設備55  ついに引き渡し&家具搬入、隙間があいてる事件……。 | あおきみさんの ここちいい家づくり 

あおきみさんの ここちいい家づくり 

50代夫婦が自然素材で小さな家を建てました。
そのいきさつを書籍化した「あおきみさんち、家を買う。」(2016年)の続編として、
本に入れ込めなかった当時の設備探し&もろもろを、またここで綴っていきます。

あれよ、あれよという間に、今日はいよいよ、家の引き渡しの日。10時にくにぞうと、つっぱり棒やら、なんやら持ってタクシーで行く。

Nさんが、きれいめのスーツのような服で出迎えてくださる。こういう時は、きちんとされるのかな。

 

洗面の鏡とポストがついていた。かわいい。電気と水道も開通している。水道の元を全開にして、出ることを確認。

鍵を鍵穴にさすと、今までの鍵が使えなくなるという、マジックのようなことをしてもらった……。すごく不思議だったけど、検索したら、これから使う鍵をさすことで、何かシリンダー内部のひっかかり?が変わって、工事中の鍵はもう使えなくなるのだそう。

 

 

いろんな書類が山のように入ったファイルボックスを受け取る。重要書類のほかに、家の設備に関する取扱説明書とかも。家電(エアコン)は、普通の1年保証。

火災報知器は10年くらいしたら、ブザーがなって取り替えるそう。完全に忘れてて、びっくりしそうなこと、うけあい。

 

換気扇のホタル(ついてるか、ついてないかの極小のライト)は、切ったらグリーン、ついてたらグレーというか無色。ショールームで見たけど、ついてる時、赤じゃなくなったのかも。よかった!


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くにぞうの報告で、ベッドサイドの照明が、うすーく聞こえるか聞こえないかくらいに、ジーッと鳴るので確認してもらう。後日メーカーに確認してもらったところ、いっぱいまで回すと音はしないが、途中はこういう音がするらしい(何回か工務店さんに催促し、1ヶ月後くらいにメールで回答をもらった。特に交換などしなかったけど、今現在は特に気にならない。最小の薄暗いほうで使ってるから?)。


お風呂の窓の鍵が固いのも、あとで調整してもらうことに。

パントリーの床下の換気システムも、開けて説明してもらう。今は12-16時、25-4時の2回、換気になっているとのこと。


耐震等級3級は「ハウスジーメン」という会社で取ろうと思っているそう。ゴールデンウイークをはさんで2週間くらいで、出るのではと。

等級の「念書」は、今度は私の名前の字が「枝」になってて、またつくり直してもらうことに……。思えば、最初から漢字の間違いも多かったなあ。

あと社長に「家の中の写真を撮る時がなくて。撮りましたか?」みたいなことと言われたので、躊躇したあげく(言わなければよかったのだけど)、ふと明日友人が来て写真を撮ってもらう件を言ってしまったら、「そのデータを(ほしい)」と言われたので、「いや、それはちょっと」とお断りする。この状況で、さすがに、それはないです。

 

さまざまな説明を受けて、引き渡しは完了!


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Nさんたちが帰られ、パタンとドアが閉まったら、急に家が自分たちの手に渡った。こんなにすとん、と自分たちのものになるとは……。不思議な感覚。


そして、くにぞう、2階の床に寝っ転がっていた。楽天的……。
私は明るいうちに、と思ってカーテンを試す。あっちこっち掛けたり、取ったり、あと無印で、どの長さのカーテンを何個買うかメモっていく。


お昼になったけど、カーテンやら計測やらで時間がないので、くにぞうにコンビニにサインドイッチ買いに行ってもらう。そしたらヨガメンバーの友達に、近くのお店でばったり会ったそう! くにぞうから私に電話かかってきて、「お昼一緒にどう?」と言われたらしいけど、やることがたくさんあるので、またにする。こんなことってあるんだな。


で、買ってきてもらったサンドイッチを、一番気楽な2階の私の部屋で食べつつ、その写真も撮っておく。1階だって別にいいんだけど、まだカーテンがないし、一戸建てに慣れてないので、人の気配がしない2階のほうが気楽。この写真とかも見ると、いろいろ思い出して感慨深い。

 


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ガスの開栓と、旧マンションの閉栓を電話連絡。あと浄水器の水がポタポタする件、クリンスイの蛇口を施主支給した会社に電話。

お風呂の窓を閉める時、さっきお湯が出るか試して浴槽が濡れてるのに気づかず踏んでしまい、靴下が片方濡れてしまった。しばし裸足。でも冷えとりでたくさん靴下を履いてるので、なんとか両足に分ける。



