設備54 耐震等級の件で話し合い&計算間違えで追加料金ゼロに! | あおきみさんの ここちいい家づくり 

あおきみさんの ここちいい家づくり 

50代夫婦が自然素材で小さな家を建てました。
そのいきさつを書籍化した「あおきみさんち、家を買う。」(2016年)の続編として、
本に入れ込めなかった当時の設備探し&もろもろを、またここで綴っていきます。

そして待ちに待った週明け。

 

耐震等級の件、Nさんからメールで「別の検査機関で既存住宅の証明が取れそうです」というようなことが書かれてて、本当にほっとする……。まだ安心はできないが。

 

でもこれだって、私達が必死に調べて「こういう機関でできるんじゃないんですか?」と言ったから、こうなったわけであって、そうじゃなかったら、どうなっていたのだろう。2級であきらめていたということ? こわい。
 


そして鍵の引き渡しまでに、最後に頼んだフェンス以外の、外構も含めた見積もりに判を押し、差額を振り込む事が必須みたいなので、その話をしに現場へくにぞうと行く。私たちは耐震等級の件もあるから、また覚悟して話し合いにのぞむ、という姿勢。


1階のリビングに社長、Nさんも揃った場で「まずミスを認めて、謝ってください」とくにぞうが言った。


「メールでも『はっきりとした3等級がでないようです』みたいな書き方で、まるで誰か他の人がやったような言い方なんですよね。それはないと思うんです」と。

 

社長も「ほんとにそうなら、謝らないと行けないですね」的な言い方。「またそういう言い方で!」とくにぞう。

 

本当に自分達の非を認めない体質が身についているのだなあ。もしも裁判とかになったら、証拠になるからなのだろうかね。

 

そして最後には、「こちらのミスです。申し訳ありません」という言葉を言ってもらった。


途中で雨も降ってきたので、窓のシャッターを閉めた。くにぞうの化学物質過敏への対応で、換気のためにずっと窓を開けてもらっているが、こういう話がご近所に聞こえていたかもしれないなと思う。今までの話し合いも。それはすごく気になるけど、どうしても現場での話となるし、しょうがなかった。

 


私も「ほんとにこの等級のことは、ひどいと思うし、今だけのことじゃなくて、未来永劫に渡ってのことなので、もし万一、これから3級が取れなかった時はどうするか、ということの念書も書いていただかないと」と言う(念書のことは、ふたりで昨日までに話し合っていた)。

後でくにぞうが調べたら、2と3だと住宅ローン控除も違うみたいだった。私達がいなくなった後、たとえば誰かが買う時も、2と3では全然違うだろう。「他の人にも、ほんとは耐震等級3なのに、2の証明しかない住宅なんです」なんて言えないし。
 


くにぞうの仕事で帰らないといけなかったから、エアコンの穴間違えによって雨樋が家の外で交差してしまう件、換気扇の角の足らない部分を埋める件などは、「どっちが簡単なんですか。じゃあ、もうそれで」みたいに、ぱっと決めないといけなくなった。はー。

現場でこういう話を何度も何度もして、本当に疲弊。ひとりだったら、何もかも投げ出してしまいたいほどだ。こういうのを後で記録するだけでも、その時の気持ちに引き戻されてしまって、ぐっとくる。昔の自分だったら、他のことは何も手に付かず、どーんとなっていたであろう。がんばった。ふたりとも。

 

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別の日。ベッドマットをアマゾン経由で購入した会社に、電話で日時指定をしたのだが、向こうの手違いか、もう発送したとメールが! 慌てて運送会社に電話し、新居にいる日を指定する。普段は見過ごしがちな、こういうメールに気をつけておかないといけない。


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そして昨日、工務店さんからもらった最後の追加見積もり。「不手際があったので、これはサービスします」ということがいろいろ記載されていた。これは事前に私達が、ひどいミスが多々あるので、別のところでなんとかしてもらえないかと要望していたこと。

 

 

ヒバの香りが全然しない件は、オイルを塗ってない板と比べてみたりしたけど、こっちだけすごく香りがする、みたいなこともなく、不透明なまま。思うに、サンプルに鼻をぐんと近づけて香りがするくらいでは、結局香りなど、ほとんどしないのではないかということ。

