一度、再検討するための問題提起です。
無責任な餌やりがよくないことは重々承知しており、
そのような考え方で現状のやり方になっているのか理解しておりますし、
青い鳥は無責任な餌やりをする立場にはありません。
ただ、現状の考え方では根本解決にはなっておらず、
よい解決法がないだけでなく、命を軽んずる姿勢になってしまっている
ということを問題提起したかったのです。
他の記事もすべてお読みいただければ、青い鳥の姿勢はわかっていただけるのですが、
この記事だけを見て、真意を理解いただけずに誤解されてしまうことが
何度かありましたので、
近々この記事はクローズさせていただこうと思っています。
●「可哀想な犬猫を無くすため、餌やり禁止」というのは本当に妥当でしょうか?
餌やり行為が本当に悪いのでしょうか?
「可哀想な犬猫をなくすため、餌をやらないでください。」
この言葉はかなり世の中に浸透し、いわば、常識となっています。
でも、このことを少し根本から考えてみました。
近年、野良犬猫の増加を餌やりの責任にする考え方が広がり、
確かにそういう一面も否定できず難しい問題ではあると思います。
しかし、本当の野良犬猫の増加の根本原因は、
無責任に犬猫を捨てる人間であり、捨てられた犬猫を放置した私たち一般のすべての人々の無関心なのではないでしょうか。
野良犬や猫は、野生動物と違い、無責任な人間により捨てられ、厳しい条件下で繁殖したものです。餌がなければ、犬や猫たちはやせ細った哀れな姿となり、さまよい、見る人に嫌悪感や恐怖心を与えるかもしれません。ゴミをあさるなどの迷惑行為もおきるでしょう。
そして、一方でそのような犬猫に憐れみを感じる人たちもいます。
餌をやるときは、保護して避妊去勢手術をする覚悟で餌をあげることが望ましいと私たちも考えておりますが、
人間に良心がある以上、餌やりを完全に取り締まることは、事実上不可能ではないかと思います。それどころか、よくよく考えてみると、憐憫の情さえ否定する餌やり禁止は、本末転倒で、むしろ情操教育に悪影響なのではないかという気さえするのです。
人は飢えて醜くあわれな姿になった彼らを直視することに耐えられず、ほんの一部の人は、隠れて餌をやり、一部の人は無関心で、また一部の人は害虫のように憎み追い払います。
ついに犬や猫たちは心も体もやせ細り死んでゆきます。あるいは、保健所につかまったものは殺処分されてしまいます。これが、世の中の現実です。
でも、本当にこの様な方法しかないのでしょうか。
私たち青い鳥動物愛護会は、特定の地域をモデルケースにして、「地域犬」を成功させたいと願って行政に働きかけをおこなっておりました。
でも、現在は条例などの存在によって、道は険しいことがわかり、違う方法に変更しています。
しかし、本来は、
野良犬猫はフィラリアや寄生虫などもあり、餌付けをしても、飼い犬猫より寿命が短く、完全に保護し、避妊去勢手術をすれば、数年で激減することは欧米で実証済みです。かかる費用も、長い目で見ると、殺処分にかかる費用よりも安くなります。
人間は本来、人間のみで生きるものではなく、動物や自然と調和しながら生きる生き物です。豊かな情操はそのような環境の中で育まれるのではないでしょうか。
ペットを可愛がり触れ合う体験を、住宅環境の都合上持てない子供たちは多く、人間関係に行き詰まれば、自分以外の存在の痛みや苦しみを学ぶことは難しい状況です。
しかし動物は、人より解かりやすい心で、実は思いやりを学ぶ最高のパートナーです。世界には日本と比べものにならないほどの悲惨な状況の人々や環境があります。
豊かな社会の、心豊かな日本人が、一層、国際社会で活躍できるように、弱いものへの配慮ある社会の創造を望みます。
(青い鳥動物愛護会トップへ)
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