今年も歯ブラシを買いました。 | 前向きに生きる死別シングルマザー!グリーフケアが当たり前にある社会の実現

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幸せだった生活から一変。夫が交通事故死。
突然未亡人のシングルマザーになった私。

心に寄り添う活動「死別シングルマザーお茶会」を開催し、グリーフケアが当たり前にある社会の実現を目指しています。

こんにちは。
グリーフワークファシリテーター
魔法のワンピース代理店の
蒼心堂です。


あの日、いつものように出勤する夫を玄関まで見送りました。

その日を、どう過ごしたのか特別な事が無いので記憶に残っていません。

ただ、その日の朝に「歯ブラシ買っといて!」と言われたのでスーパーに行って 歯ブラシを買ったのは覚えています。

実は私、その日のレシートを何年も捨てられないで大切に保管していたんです。



別にレシートに何があるわけでも無く、夫に頼まれた 歯ブラシ と記載があるだけのレシートです。

10年、20年と過ぎると さすがに文字は消えてました。
少し色褪せたレシートに、うっすらの残るブルーのインク。

どんな小さなものも捨てられずに残していました。

捨てたら夫が居なくなるような気がして。

こんな話を聞くと、ちょっと病気?異常?って思われるかもしれないけれど、激しい喪失感を体験した人には当たり前のこととして、起こる事なんです。

それは無意識に自分を守ろうとしているんですよね。

なんとか日常生活を送れるように。
そう”なんとか”ですよね。

なにをどう頑張っても、元に戻る事がない、前の生活は戻ってこないんですよね。

その事を受け入れる?わかる?まで私はものすごい時間がかかりました。