今からキミを、好きになってもいいですか81 | 「蒼い月の本棚」~小説とハムスター(ハムちゃん日記はお休み中)~

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趣味で小説を書いています。絵を描いたり写真を撮ったり、工作をしたり書道をしたり、趣味たくさんです。古典で人生変わりました。戦国時代&お城好き。百人一首とにかく好き。2016年、夢叶って小説家デビューできました。のんびり更新ですが、どうぞよろしくお願いします。






第1話はこちら↓




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『今日は、本当にどうしたの?』
『ん?』
『いつもはもっと、手とか足とかいろいろだし…覚悟が必要だったから…でも、今日はすごく優しくて。…ありがとう、晃司さん』

その瞬間、私の手を包んでいてくれていた温かな手が、パッと離れた。

『晃司さん?』
『あ、うん、何?』
『あのね、恥ずかしいんだけど…言っていい?こんな風に優しくもらえたら、晃司さんのことがもっと好きになっちゃった。ふふっ、私って単純。見えてたら、きっと恥ずかしくて言えなかったから、これがあってちょうど良かった』

私は、顔の半分以上を覆っている目隠しを指差して言った。