能力が低く,他の社員の悪口ばかり言っている社員。会社が行うべき対応は? | 東京 弁護士 で 労働問題 労務問題 契約書チェック の専門弁護士のブログ

解雇は計画的に

 

 

あなたの会社にもこんな社員いませんか?

 

当社の社員Aは新卒で入社し10年目の中堅社員です

しかし報告・連絡・相談が苦手

職場の愚痴や他の従業員の悪口を職場で言い職場の雰囲気を悪くする

お客様対応にも問題がありお客様とトラブルになることもしばしば

会社としてはどのように対応すべきでしょうか?

 

 

 

 

 

 

顧問先などから多い相談の1つが

通常業務を行うのに問題があり

職場の雰囲気を悪くするような社員の対応です

 

 

成果が求められることが多い現代社会において

仕事の質が悪くさらにトラブルまで起こす社員は

会社にとって非常に困ります

 

 

 

それではこのような社員を簡単に

解雇できるかといえば

できません!!

 

 

 

むしろ安易な解雇は会社に多大な損失を与える

可能性もあるので注意が必要です

 

 

 

では会社としては社員Aに対して

どのような対応をする必要があるのでしょうか

 

 

 

適正な目標設定と適切な評価

 

まず社員に対し会社が社員に求める目標などを

明確に紙に書いて交付することが必要です

 

 

 

そのうえで目標と社員の現状を認識さえ

適切な評価を下すことが必要です

 

 

こうすることで社員に対し

あなたの能力は会社に求めている能力に

達していないということを明確に伝えることができます

 

 

 

注意・指導

 

社員の職務の遂行や職場での態度に問題がある場合

注意・指導を行います

 

 

 

その際文書を用いでどのような内容で

注意・指導を行ったか明確になるようにしておきます

 

 

このとき注意・指導を相当長い期間

行うことが必要です

 

 

 

また社員と面談をして今後どうすべきかなどの

レポートを提出させることも大切です

 

 

 

書面で残すことで会社は的確に注意・指導を行ったこと

社員と問題解決のために取り組んだこと

が証拠として残ります

 

 

 

配置転換

 

問題の社員が能力を発揮できる場所が

会社内の他の部署にある可能性があります

 

 

 

そこで配置転換を検討します

 

 

会社としては問題の社員が

能力を発揮できる場所を探した

ということができます

 

 

 

退職勧告

 

解雇は最終手段です

争いになると一筋縄ではいきません

 

 

 

そのため合意退職・自主退職の望ましいです

 

 

今までの①~③の過程を踏むことで

社員の能力が足りないこと

会社は十分な対応をしたこと

それでも改善の余地がないこと

が客観的に見えます

 

 

 

このような場合社員が退職に

応じてくれる可能性も高いです

 

 

 

仮に退職に応じてくれない場合でも

①~③のプロセスを踏んでいれば

解雇が認められる可能性は高くなります

 

 

 

社員を雇うのは簡単ですが

解雇をするのは非常に大変です

 

 

 

そのため採用段階から

きちんと検討する必要があります

 

 

 

そして解雇を検討する際には

必ず弁護士に相談してください

 

 

 

計画的に段階を踏んでいかないと

会社に多大な損失が出ることもあります

 

 

 

問題社員の対応については

弁護士に相談することをお勧めします

 

■お気軽にご連絡下さい■