ☆椅子にのぼって世界を覗こう。

 

 

 

 

私:エマは、11歳。天才:ノーマンと知恵者:レイと同じく、ここ:グレイス=フィールドハウスでは最年長。毎朝、行われるテストで、私たち三人はいつも満点。ママ:イザベラが褒めてくれるからテストは嫌いじゃなかった。フカフカのベッド、おいしいごはん、白ずくめの制服、首筋には認識番号(マイナンバー)。一緒に暮らす子どもたちは孤児で、ここは孤児院だと思ってた。そして、規則で「門」と「柵」の向こう側、施設から「外」へは出てはいけないことになっていた。しかし、12歳までには里親に貰われ、ここを出ていくと信じていた。6歳のコニーがハウスを出ていった日までは。

 

 

 

 

コニーの忘れ物:リトルバーニー(ママが6歳のお誕生日に作ってくれたウサギの人形)を届けようと、「門」まで追いかけて行ったエマとノーマンは、コニーが怪物(=鬼)に瓶詰にされるポーンのを見てしまいます。

 

孤児院で保護されていると思ってたら、鬼の食料スプーンフォークとして育てられていた。

ようするに家畜だったという怖い話。

 

 

 

うーん、カズオ・イシグロの『わたしを離さないで』と『進撃の巨人』を足して割ったような感じ?

 

絵が可愛いから、あんまり恐怖は感じないけど、内容はブラック。

 

 

子どもたちには、発信器が取り付けられていて、誰かまでは判らないけど「門」まで出かけて行って秘密を知った者が二人いることを、ママに気づかれてしまいます。

 

優秀な二人は、それまでの出来事と人間の脳脳みそが6歳までに90%、12歳までに100%完成することから推理し、鬼が人間の脳を高級食材として育てているという結論に達し、自分たちの出荷が迫っていることを確信します。

 

 

出荷にやってきた鬼たちって、あんま頭良さそうじゃないから、こいつらくらいなら……と思うけど、ママ怖っ。

さすがに強敵だな。

 

そこで、エマとノーマンはレイを仲間に引き入れ、全員でハウスを脱出するダッシュ計画を立てるのですが。。。

 

 

まずは、ママと子どもたちの対決と思いきや、なんとママの援軍となるべくシスター(補佐):クローネが新たに赴任してきます。

敵は、大人二人に。ゲッソリガーン

ピーンチ。

 

そして、コニーの代わりにと1歳のキャロルが新たにやってきて……。

うーん、手のかかる赤ん坊にっこりが増えて、逃げられるのか?

発信器は全員に埋め込まれてるし、これも壊さなきゃね。

前途多難。

 

 

ここは、”ママの座”を狙うシスター・クローネがキーパーソンだね。

彼女を上手く使えば……ありかも。

 

 

取り敢えず、2巻以降も図書館予約しました。笑ううさぎ