新居のいろんなとこを実際に計測。ベランダの幅とか。計ってはあるけど、物干が入らない、とかなるとショックなので。食器カゴの入るキッチンの台の幅とかも。厳密に計ると、候補だった有元さんの食器カゴは、足が少しだけシンクのほうに出てしまうので、ガクッとズレた時、こわいなと気がつく。1センチくらいなのだけど。
 

 

タクシーで急いで帰る。その日は晴天だったせいか、マンションに帰ったら、なんか暗いというか、新居のほうが明るかったのですごく驚いた。

 

そうか。うちのマンションは、普通に南側に窓があるだけだから、全体にそこまで明るいものではなかったのか。特に台所などは、細長い通路だから、いつも電気をつけるのが普通だし。

 

そして新居は風もよく通る。カーテンが舞い上がるくらいに。角部屋じゃないマンションだと、家の片側の窓しか開けられないので、これが心底嬉しいことだ……。

 

 

そして、このマンションの室内写真を、ざっくり撮っておく。結婚してから、ここで15年半くらいか。センチメンタルになる。

 

引っ越した後でその部屋の写真見たら、なんか泣きそうになった。ここで、くにぞうとふたり、濃い思い出がたくさんあるなあ。楽しい時だったなあ。新居も、そういう思い出になっていくのだろう。そう願う。
 

 

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夕方、私は必要なものを買いに。途中で歩きながら、カワハラに電話。「いやー、もう、何を先にやっていいのやら、みたいな日々で……」とか話すと、「カーテンは間に合わないから、適当な布かけて、先で考えるんじゃなかったの?」と言われ、「そう言ってたよね……。冷静さを失ってるのかな。でもやっぱりもう、新しいのをかけようかと思ってて」などと話す。「じゃあ、とにかくがんばって」みたいに応援してもらう。

 

 

無印でカーテンなど書い足し。明日から無印週間で10%OFFというのを探り当てたので、待とうと思ったが、たくさん窓があるので、もう早く掛けて行きたいし、車もないから、いっぺんに持って帰れないし(カーテン、意外に重い!)、いたしかたない。

 

あと家具搬入や撮影などで、いろんな方に差し上げるお菓子も数を考えて買い、大荷物のまま、いったんカフェで休む。でも、やっぱり、また買い足しに行ったりした。

 

 

 

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陶芸家のくまちゃん(くまがいのぞみさん)から、表札2回目が焼き上がったとメール。「取りに行くね」と返しながら、いや、待て、その時間がないかも、と考え、宅急便で新居に送ってもらうことにする。

仕事帰りのくにぞうと落ち合って、新居にかけたカーテンが照明でスケないか、家の中から検証することに。

 

行く前にメールで「鍵持ってきてるね?」と念を押される。「持ってます。もう古い鍵と一緒にキーホルダーにつけた」と返事。外から見てみたら、大丈夫そう。白だけど、厚いからだろう。


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その後、スーパーで巻き寿司、コロッケなど買い、バスで帰る。近所の大好きな団地を通る時、くにぞうが「金土日、あと3日だね、この団地通るの」と言う。

少し前も「引っ越しまであと1週間だね」とか、のんきに言うので、「やめてえー!」とか言っていたが。「やることカウントダウン」で頭パンパンなので、そのことを考えたくなくて。

が、この言葉は、なんか、しみじみした。


この団地を通りぬけて、買い物に行ったり、バスや電車に乗れた15年は、ほんとに素敵だったなあ。空気がよく、森のようだった。この団地ごと連れて行きたいくらい。ありがとう、団地さん。

買ってきた惣菜にプラスして、簡単蒸し鶏、ほうれん草おひたしなどつくって食べる。家のことで、以前よりお惣菜に頼ることが増えてしまった。でも全部お惣菜じゃなくて、揚げ物とか買って野菜だけ、さっと茹でたり。全部お惣菜だと、確実に食傷気味になるし、気分がすさむ。

 

ご飯の時、くにぞうが新居について話してて、「みえそうが選んでくれてるから、いちいちかわいいよ。洗面とか」と言ってくれる。嬉しい。やったかいがある。
 

 

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今日は、家具搬入と室内の撮影の日! 

