あらためて「地域犬」を考える。 | 青い鳥動物愛護会

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NPO法人青い鳥動物愛護会の公式ブログです。人と動物が真に共生していける心豊かな社会を目指しています。

<2014年4月22日追記>

「地域犬」への取り組みは、「犬は必ず飼い主がいて、つながなければならない」とする山口県の条例や、一般の方の抵抗感を考慮すると、真正面から取り組むには非常に時間がかかると思われました。

「地域犬」というと、名称が悪く、まるで「住宅地に野良犬が居続ける」ようなイメージのため、誤解されてしまうのかもしれません。本当は「いなくなるまで一代限りの生涯を終えるまで思いやりで見守る限定区域保護犬」という感じで、確実にいなくなる存在なのです。
本当はそのように見守りその存在を許せる社会になれればよいのですが、犬は人間にとって「脅威」というイメージも確かにあり、理解を得るにはあまりにもエネルギーと時間が必要でしょう。

港の犬の緊急性から考えると、

ドッグトレーナーさんとの連携で譲渡する犬と、
企業さんを回ってシェルター建設の理解を求める方向へ動くことが現実的だと思われます。


同時に、政治運動で条例の改正、動物愛護センターの改革などを進めていきます。
既存の動物愛護センターを、海外のような真の愛護のためのシェルターにしていくことの方が現実的に早いと考えました。

以下の記事は残しますが、より実現可能な方向へ柔軟に方針を変更していきます。




<地域犬は可能か?不可能か?>





この問いに関しては、保健所などが長年にわたり野良犬の捕獲に勤めて来たにもかかわらず、思うような成果を上げていないことから、野良犬は放置状態にあり、ある意味昔からずっと、常に日本では「地域犬」が存在している状況だと思われます。




この従来の方法による地域犬に似た放置犬は、常に餓死の危険に晒され、人間に石を投げられ追い払われて、保健所からも命を狙われながら、地獄の中で生きており、汚く危険にしか見えず、本来の動物の持つ人に喜びや癒しを与える力を発揮することのできない、社会のゴミのような存在に思われています。





「地域犬」が可能かというと、まるでこの野良犬の数が今より増えて、野良犬と共に暮らす新たな決心が迫られる問題のように誤解されがちですが、実は真逆で、野良犬自体の数を大きく減らす唯一の方法と言えると思います。地域犬を認め受け入れることは、今いる野良犬を放置せず管理することを意味し、人に慣れさせ餌付けをすることで、確実に避妊手術をし、性質を穏やかで安全なものとし、経口によるワクチン接種も可能となり、自然に私たちの求める「安全と衛生を守る」目的に合致させながら、見る人々に情操教育と癒しを与えつつ、確実に数を減らすという方法です。




とは言え課題は、「地域犬」をすることにより確実に現状より野良犬の数を減らし、残る野良犬たちとも、より安全で衛生的で、良好な関係を築く「実績」を示すことが何より大切と思われます。


全ての野良犬をシェルターに入れては費用がかかる上、人にも犬にも良い影響がありません。




幸い防府市は野良犬が大変多く、特別地域を指定して、地域犬の取り組みを行えば、その経過が解かりやすく、モデルケースとして最適と言えます。




どうか私どもにチャンスをいただけないでしょうか?



人にも動物にもより良い環境を作るため、多くの皆様のご協力をお願いいたします。




K(会長)




<追記>




私たちは既存の動物愛護センターをノーキルシェルターにし、


ボランティアや子供たちが集うあたたかい動物愛護施設へと


変革していくことを求めていきますが、同時に、Kはまだ地域犬を諦めていません。


私は「厳しい」と思っていますが、彼女はまだ理解を求めていくことが大切だと


考えています。




確かにKという人は、コメントで「正義を愛する者」さんという方が


「条例違反」と題し山口県条例を書き込んでくださったことを知ったとき、


本当に明るくうれしそうに「ありがたい~♪ずっと気になってたのよ。


これは有難い~」と喜びました。




つまり、どのような批判が来ても、彼女は実に謙虚に受けとめ、考え、


よりよい方法を考えることができる人なのです。



ですから、再び地域犬にたいするKの思いを掲載しました。

結果はどうあれ、この「地域犬」について大いに議論をし、多くの人に理解を求める努力をしていく過程で、動物に対する世間の認識は確実に変わっていくと思われます。必ず意義があります。


(もちろん、条例改正もひとつのステップです。)






<参考までに追記>





犬と言えば「嚙まれる」ことへの恐怖を誰でも少しは持っていると思います。特に女性や子供、お年寄りの方などは、相当に強い恐れをお持ちの方が多いと思います。実際ここ防府市でも犬に噛まれる被害が出ておりますが、よくこの被害内容を調べてみると、被害の殆どは飼い犬によるもので、野良犬ではないことが分かりました。飼い犬は家や飼い主を守るため不審者に噛みつく事がありますが、野良犬は人が怖いため人に向かうことは基本的に有りません。野良犬が嚙むとしたらよほどのことで、自分か子供が追い詰められたときです。


防府市の警察署によると、もう長い間野良犬に噛まれたという被害は一件も確認されていないとのことです。しかし保健所の話によると平成18~25年の間に8件被害が確認されたと言います。私どもはその内容を追跡調査しようとしましたが、全て調査出来ない形となっていて、一件だけ高校生が噛まれたというものだけ裏がとれましたが、その内容は「部活動中に噛まれ驚いて保健室に行ったが、大したことが無かったため、一応担当教員が保健所に連絡だけするにとどめた」とのことでした。


つまり、これだけ野良犬の多い防府市でも、野良犬は安全だといえます。


人間の方がよほど、喧嘩をし傷つけ合っているのかもしれません。







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