 

でも杉は階段になってからでも、いい香りがしたしなあ……。いったい何なんだろうというまま、なしくずし(個人的には、やっぱり材木を切り出してから、その会社で時間がたっていたのではと想像)。

 

この香りの件で、−2万となっていた。なんのことやら。でも貼り直すことはもうできないし。香りはすごくしなくても、まあ、今では気に入っているけれど……。木の香りは、徐々になくなっていくとは知ってるけど、最初のうちは、ちょっと味わいたいじゃないですか。結局家の中では、ヒノキクラフトさんの家具の引き出しを開けた時に、いちばん木の香りを感じたという。

 

 

そのほかでは、お風呂の外のひさしを長い物に変更したのをサービス。室内洗濯物干しを吊り下げる、鉄の棒(カワジュン)の長さのが短いのを、もう1本買って溶接したのをサービス。でもこれって、実際に手が届かないんだから、サービスっていうのかな……。

 

レンジフードがズレてる件で、90センチの大きいほうにしてもらったの、サービス。スイッチ類は最後に変更して、あれこれつけたので、+67000円。

 

などなど。


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そしてくにぞうがお昼にいったん、仕事から帰ってきた時、外構の差額をもう一度計算してみたら、なんと単純な計算ミスがあるようだった!

 

それに気づいて夜、Nさんに電話したら、14万くらいを払わなくていいことになった。なんたること……。そんなことあるんだね。
 

誰もあの見積書をいちから計算してる人はいないと思うけど。「くにぞう、足し算すごい! お手柄だったね!」と言う。

その電話の際に、LANも「増えて13箇所ってどこですか?」と聞いてみたら、7箇所だった。ですよね。で、-43200。ずさんすぎ……。

で、こういうのを全部合計したら、追加の料金が偶然ほぼゼロ! ということになる。神が見ていたのかというような采配……。

 

でも誰だって、細かいところまでは明細を見ても、よくわからなかったり、いちいち説明してもらえないから聞きにくいという人も多いと思う。

 

とにかく建築というのは、料金が不透明だと感じる。こういうことを細かくチェックをする職業が常識になって、施主と建築業者の間に入ったらいいのになあ、と思うけど、今の慣習では関係がギスギスしそうで難しく思える。


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夕方、大きな本棚の上下パーツの外し方を、オーダーした家具会社「ウッドユウライクカンパニー」に聞く。結婚した時、一生ものとして奮発してつくった本棚だ。

 

お電話で、ものすごく丁寧に答えてくださって感動……。こちらがわからないところを、制作部門の方に聞いて、折り返し掛けてきてくださったり。やっぱり、ここはすごいなあ。


私がゆるめないといけないと思っていたネジは、そのままで上にスポッと抜くのだった。やっぱり最初から聞けばよかった。「お引越し当日も朝10時からやってますので、何か不具合あったら、お電話ください」と。素晴らしい。



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別の日。

S銀行さんへ、耐震等級をとりあえず2に変更しに行く。2と3の差額は、5年で33000円くらい。3に戻ったら、また書類を書いて手続きするのだった。

こないだ、感動的に最後のご挨拶をしたのに、また……。Tさんに「ほんとにお手数かけて申し訳ありません」と言う。

Tさんは「いえいえ。驚きましたけど、私の方は全然大丈夫なので、お気になさらずに」みたいな、ありがたい対応。Tさんもこんなケースは初めてだそうだ。いったん、5年分で33350円増額。

銀行を出て、ユザワヤへ。小さな窓のカーテン用に、候補のガーゼの生地買いに。グリーンの布もかわいいので買う。くにぞうは、市役所へ駐輪場のことを聞きに。


無印良品で、くにぞうがいいと言っていた白のコットンの分厚いカーテン&レースカーテンもひとつ買ってみる(イケアなども見たけど、結果的に大窓は、ほぼ全部これに。私の部屋だけ自宅で使ってたグレーのコットンカーテン。以前、布地屋さんで生地を選んで縫ってもらったもの)。

 

小さい窓用のカーテンの試作もする。といっても、端を直線で縫うだけ。感じは、なかなかいいかも。廊下に突っ張り棒を渡し、照明でどれくらいスケるかなども試すが、窓もないのでよくわからず。そしてこういうのを縫う時、しつけをかけるより、アイロンで1センチずつとか、折りながら、3つ折りにして縫うと簡単!