いろいろ考えたあげく、引越しの前だともう今日しかない、ってことで、友人のカメラマンさんに撮影してもらうのだ。

 

その前に朝急いで、新居に持って行くと決めた布団類を洗濯して干す(薄くて、丸洗いできるもの)。お天気でよかった。


大急ぎで新居へ行くと、お初にお目にかかる外構の方が3人、庭で作業してらした。おお、今日なのか……(工事って、わりといつも、そんな感じだ。もう工務店さんに確かめることもなく)。買ってきてた飲み物を差し入れする。


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家に入って、トイレのカバーがなかったので、つけようとして、あ、撮影するんだった、とやめる。開けるかどうかは、わからないが。そして家具が入りそうなところの下だけ、ぞうきんで拭いておく。


友人のカメラマンさん、到着。家の中をあちこち撮ってもらいながら、自分でもちょっと撮影する。



今日は、家具を届けてもらう日でもある。11時半くらいに、静岡からヒノキクラフトさん到着。

事前にいちおう家の図面も送って、「もし入らなかったら、窓のほうからも入れられます」とか伝えてたのに、はたと考えると、窓の外は外構工事!!!「すみませんー! 今日工事とか全然わからなくて」と謝る。

Uさんが、途中で「工事の方は、お昼に行かれると思うので、もし入れるんだったら、その間にやりますね」と言われた。頭いい〜。でも結局みな、玄関からで大丈夫だった。


ヒノキクラフトさんは、リーズナブルというか、かなりお値打ちなお値段なので、キッチンの食器棚からカウンター、本棚、デスクにチェスト、ベッドなど、けっこうたくさんの家具を頼んであり、どんどんパーツが運び込まれる。

 

私は2階に行ったり、1階に行ったり、バタバタ。カメラマンさんに「ほんとごめんなさい! お待たせして」と言うと、気を利かせて「ちょっとぶらっとしてきますね」とお昼を食べに行ってくださった。

ベッドや机など、組み立てが早い! 本棚は斜め上部にエアコンがあるので、吹き出す風でちょっと木に影響があるかもしれないとのこと。「うち、暖房は使わなくて、冷房をちょこっと使うくらいだと思うんですが」と話すと、「まあ、大丈夫だと思うんですけど」と言われた。無垢の木の家具とエアコンの位置とか、思いもよらなかった。


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その後、食器棚の「隙間あき事件」が! 台所の窓枠が1センチくらい出てるので、そこに棚がひっかかって、ぴったりにつくったはずのカウンターの端と壁の間が3センチくらい開いてしまっている……。(写真あり↓)うっそおお。そのために幅木分もカットしてもらっているのに……。ショック……。

工務店さんに、「こういう家具をつくります」という図面は送ってあって、窓枠が出てるとか、わからないものなんだろうか。まあ、今までの経緯を考えると、とてもわからないよね……。

その後、この件をメールしても、まったくのスルーだった。やり直しさせられると思われたのか、また話し合いとか思われたのか、こちらの責任ではないと思われたのか。全部が向こうの責任とは言えないと思うけど、かなりのショック……。

こんなことって、よくあるのかな。


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いちおうUさんは、すきまに何か詰めるとか、カウンターを別の用途で使って、少し長いカウンターをつくり直すかとか、いろいろ考えてくださった。「とりあえず、ここの長さだけ計っていきますね」と。今の時点で用意できることを、さっと考えてしてくださるのが泣けてくる。


あとでカワハラ(最後、見学にきた)経由で聞いたところ、戻ってきたカメラマンさんが後ろから見てたら、私はじーっとその隙間をさびしそうに見つめていたそうだ(笑)。そりゃ、見るわ。あれだけ、これで大丈夫かな、とサイズを確認してつくっているのに。

でもメールでスルーされた後、また言い争いになるのがほんとにイヤだったので(向こうからすれば、それはうちの管轄ではないということだろうが、そんなことはないと思うんですよね)、もうこの件は、Uさんにおまかせすることにする。

レンジを置くための無垢の板をもらったので、それを壁のほうにズラしてくっつければ、まあ、そんなに気にならないかもしれないけど。


Uさん、うちのコンセントを見て「かっこいいですね〜」とほめてくださった。「パナソニックのですよ」と答える。もうおひとりも「ニッチのタイルは、ガラスなんですか?」とか聞いてくださった。「名古屋モザイクってとこので、ガラスみたいなタイルかと思うんですけど」とお答えする。


そして全部終わって、Uさんに「あの、家具の職人さんがどれくらいいらっしゃるのか、わからないんですけど。間に合わせてくださって、ありがとうございます」とお菓子の箱をお渡しして、お見送り。皆さんで爽やかに、風のように去って行かれた。素晴らしい方々。仕事が早く、丁寧とはこのことだ。

