NHK「100分de名著」ブックス 荘子  玄侑宗久 | 青子の本棚

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「すぐれた作家は、高いところに小さな窓をもつその世界をわたしたちが覗きみることができるように、物語を書いてくれる。そういう作品は読者が背伸びしつつ中を覗くことを可能にしてくれる椅子のようなものだ。」  藤本和子
  ☆椅子にのぼって世界を覗こう。

 

 

 

 

「胡蝶の夢」とか「朝三暮四」とかしか知らない荘子の世界を、ちょっぴり覗いて目みました。

 

 

 

 「夫れ言とは風波なり」人間世篇

人の考えや言葉というものは、言葉は風や波のように一定せず当てにならないものだから、どっちだってよい。ポーン

 

 聡明

「聡」とは、耳からの情報に敏感であること。

「明」とは、目からの情報に敏感であること。

しかし、感覚を信じてはいけない。

括淡無為に生じる直観力が大切。

進歩ではなく、本質に戻る退歩をしなければいけない。ポーン

 

 しあわせ

本来、思わぬことが起こったけれど、なんとか仕合わせることができてよかったという意で、自分の意志で計画するのではなく、受け身の結果得るもの。ポーン

 

漢字で書くと、

「為合」(奈良時代)…「為(するという動詞)の主語は「天」

      ↓ 表記の変化

「仕合」(室町時代)…「仕」の主語は「人」

 

 「不測に立ちて無有(むう)に遊ぶ」     応帝王篇

「遊ぶ」と言う動詞は、「神」しか使えなかったそうです。ポーン

まぁ、神さまなら、遊んでて大丈夫でしょうが。。。

人はねぇ。

 

 

 

などと、なんだかよく解らない紹介です。汗うさぎ

これ、ヤバいやつ。。。目アセアセ

 

 

 「樗櫟(ちょれき)」

樗(オウチ)と櫟(クヌギ)のことで、役に立たない「無用」のもののことを言うそうです。

樗は、瘤だらけで小枝も曲がりくねっていて建材にならない。

櫟はというと、船にすれば沈むし、棺桶を作ると腐るし、家具にしても壊れやすくて、建材に使っても脂がでる。

二つとも人間にとっては役立たずの木らしいです。

 

しかし、役に立たないからこそ、長生きできて大木になれるのだとも。

 

独活の大木も一緒やね。

「うど」ってこんな字書くんや。汗うさぎ

なるほど。

 

まぁ、考えてみれば、役に立つ立たないというのは、人間の都合であって、木にしてみれば、そのため折られて切られてって迷惑な話です。

雑木林が、豊かな生態系リサイクルを育てるってこともあるしね。

 

 「至徳の世」馬蹄篇

人間も鳥獣もなにもかもが、それぞれの「もちまえ」を発揮し、仲良く同居している状態。

 

これは良いな。笑ううさぎ

 

セキセイインコ青うさぎクッキー赤ちゃんくまクッキーおばあちゃんねこクッキーカエル宇宙人タコふたご座ハムスターちょうちょ猿クマムシくんヒヨコイルカハリネズミ

 

 「万物斉同」

混沌たる非存在である「道」とは、いまだ何も存在しておらず、「無」に等しい。

「無」に等しいということは、みな斉しい=「斉同」。

その「斉同」である「無」から「万物」が生まれてくる。

ならば、全てのものは、また斉しい。

 

わかったようなワカランような。。。汗うさぎ

まぁ、無ではないけど、分解すると水素・酸素・窒素・炭素……と、構成物は同じ。

確かに斉しい。

 

 「天鈞(天均)」と「天倪」

「天鈞」とは、天から見れば全てのものはつりあっている。

「天倪」とは、天の高さから眺めれば、区別や対立などというものは、ちっぽけで、つまらないものになるという意味。

 

上から目線も使いよう。

中途半端やと、しょうもないことになるけど、もっともっと上から見てみましょう。グラサン

 

 蔓延を懐く

「蔓延」とは無窮の変化。

「懐く」とは、待たず、論ぜず、弁ぜずという態度。

 

分類すれば、必ず分類されないものが残り、区別すれば区別されないものが残ります。

そんな不完全な人為を加えず、すべてをそのまま胸に収めてしまうのがブラックホール「聖人」なのだと。

 

 

 

深いね。

深すぎてヤバいです、ブラックホール。てへぺろ

 

久しぶりに、頭がピーマン、脳がウニ(もはや、どちらも死語。今はどーゆーのかなぁはてなマーク)になりました。笑ううさぎ笑

 

所詮100分ではムリ。

理解できんでしょ。

何故か、ふと「マガタ・シキ」のことが頭に浮かびました。

 

 

そんな中、素直に納得できて、カッコいいなハートと思ったのが、こちら下矢印です。

 

 

 

 オーナメント

    

本 吾れ天地を以て棺槨(かんかく)と為し、日月を以て連壁と為し、星辰を珠璣(しゅき)と為し、万物を齎送(しそう)と為す。吾が装具、豈に備わらざらんや。何を以てか此れに加えんと。

列御寇(れつぎょこう)篇

ぽってりフラワー 

 

 

 

 

【おまけ】

 

 「座馳」人間世(ジンカンセイ)篇

座って我を忘れる「坐忘」に対し、座っていても心が走り回っているダッシュ状態。

一見静かでも、実は落ち着きのない我が身を反省。汗うさぎ