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夕ごはんの時に少し話。

私が「もう明日が鍵の引き渡しかあ……。ひとごとのようだね」と言うと、「みえぞうとがんばってきて、ついにここまで。まあ、ふたりで住みましょう」とくにぞう。

 

そりゃ、ふたりで住むんですけど、と思いながら。とても不思議な気持ち。

 

土地を買って家を建てるなんて、生まれて初めてで、右も左もわからないことを本当によくやったものだ。

 

その中で大いなる衝撃を受けたり、感動したりしながら、ただ必死に走り続けたような1年だった。でも、一生の思い出。とてもよかった。

 

やることが数十倍になるし、当然予算もかかるし、なんだけど、買うより、つくったほうが断然よかった。なんとか低予算でも、家づくりの機会があれば、ぜひ。

 

 

 

 

[室内床のカバー、外構のピンコロ石]

本文と関係あるような、ないような写真2つです。

 

 

 

ヒバの香りの話ですが、過去の写真を見てたら、そういえば室内のチェックをする5日前まで、床はこういうふうに全部がカバーされていたのでした。それで香りうんぬんのことは、全然気がつかなかったのかも。でもキッチン搬入の日には、もう取れてたけど、まったく頭になかったです。

 

ここは、2階のベッドルーム。南側に大きな窓があるため、ベッド側は風が通るくらいでいいので、細い窓にしました(西向きなので暑くならないようにも。これは正解。私のパソコンがある部屋、西向きの窓で真夏はけっこう暑くなるので、カーテン閉めたりしてます)。

 

 

窓がベッドの頭の上だと寒いかもと思って、ベッドの脇になるように。でもその位置にして、さらに二重窓でも、真冬はうっすら寒いので、ここに防寒用として、プチプチを細長いクッションみたいにつくって、はめ込んだりもしてます(私だけ)。

 

でも初夏や秋とか、寝る前にここをあけて風に当たったりすると、本当に気持ちいいので、これでよかったと思ってます。外側に開いていく「たて滑り窓」は、とても風の通りがいいです。

 

 

 

 

下の写真は、外構のピンコロ石。以前、話に出てたので。細長い花壇のところとか、家の周りでいろいろ使ってます(ここ、今はアイビーがしげってます)。

 

石の形が不規則なので自然な感じがするし、この色だと黒くなったりしても、目立たないかなと思って。今のところ、いい感じで汚れも目立ちません。ケルヒャーの安い高圧洗浄機で年に1回、コンクリ部分など外全体を大掃除しますが、その時に洗ってます。ほとんどないですが、北側の日当たりが悪いところだけ、多少コケっぽく緑色になることも。でも、ケルヒャーですぐ取れます。

 

 




[今日のひとこと]
●特に引越し前とか、最後は絶対にTO DOリストをつくったほうがいいと思います。今、いったい何を優先的にやったらいいのか、毎日考え、リストを頼りに見ては消し、更新していく日々でした。たとえばカーテンをつくったほうがいいのか、もうそんな時間はないのか、後回しにできるものは何か、などなど。

 

●ゴミの日に合わせて、最後に捨てる物のリストつくりました。可燃は、そこから先になると、もう捨てるものでも、持って行くしかありません。くにぞうも自分で考えて、もう使わない本や教材をリサイクルで売りに出したりしてました。

 

●大きな家具があれば、事前にバラすシミュレーションしたり、処分の算段をしておくこと。使ったことないけど、「ジモティ」とかで取りに来てもらう、とかもあるのかな。

 

●配送の日時指定は、念には念を入れて、しっかり確認すること。

 

 

 

 

●ちなみに、2016年に取材にきていただいたWEB「100%LIFE」で、家の中が見れます。

(レンズの関係で、本棚とか、やや伸びて写ってるものも)

タイトル:「自然素材にこだわり抜いた本質的な暮らしの贅沢」

 

『あおきみさんち、家を買う』の中にも、家の写真あります。

 

 

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