 

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そして家具が入ったところを、またカメラマンさんに撮影してもらう。

そしてガスの開栓もこの日に。一緒にしておかないと、もう来る時があんまりなかったので。今、ガスコンロは上に鍋がないと火がつかないらしく、東京ガスの方が、串みたいなものでセンサー部分を押して、火をつけていらした。

そして撮影も終了〜! カメラマンさんに「いやー、ほんとに長丁場で、バタバタした中、お待たせもしちゃってすいません! ほんとうにありがとうございました」とお礼。


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ちょうど終わる頃、カメラマンさんと友達でもあるカワハラも到着(今日が撮影と事前に伝えてて)。

 

カワハラもできあがった中を見るのは初めて。「かわいいー! 外壁真っ白だね。中も木の匂いするよ。天井も高いね。珪藻土の色もいい。あおきみらしい。カーテンもいいね。すごいいいじゃん!」とかほめてくれたので、よかった。

 

匂いのことは、私が木の香りがしない件を言ってたので……。そして香りがするのは、ヒノキ家具がすごいいい香りなのだと思われる(でもその後もお客様によく言われたから、自分たちが慣れているだけで、やはり少しは全体に木の香りがするのかな)。

みなさん、ほめてくださるところって似ているのかも。珪藻土の色と天井の高さは、よく言われた。


そして、近くのカフェで3人でお茶して別れる。

家に帰ったら、一日中立ったままで、多方面の方への、同時で多大な緊張が続いてたので、心底ぐったりしてしまい、完全に立ち上がれなかった。床にヘタヘタと倒れ込んで、ごろんと寝たまま、くにぞうに今日のことをあれこれ喋った。

 

 

 

 

 

 

 

[そのカウンター付き食器棚]

 

 

写真のように窓枠が、ほんの1センチ弱出てるので、それにひっかかって、これ以上食器棚が横に進めない。そのため、最後のカウンターが壁までつかず、隙間があくこととなった。↓

 

カウンターは、上下の食器棚をはさんでの長い1枚板(はいでもらってるけど)なので、どうすることもできない。

 

 

 

↑上にのせてるのが、いただいた電子レンジ用の一枚板。乗せているだけ。熱での木のソリ?を懸念してのことだと思われる。今のところ良好というか、ソリなど全然ない。

 

 

そのあたりの全体像↓

 

 

 

 

そして今さらながら、1枚目の写真見て気づいたけど、ここ、窓枠だけじゃなくてコンセントもあるから、どうしたってズラすのは無理だった! こんな細かいこと、施主にわかるわけもなし。

 

そしてこのコンセンチ位置は、かなり失敗したところ。もっと上につければよかったと思って。ここにお茶っぱとか、コーヒーミルとか、いろいろ置いてるので、たまに包丁研ぎ機とか、バーミックスとか使う時、それをよけつつ、コンセントに差すのが一苦労。でもそんなこと使うまで、なかなかわからないよね。

 

 

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これは、引き渡し直後の2階でのお昼風景。私のノートには計った窓枠の長さや、毎日やることがいっぱい書いてある。

 

懐かしい。とても捨てられないノート。

 

 

 



[今日のひとこと]
●余裕があったら、実際に現場を見て、よく計ってから備品や家電を買うこと。大物は特に。

 

●新居には、ペットボトルとかお菓子とか、ふいに必要になるので、買って置いておくといい。

 

●新居に何か搬入する日は、おにぎり、お茶など、自分のお昼を買っておくこと。外に買いに出られない場合がある。この日も、あとで買いに行けばいいかと思っていたが全然無理で、なんとカメラマンさんにおにぎり買ってきてもらって、急いで3階でこっそり食べました。

 

 

●結局、食器棚と壁との隙間はそのまま。カウンターを作り直して、それをまた静岡から運んで設置してもらうのも、おおごとすぎるし。予算もかかるし。レンジを乗せる板があるので、まあわからないといえばわからないし、台所の端っこだから、そこまで見えないし。でも設置する時は、ぴったりにつくったはずなので、大ショックで。しかし建築って、こういうこと、いろいろあるんだろうかなあ。

 

 

 

●ちなみに、2016年に取材にきていただいたWEB「100%LIFE」で、家の中が見れます。

(レンズの関係で、本棚とか、やや伸びて写ってるものも)

タイトル:「自然素材にこだわり抜いた本質的な暮らしの贅沢」

 

『あおきみさんち、家を買う』の中にも、家の写真あります。

 

 

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