「うちの家族、認知症?」と思ったら読む本  長田乾 | 青子の本棚

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「すぐれた作家は、高いところに小さな窓をもつその世界をわたしたちが覗きみることができるように、物語を書いてくれる。そういう作品は読者が背伸びしつつ中を覗くことを可能にしてくれる椅子のようなものだ。」  藤本和子
  ☆椅子にのぼって世界を覗こう。

 

 

 

認知症をざっくり解説。

 

症状は十人十色で、昨日病院病院に行ったことや、さっき食事割り箸をしたことを忘れる「近時記憶」の障害だとか、今いつはてなマークなのか、ここがどこはてなマークなのかがわからなくなる「見当識障害」などの「中核症状」に注意して、おかしいなと思ったら、早くDASH!受診しなさいってことでした。

 

 

ざっくり過ぎて、特に目ぼしい情報はありませんでした。

 

そんななか、おーこれはと思ったのが、『水戸黄門』が高齢者にキラキラ人気な理由です。

最近の記憶を忘れてしまう状態では、連続ドラマの前回の内容を覚えていられなくなるけど、『水戸黄門』のような一話完結でお決まりのストーリィ展開は、安心してテレビ見ていられるからなのだそうです。

確かに見てなくても、OKわかっちゃう。

間違えようないもんね。

 

 

これが、「行動心理症状」になってくると、大変。ガーン

タガが外れてしまう「脱抑制」、レビー小体型認知症やパーキンソン病によくみられる「幻視」(女の子男の子子供が部屋にいるとか、ゴミが虫に見える等)、「妄想」(財布がま口財布がないなど記憶が抜け落ちる症状)、「徘徊」、「せん妄」(奇声を発したり、お母さんお父さん家族の顔がわからなくなって混乱するなど)と、なんか怖いです。

 

 

あと気になったのが、「認知予備能」。

これは、認知機能低下に対する抵抗力のことです。

 

アミロイドβがたまって脳みそ脳萎縮が目立つのに、認知機能は正常グッな人というのがいるのだそうです。

例えば、学校教育歴が長いとか、高度の知識や技術を必要とする職業や複雑な作業に携わっていた人は、認知予備能が鍛えらえるのだそうです。

 

反対に、リスクの高い条件として、高齢者のやせすぎを挙げています。

対する肥満の人は、普通体重の人より認知症発症リスクが小さいのだそうです。

しかし、肥満は「糖尿病」、「高血圧」、「脂質異常症」などの生活習慣病のリスクが高くなるし、どっちもイヤやん。

 

でも、後で、「糖尿病」、「高血圧」、「脂質異常症」ともに、認知症の大きなリスクとも書いてあります。もやもや

あっ、あと「フレイル」もね。

青信号の間に横断歩道を渡り切れないとか、ペットボトルのキャップが開けられないとか、お年よりには、結構アルアルやん。

 

 

そして、<帽子のサイズが大きい人は認知予備能が高い!?>にいたっては、ほんまかいな?と疑ってしまいます。

脳容量や頭囲が大きいほどよいことからキャップ”帽子のサイズ”と言ってるようですが、これは、なんか怪しくないかぁ。

 

 

他にも、夫婦おじいちゃんおばあちゃん二人暮らしで社会ネットワークがあまりない人は、おばあちゃん一人暮らしの人よりも、要介護認定、引きこもりともリスクが高くなるそうです。

二人でいることで安心してしまうからかなぁ。

社会的な繋がりというのが、不可欠なようです。

 

ただでさえコロナで引きこもり、ソーシャルディスタンスの世の中です。

危険因子ばっかりやね。

前途多難や。ドクロ