こんにちは。
グリーフワークファシリテーター
魔法のワンピース代理店の
蒼心堂です。
あの日、いつものように出勤する夫を玄関まで見送りました。
その日を、どう過ごしたのか特別な事が無いので記憶に残っていません。
ただ、その日の朝に「歯ブラシ買っといて!」と言われたのでスーパーに行って 歯ブラシを買ったのは覚えています。
実は私、その日のレシートを何年も捨てられないで大切に保管していたんです。
別にレシートに何があるわけでも無く、夫に頼まれた 歯ブラシ と記載があるだけのレシートです。
10年、20年と過ぎると さすがに文字は消えてました。
少し色褪せたレシートに、うっすらの残るブルーのインク。
どんな小さなものも捨てられずに残していました。
捨てたら夫が居なくなるような気がして。
こんな話を聞くと、ちょっと病気?異常?って思われるかもしれないけれど、激しい喪失感を体験した人には当たり前のこととして、起こる事なんです。
それは無意識に自分を守ろうとしているんですよね。
なんとか日常生活を送れるように。
そう”なんとか”ですよね。
なにをどう頑張っても、元に戻る事がない、前の生活は戻ってこないんですよね。
その事を受け入れる?わかる?まで私はものすごい時間がかかりました。