
今の時代は、人間社会の「いじめ」や「老人やこどもへの虐待」の問題が深刻です。
人間どうしでこの現実なら、同じ根をもつ動物への虐待が深刻なのは、当然のことと思われます。
先日もテレビで、数年に1度、散歩に行くか行かないかで(繋がれっぱなし)、いつも飼い主に叩かれている犬が脱走し、通行人2人を咬み、さらに飼い主に覆い被さっている所を、13発の拳銃を撃ち込まれて死んだ、という痛ましい事件を見ました。
咬まれた方にお見舞いを申し上げるとともに、そこまで追い込まれた犬も可哀想で、
「飼い主としてのありかた」を考えずにはいられません。
これは動物に対してといえども、憐憫の情、思いやり、そしてモラルの問題ではないかと思います。
もし飼い主が、犬を面倒な所有物としてではなく、
友として、大切にしていれば、
こんな運命にならないどころか、きっと多くの幸せが待っていたと思います。
自分と他人の命、そしてすべての生き物の命を、
大切なものと考え、調和しながら共生し、
思いやりのある毎日をおくる人生は、豊かな人生だと思います。
でも、そのようにすべての存在を大切にできればよいのですが
人間である以上、余裕がなかったり、疲れていたり、自分も大変だったり
だれしも弱い心を持っていると思います。
お世話しなくてはならない弱い立場の人々を、たとえお荷物と思う気持ちがあっても、
動物を人間より下等な生き物と思い、世話が面倒だと思ったとしても
放棄して楽になりたいという弱い心を持ってしまっても、
決して一人ぼっちの孤独にならなくて済んだら
救いはあるのではないでしょうか。
人は一人では弱い存在です。
だから共感を持って励まし合い、
声をかけ合いながら乗り越えていける社会を作らないといけないのだと思いました。
